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双竜は藤瑠璃の夢を見るか  作者: 結城星乃
第一幕 天昇
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序 堕ちるもの

 

 彼女は強靭な虎獣の四肢で、宙を駆け上がった。

 慌ただしくも羽撃つ音がする。

 か細く物悲しい様な神秘的な獣の声を上げて。


 彼女は鳴く。




 後悔をした。

 目を、離すのではなかったと。

 後悔をした。

 無邪気にも夢中になって遊んでいて、雲の隙間から転がり落ちてしまったのか。

 または好奇心旺盛な仔らのこと。

 何かに惹かれて自ら降りてしまったのか。

 気付けば既にその姿は無く、遙か眼下の地上に、僅かな気配を残すのみ。



 追いかけなければ。

 


 ──早く、早く見つけなければ。

 ──人に狩られてしまう……。





 

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