ちょい待て、これ兄貴のフラグの筈だよね!?
行き当たりばったりで話を作っているので、最初に書く筈だった話が書いているうちに変わったりして、自分自身どうなるか分からなくて怖いです。σ( ̄∇ ̄;)
(クラスメイトA視点)
「昨日も報告したと思うが、今日このクラスに転校生が来る。」
......ーーいや、そんな話聞いてねぇよ。
このクラスのノンケの連中とタチの連中の心が団結した瞬間だった。
急な転校生が来ると言う先生の発言おかげで、只でさえ担任の竜先生の無駄に綺麗な容姿のせいで『キャーキャー』煩いクラスの連中が一段と煩くなった。
「黙れ。」
......いや、半分あんたの説明不足のせいだからな?
周りのクラスの連中が竜先生の無駄に色気のある低音ボイスにクラッっときている中、ノンケの俺は竜先生の言葉にイラッとしていた。
「因みに今から来る奴はノンケだ。絶手ぇに手出すなよ?」
......?
俺は少し混乱していた。普通、教師が一生徒をノンケだからといって、いちいち説明するだろうか?
......いや、そんな事よりも手を出すなとはどう言う事だろう?
「転校生入ってこい。」
「え、あっ!はいっ!」
そんな俺の微かな疑問は、彼が教室に入って来た時には理解していた。いや、理解させられていたと言う表現の方が合うだろうか。
髪や瞳の色は周りの連中に比べたら全然目立たない筈なのに、彼には目が離せなくなるような魅力がある。
一見茶色に見える髪も、光の当たる角度によれば赤毛に見えなくもない神秘的な色をしており、その髪の下に見え隠れしている瞳はまるで夜を思わせ、相手を惑わせるかのような綺麗な黒だ。
でも、なんと言っても一番人目を引くのは、その一つ一つの顔のパーツが整った容姿だろう。
顔が小さいと有名な、竜先生の横に立っても負けて劣らない小さい顔にシャープな顎。そして、そんなにも小さな顔に収まるのが不思議なぐらい大きな目。
その大きな目も伏せがちだからだろうか、儚げな雰囲気が醸し出しだされているのが見て取れる。
鼻はスっとしていて、尚も小さく可愛らしい。
その下にある唇は紅く色づいており、その紅い色も口紅から出る赤では無いだろう自然な紅色だ。
そんな紅い色が良く栄えるぷっくりとした唇は、美しくもあり、可愛らしくもある為、ノンケの俺でも思わず吸い付きたくなるような魅力がある。
そんな彼は図書館で一人、小説(実際は腐っているBL本であるが。)を読んでいそうな印象で、遠目に観察していたい美術品のような尊い雰囲気が出ている。
『恋人になれたらいいなっ!』と言うアイドル的存在の生徒会の連中とは正反対の印象を持つ人物である。
「あの子って、今朝要様が出てきた部屋から出てきた子じゃない?」
神崎要の親衛隊の一人がポツリと吐いた。
「あ"あ?」
その言葉にいち早く反応したのは、普段このような事に一番無関心そうな男だった。
※
「あ"あ?」
ひぃぃぃぃぃっ!竜にぃの顔が怖いよぉぉぉ!!で、でもこれって嫉妬だよね?
『俺の要が何でお前と同じ部屋から出てくるんだぁ?あ"あん?』てきな?
ーー腐腐ふっ、萌える、萌え禿げ散らかす......。
「その事について聞きてぇ事があるから放課後、職員室に来い。ボソッ」
「はい~。」
頭の中、腐った事しかつまって無かった俺は、耳元で竜にぃが囁いた言葉を理解する前に、つい条件反射で返事をしてしまった。
隣で竜にぃが俺の返事をに対し、獲物を狩る捕食者のような顔で笑っていた事にも気付かずに。
そして、これがゲーム『君の頬にキスを。~王道学園編~』で、兄貴の身に起こる筈だったイベントだとも知らずに......。
「要様と同じ部屋から出てきたってどう言う事なの!!」
「そうだ!いくら美人だからってその件については許さねぇ!」
「ハッ!そうだっ......、要様と言うものがありながら、他の野郎に見とれるなんてありえねぇ......しっかりしろ俺っ ......ボソボソ」
チッ、
人が萌えている時に何邪魔してくれてんだよ?兄貴といい今邪魔して来た奴といい、腐男子に優しくない世の中だなおいっ!
最後の奴は声が小さ過ぎて何言ってんのか聞き取れなかったけど......。
てか、今美人って言った奴今すぐ俺の前出てこいっ!そしてその言葉をそっくりそのまま兄貴に言ってやれっ!!そんで、
『へぇ?俺に楯突く輩は初めてですよ。それに面と向かって美人と言われたのも初めてです......。(ニヤ』
『な、なんで近ずいて来るんだよっ!』
『クスッ、』
『ば、馬鹿にしやがってっ!!』
『いえ、いちいちそんな分かりきった事を聞いてきたので、言葉に出してほしいのかと思いまして。てっきりよっぽどのマゾなのかと......(クスッ』
......見たいな素敵なBL劇を俺に見せろっ!腐腐腐腐ふっ......。ドSで鬼畜な先輩×強気な後輩ツンデレの掛け算マジ萌えるっ......!
「黙れ。俺はうるせぇ奴は好かねぇんだ。」
「...っ!」
「まあ、お前が今抱いている疑問も、今から分かるだろうよ。(ニヤ」
「///っ、!?」
「///っ」
「...っ///」
「「「////っ!!、」」」
竜にぃの黒い笑に、先程まで反発してきていた生徒を含め、クラスメイトの大半が顔を真っ赤にしながら手で下半身を抑え始めた。
竜にぃと兄貴のカップリングも良いけど、竜にぃ×生徒の禁断の恋も良いな......。まさかの生徒×竜にぃの下克上もありかも......む腐腐っ。
ーーへにょ
「///っ!!!」
「///......!!」
「///......おい、マジかよ...(ボソッ」
「「「////っ!?」」」
クラスメイトが竜にぃのフェロモンでまた顔を赤くしていると思っている昴は、クラスメイトが自身の腐った事を考えている時の、『へにょっ』と言う笑顔に顔を赤くしているなんて事は頭の隅にも考えていなかった。
また竜にぃのフェロモンにまだやられてるのか?結構長いな......?
「///っ。」
ふと、竜にぃの顔を見ると竜にぃもクラスの奴らと同じく顔を真っ赤にしていた。
「竜にぃ?」
「......おいっ!」
「「「......っ!!!」」」
ただ、クラスメイトの奴らは兎も角、竜にぃの何処に赤面する要素があったのか気になっただけだった。
決して、『もしかして、この短い間に竜にぃとこのクラスの生徒の誰かの間にフラグがっ!!』などと思っていない。............いや少し思いました。すみません。
そんな下らない事を考えていたこの時の俺は、愚かな事に忘れていた。教室に入る前、廊下で竜にぃが俺に対して言った忠告を............。
ーー『ふっ、兄貴の件で只でさえお前は妬みの対象にされてるのに、その上俺の事を竜にぃなんて呼んでみろぉ?』
前話で言った、10日に一度と言うのは、前の投稿から少なくとも10日経つまでには投稿しますと言う意味ですっ!
前の投稿から直ぐに次話投稿する日もあるかも知れませんし、10日ギリギリの投稿になる日もあると思いますっ!。説明不足ですみません。|ω・`)スミマセン