俺が死んだら人類が滅ぶ? ~精一杯の女神の過保護~
これは作者が、これ面白いかも!って思って書き始めた初めての作品です
正直自分の感覚では面白いものができたか不安でいっぱいです。
ファンタジー作品での設定は似ているのが多くなると思いますが
そこをなんとかできたていたらいいなと思います。
これは短編で異世界へ行く直前までで、至らない点も多数あると思いますが、温かい目で見守ってあげてください。
気が向いたら続き書きます
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女神は焦っていた。
世界のバランスが保てなくなるかもしれないからである。
女神は地球と異世界をつなぐ役割をしている。
それは空となった人の魂の状態を管理するものである。
まず、地球の人の魂には魔力がない。いや、覚醒していないから魔力がない、と書き綴った方がいいだろう
魂には2つの種類がある覚醒しているものとしていないものだ。
覚醒していない魂は地球へと行き魔力を持たない人の体に住み着き、生涯を終える。
覚醒をした魂は異世界へと行き魔力を持つ人の体に住み着き、生涯を終える。
女神の仕事は生涯を終えた魂たちを管理するのが仕事だ。
地球に新しい命が生まれたとき、地球へと魂を送る。
異世界に新しい命が生まれたとき、異世界へと魂を送る
ゆえに膨大な数の魂の管理をしているのだ。
そんな中、ある時このバランスを壊してしまいそうになる青年の魂が、生涯を終えてやってきたのであった。
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気づくと俺は当たり一面白い場所にいた。
彼の名は 新崎 未来、彼は死んだ。飲酒運転者の信号無視だった。未練はとても多い、なにしろ彼は高校生3年生で言わばまだ人生の開始点だ。色々とできることが多かったはずだ。
未来は少しした後に前方に誰かいることに気づくと、なぜか少しわくわくしながら近づくことにした。
「始めまして、新崎 未来さん」
女神という言葉が相応しい金髪の女性がそこにはいた。
「私の名は、クローナ。地球とあなたの国で言う異世界を管理している神です。未来さんには私から、異世界に転生して頂きたくここへご案内させてもらいました」
(転生というものが本当にあるなんて思わなかったな....)
未来はそう思った。 彼は多趣味人間であり様々な知識があったが、異世界ファンタジーを描いた小説を
小説家になろうYO!というサイトで読むことは趣味お気に入りランキングの上位にあった。
知識があったため彼はとても落ち着いていた。死んでしまったことも素直に受け入れられた。
彼は中々に理解が早いのだ。
「えっと、女神さ...クローナさん。日本でこのような状況を描いた本を読んだことがあるので多少の知識はありますが、分からないこともあります。まず転生について、どうしてどこにでもいそうな俺なのか、そして異世界について、どのような世界いで、どんな生き物、種族がいるのか。そこらへんの事を教えて貰いたいです。」
クローナは理解が速い未来に対し、少し緊張の糸を解いたように姿勢を楽なものに変え奥に焦りが見える真剣な顔で、
「なぜ未来さんが転生に選ばれたか、というのが一番の重要なことなので今はそれだけしっかり聞いていてください。」
未来はよく分からなかったがクローナのとても真剣な顔に緊張を示し、
「分かりました。」
という言葉だけを言った。
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クローナさんの話はこうだった。
魂という概念がこれらの世界に深く関わっている。
魂が無いと人は生きていくことができず命を授かることができなくなるのだとか。そして異世界の人々の魂は地球人の魂とはまったく違うものらしい。
大きく言えば魔力の有無だ、地球人には無く、異世界人は全員持っている。
この魔力の概念が出てきたとき、未来はとても興奮した。だって魔法だよ?興奮するしかないじゃない。
そして結構へぇ~となる事実を聞かされる
地球人が死んだとき魂が突然変異を起こすことがある、覚醒というものらしい。
地球人の魂の奥底に眠る魔力が死んだことのショックにより、すごく極まれに開眼するのだとか、
その覚醒した魂が異世界へ行き、人の体に定着すること、それが転生なのだとか。
(つまり自分は突然変異した魂だから異世界へ行くことができるのか)
納得した未来だったが同時に疑問も生まれた。
「あの、クローナさん。さっき俺に>>転生して頂きたく<<と言っていましたが、別に行きたくなければ
行かなくてもいいんじゃないんですか?」
クローナはその質問に対し申し訳なさそうな顔をしてこういった。
「今回の未来さんの突然変異があまりに特殊なのでここに残る、という選択肢は実質ないのです....」
「と、いうと....?」
「未来さんの魂の魔力が今まで見たこともない種類の魔力で、他の魂が未来さんの魔力に干渉できず、
魂が消えてしまう、ということが発生してしまったからです....」
「えぇ...」
なんでも、魂の状態では魔力を常に放出してしまうらしい。
覚醒した瞬間はその魂が放つ魔力はとても弱いものだという。
