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走る白兎が異世界で盗賊になる  作者: 秋月亮二
初めての異世界
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7話 スレーブの屋敷襲撃2

ゴッズの機械は MSGのボルテックスドライバーを参考にしました


初の戦闘シーンですが、あっさりと首をはねているだけですね…

今後はもう少しファンタジー感を出していきたいです


雪兎ゆきととラルフのシーンですが、もう少し軽い感じにしようと

思っていたんですが、周りのキャラに合わせてゆきとに好意を持たせてみました


え?好感度カンストしてるだろって?ハハハ、コジョウダンヲ…(汗

まぁ、ラルフも元の世界の拓磨たくまと似た者同士ですから


俺とグレック、リブソン、ゴッズは少し離れた林に潜んでいる


塀の近くは警備している奴が巡回してくるので少し離れた。出来れば、堀の近くで穴掘りをしたいがやむを得ない


ゴッズは機械を両手で持って来た


「これくらいの距離なら5分くらいで行けるな」


林から塀の奥は30m以上あると思うが本当にそんな短時間で行けるのだろうか


「本当に大丈夫なのか?」


少し心配になってそう聞いた


「まぁ、見てのお楽しみってやつじゃ」


そう言ってゴッズは、穴掘りを開始した。ゴッズの持っている機械とやらは螺旋状らせんじょうに出来たぶっとい槍みたいな物を。鎧と同じくらいのサイズの箱状の物がくっついている。それに両手で持ちやすいように取っ手がついている。取っ手から魔力を流すと箱の中にあるモーター?というのが動いて螺旋状らせんじょうのぶっとい槍が回り出す


すると、面白いくらいに地面に穴が広がっていく




ギャリギャリギャリギャリ!!




「はっはっはー、ワシの技術力は世界一!」


機械のけたたましい音が鳴り響いている。ものすごい音と土煙で今から穴掘ってそっちに行きますって言っているようなものだ。仕方ないので、俺とリブソンで巡回していた奴らを倒していき門番にも気づかれたので外にいる敵をすべて倒しておいた。初めからバレそうな感じで不安になった


ゴッズのおかげで屋敷に侵入出来たが、本人は魔力の使いすぎでヘトヘトのようだ


「………あとはたのんだ…」


そう言うと、穴の中で倒れこんだのでそっとしておいた






屋敷の周りには人がいなかったのでさっさと屋上まで移動して中の様子を探った。塀と結界に金をかなり使っているのか、それとも護衛に自信があるのか分からないが屋敷には罠のような物は無かった。少し調べていると、2階の応接室みたいな部屋で兵士と商人がもめている声が聞こえた


「いいかげんにしろ!!…いいか、あの女は俺のもんだ、お前のじゃない!それなのに、金をよこせだと?これ以上舐めてると痛い目を見るぞ!!」


…あの兵士があれだけ騒いでくれれば一気に突破出来そうだな


「グレック、リブソン この騒ぎに紛れて中に入ろう。サントスは合図が出たらゆっくり入ってくるんだ」


三人が頷いたのを確認すると俺は騒いでいる部屋から離れた2階の窓から侵入した。窓の近くに人は無く、窓も開けてあったのですんなりと入る事ができた。ゴッズの機械の音で警戒状態にならなくて良かったと思いながら周囲を警戒する。グレック、リブソンが入ってから合図を送ってサントスが入る


その際サントスが足を滑らして落ちそうになったが、俺とグレックが予想していたのですぐに引き入れた


「ハハハ…毎度の事ながらごめん」


サントスはそう言って落ち込んだ


「気にするな、それとまだ仕事は終わってないぞ」


俺はサントスに気合を入れなおした。そうこうしているうちに兵士と商人が争い始めたようだ。兵士がいきよい良く部屋を飛び出し、体格の良い男二人が斧を持って追いかけている。兵士は長剣を持っているが、筋力と技量の差がありすぎる。1階まで逃げ込んだようだが、あの兵士はすぐに殺されるだろう。奴隷商人のスレーブはそれを2階から眺めていた




チャンスだ


すぐさまグレック、リブソンに合図して飛び出した。俺がスレーブの頭を思い切り蹴り、意識を刈り取った。グレックがスレーブをドアが開いたままの部屋に連れ去る。リブソンは2階から俺の邪魔になりそうな奴を弓で倒した。


そして、俺は一気に1階に降りて、体格の良い男二人を二本の片手剣で首を切り落とした。今まさに、斧が降りかかろうとしていた所だったので兵士はへたりこんでいる。俺は勢いを殺す事無く流れるように兵士の首を切り払った。数秒の間に一番強いであろう男が殺された事で、周りにいるやつらはまともに動けないようだった




それでも、俺とリブソンは止まる事無くその場にいた敵をすべて倒していった。10人くらいいたが1分もかからなかった。俺はすぐに地下牢へと続く扉を見つけて移動を開始した


少々長い通路を走り、途中に見張り達の休憩所のような所に男が二人いたのでさくっと倒していった。それから、階段を駆け下りるとすぐ左に見張り用の空間があった。そこには、テーブルの上に小さなランタンとトランプカードが散らばっていた


2つイスがあり、ひとり男がイスに持たれながら、もう一つのイスに足を置いて寝ていた。俺は真っ赤に染まった片手剣の一本を男の首に当てて永眠させた





「ぐええぇぇぇ…」


情けない声を出して眠りついた男見ながら、ふと牢屋の方で何かが動いたのを感じた。俺は隠密スキルを使い、闇と同化しながら観察した。暗闇の中でも普通に見えるので、誰なのかすぐに分かった。そして、闇と同化した状態で歩み寄り目の前に着いた




「お前が宿屋のおやじが言っていた兎族か」


誰もいないと思ってだろう、牢屋の中に移動した兎族が振り返った


「タッ君?」






















はっきり言おう、一目惚れだった。守って上げたくなるような可愛さの中にも、凛々しさがある。細い足、細い腕、華奢な体 目はぱっちりで小さな鼻、口。そして何よりも、タッ君と言った表情がとても可愛かった…しかし、タッ君というのが自分の事を指しているのが気に食わなかった


「…俺はタッ君じゃない、ラルフだ」


俺はこの子をこんな表情にさせる男を憎んだ


最後まで読んで頂きありがとうございました

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