第二話 関東へ流刑?
久々の新作です。
応永十三(1406)年八月
■山城国京 青蓮院 義圓
何時ものように仕事をしていたら、新右衛門さんでは無く相伴衆の畠山左馬助満慶と言う人がやって来た。
兄上と一緒に勉強して知ったが相伴衆と言えば、管領、今の内閣総理大臣あたりの直ぐ下ぐらいの階級らしいから、大臣くらすかな? そうなると上杉謙信は関東管領をやっていたから、関東地方の知事みたいなものなのだろうか?
まあそんな事は置いといて、畠山さんは30代位の鼻の高いイケメンだが、偉そうにしている。
だって、俺って腐っても将軍の子なのに、上から目線なんだもん。言って見れば天皇陛下の三男坊あたりに大臣が上から目線ってあり得ねーだろ。
そんな、不平不満は腹にしまって、だって殺伐とした時代だぜ、鑑識もまともな警察も無いんだし、大臣が人殺ししたて揉み消すだろう。そんな世界じゃ大人しくしてないとえらい事になるって、しかもだ、ぜっていこいつ親父の指令を受けているって、なんか漆塗りで桐紋の書かれた文箱をもってきてるから。
で、こっちが下出に出ると、こいつ、ニヤリと笑いやがった。超ムカつく!
「恐れ多くも相国様(足利義満)が仰りますには、義圓殿におかれては、東国にて修行為される様にとの事にございます」
んーと、回りくどい言い方なんだが、東国へ行けと言うことか?
「どうなさりましたか?」
どうもこうも、意味不明だろうが、もう少し具体的な話をしてくれ。
「義圓殿、まさか断るなどとお考えではありませぬか?」
うわ、雰囲気が変わりやがった、スゲーどす黒いオーラが見える気がする。
ここは確り聞かんと。
「いえ、そうでは有りません」
「では、何が?」
「東国と言われましても、何処へ行けば良いのかトンと判らぬのです」
あっこいつ鼻で笑いやがった。ムカつくが我慢我慢。
「この書状にしめされております」
チッ、それなら先に言いやがれ。どれどれ、んーと達筆で読みにくいな。この時代はミミズがのたくったような字が正式だからな。
「義圓を鎌倉東光寺にて修行さすものとする」
「その通りにございます。義圓殿は直ぐに鎌倉へ向かって頂きます」
えっ、当日いきなり移動って何処のブラック企業だよ。
「引越の支度や、皆への挨拶は・・・・・・」
「その様な事は無用でございます。荷物などは後から送る事も出来ますから、それに永久の別れになる訳ではないでしょう」
俺が言い終わる前に話を切ってきやがった。
「しかし・・・・・・」
「では、一刻待ちますので、支度を終了して頂きます。網代の御輿でお送り致します故」
断りたいが、死にたくないので仕方が無いが、しかしどれだけ俺って親父に嫌われているんだか?まあ考えてみれば、親父に溺愛された奴は兄上に殺されるわけだから、是で俺は兄上からは狙われないわけでかえってラッキーかも?
「義圓殿、宜しいですか!」
「はっはい」
うわー怖えー、畠山はさっさと出ていったけど、考えれてみれば、どっかへ行く途中に盗賊とかに教われて死亡とかってデフォだよな、考えてみよう。
兄上は俺と仲が良いし、俺は将軍位なんか欲しく無い、老後まで安泰で生きたいだけだ。しかし、親父は次男坊を次の将軍かなんかにしたいらしいから、兄上とは完全に冷戦状態、俺は余り物で必要の無い子供だが、親父からすれば兄上と連んでいるように見えると・・・・・・
おいいいい!!! 暗殺&謀殺フラグが満々ジャンか! 死にたくないぞ・・・・・・んーんんーと、考えるんだ、考えるんだ。感じろ、感じろ、燃えろ俺の小¥宙!
グワー!! どう考えても死のロードじゃん!
逃げれば、サバイバルできるから逃げるしか無い。
って、寺の周りが兵に囲まれているよ!!!!
ウギャー、次に生まれてくるなら、平凡な町人がいいです。さようなら。
と、ふて寝していたら、起こされた。
「これ、寝ている場合では無いぞ」
声を聞くと、地獄に仏の叔父上だ!
「叔父上、死にたくないです」
俺の懇願に、叔父上は真剣な表情で教えてくれた。
つまりは、俺の想像通り俺と兄上が仲良すぎなので、親父が家督を狙うのかと邪心して俺と兄上を引き離すと言う事らしい、それに行く先の東光寺は何でも曾爺さん所謂足利尊氏が後醍醐天皇の息子護良親王を幽閉した寺だそうだ。
後醍醐天皇って誰だっけ?西遊記のOPはゴダイゴだけど?関係無いよな。関係有ったら俺は猿、豚、河童をお供に天竺へいかなきゃならないのか?
けどな中国は治安が悪いし、ダンボール肉まんとか下水油とかあるからな、食中毒を起こしそうだな。あっそう言えば天竺ってインドだっけ?
ならカレーじゃん、カレー食べてー!
現実逃避は終えて、叔父上曰く、俺の懸念は有り得るので、叔父上が親父に談判して一緒に鎌倉まで送ってくれることになった。
叔父上、ありがとうございます。
あーーー、叔父上が本当の父上なら本当に良かったのに、アニメで一休さんに無理難題を言う義満と全く変わらんな、あの元将軍は!
しかし、叔父上から聞いたが、畠山が用意すると言う網代の御輿って鎌倉幕府の将軍が鎌倉追い出されるときに逆さまに乗せられた物と同じという曰く付きの品物だそうじゃん、ムカー! 畠山の野郎何時か見てやがれって言いたいけど、死にたくないので何時か殺すノートにローマ字で書いておく。だって読まれたら怖いジャンか。今のところ、殺すノートには二人しか書いていないけど。
これから増えないようになると良いよな。親孝行は叔父上にしたいよ。
義満早くくたばりやがれ!
で、兄上に挨拶出来ずに、叔父上が用意してくれた牛車に叔父上と一緒に乗って京都を旅立った。
あっ、鎌倉ってなんか旨い物があるのかな?
鳩サブレしか思いつかないのだが、この時代もあるのかな?
次が何時になるかは未定です。