でも俺の魂が覚醒したときに近くにいた魂が毒に犯されたようにすぐに死んでいったのだとか。
俺の魂の魔力は他の魂に比べてすごく優勢なのだとか。
なるほど、分かッた。
つまりあれだ、ここにいたら魔力が強くなっていき最終的に全部の魂が死ぬ。
そして授かれる命がなくなり人類は死んでいくだけ。
滅ぶかもしれないのだ、人類が、俺のせいで
異世界に送るしか手段がないということですよねクローナさん。
クローナさんは涙ぐんだ顔で
「本当に申し訳ありませんが、未来さんには異世界へ転生してもらいます。」
俺もこればっかりは自分の意見は通らないことは分かっているし、ここに残るということも最初から考えて
いなかった。
「いえ、そんなに謝らないでください。俺だって転生したいんですから。」
「ありがとうございます、ではこれから異世界へ未来さんの魂を転送ための準備をしましょう!」
そんなこんなで世界の危機は二人以外誰も知らぬまま解決の道を進もうとしていった。
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転生のための追加の説明をしてもらった。
まず、異世界への転生は一つの魂に1度切りなんだとか。まぁそれは普通だと思いますよ。
でも疑問が生まれた。
「あの、魂の自然消滅が起きるまでに死んだら終わりですよね?」
魂には自然消滅がある。約500~520年ほどらしい。そして俺の魂は320年ほど常に使われている。
つまりはあと200年ぐらいは一度も死なずにいなければならない。
普通の人は魂が自然消滅する前に死んでしまい寿命が来そうな魂はクローナのちゃんとした管理の下で
消滅していくらしい。
じゃあどうやって増えているかって? 女神さまもわからないらしい。
じゃあ世界が滅ぶってわけじゃないかもしれなくね? 女神さまは多分滅ぶと言っている
まぁ魂に関して一番詳しく知っている人に聞いてもわからないんだ、きっと細胞分裂のようなものだろうと
仮定しておこう。
話を戻そう。
転生者にはクローナさんから多少のギフトが与えられる。
例えば「異世界言語習得・異世界会話習得」などは必ず与えられるのだとか。
そういうことなのでまず「異世界言語・会話習得」の能力をもらった。
そして異世界についての情報が必要なので「異世界知識へのアクセス」の能力をもらった。
とても便利な能力だと思った。
さらに今回は俺をおよそ200年は生かしておかないといけないのでチート技能が与えられた。
まず「絶対回避EX」どんな攻撃も自動で体が動き攻撃を必ずかわす。
そして「寿命+200歳」と「不老化」不老化は25歳ぐらいの青年の状態で固定される能力らしい。
この状況のためにクローナさんがとてもがんばって作っていた
絶対回避EXはチートすぎてこれこそ世界のバランス壊れるんじゃ?って思ったけど
まぁ良しとしよう、死んじゃいけないんだからね。
ちなみに攻撃手段のチートはもらっていない。
だっていらないしね。他の異世界人と魔力の作りが違うんだから。
アニメでよくある殺気を放つと人が倒れるあれ。あれを強くした攻撃手段があるのだから。
相手に向かって魔力を放つだけで倒してしまうだろう、魔力調節ができるのだとしたら牽制に使おうと思う
絶対に死ねない、もとい多分死なない転生になったのでクローナさんも安心したのだろう。
少し微笑んでいる よかった。
最後に一つだけお願いをした。
「もしものことがあったらということでクローナさんと緊急の会話ができる能力を頂けないですか?」
クローナさんは少し考えたあとに
「分かりました。未来さんの緊急時というのは裏を返せば世界の崩壊を示しますからね」
とそんな怖い冗談を言うクローナさんから
「念話(女神)」の能力をもらった。なぜ緊急念話ではないのか?と思ったが
なんでもとても楽しかったらしく緊急意外にもたまには話してくださいとのことだ。
っていうかクローナさんこんな能力作れるのなら「不死」とかの能力つくれそうですよね。
聞いたら、未来さんも不死は流石に嫌でしょう?とのことだった。
やっぱ作れるんですね。オーバーテクノロジーどころじゃない。
これで異世界への準備は整った。 チート能力をもらったおかげで安心感も抜群だ。
これから先の運命、死んではならない青年の冒険が始まる...
<Status>
<名前>カンザキ ミライ
<年齢>18
<女神のギフト> 絶対回避EX、寿命+200歳、不老化、異世界言語・会話習得、異世界知識へのアクセス、念話(女神)
<レベル> 1
<攻撃> 11
<防御> 12
<俊敏> 15
<魔攻> 1
<魔防> 1
<運> 10
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補足など書いていこうと思います
魔攻と魔防が低いのは覚醒したばっかりだからで時間が経つにつれておかしくなる予定です
運については魂の突然変異、からの魔力の突然変異という普通ではありえない連続が起こったからだと
仮定します
あとがき、
これを続けたら無敵なんだから物語にならないと思ったので
設定を大まかな部分以外全て変えて出直します。
少ししたら投稿したいと思うのでよろしくお願いいたします。