6話 スレーブの屋敷襲撃1
なかなか襲撃出来ないので
パートを分けることにしました
これでだらだらと書ける(汗
それと、サントスは苦労人です
早速帰ってきたリブソンの報告を聞くと兎族の旅人は、兵士に偽りのジョブを表示させられたようだ
「いつもの手口だな、それでそいつらはどこに向かったんだ?」
村人を無理やり連れて行くための小細工に、はめられた可哀想な兎はどこに行くのか
「ああ、やはりスレーブ奴隷商人の所に行ったみたいだ。今カロルが見張っている」
リブソンがそう言いながら装備を整えている
「…宿屋のおやじからの依頼でその旅人も助ける事になった」
あまり助ける人数を増やすと逃げる際に大変なので、少し申し訳ない気持ちで言った
「ほー、あのおやじも同じ意見だったか」
リブソンがそんなことを言い出した
「どういうことだ?」
「あんなかわいい嬢ちゃんが奴隷にされてひどい目に合うってのは許せねぇからな。それにあの嬢ちゃんには惹かれるっていうか助けてあげたくなるんだよ。カロルなんかラルフが助けないって言っても私だけで助けるなんて言い出したんだぞ?女のあいつがあそこまで言うんだ。俺も助けてやりたいと思ったんだよ」
俺がどういうことだと聞いた途端にここまでしゃべり出すとは思わなかった。リブソンは作戦中は必要な事以外しゃべらないようにしている。それに、あのカロルがそう思うのなら助けないというのは無しだ
「…分かった、それじゃ旅人も助ける事にしよう。さぁ、仕事の時間だ」
俺たちはスレーブの屋敷近くの崖上から様子を見ているカロルと合流した
「様子はどうだ?」
サントスがカロルにサンドイッチを渡しているのを見ながら聞いた
「あのうさ耳っ子を連れていってから変化なし」
カロルはこちらを見ずに答えて、サントスの手ごとサンドイッチを食べていた
「そうか、それと兎族の旅人も助けることにした」
荷物を置きながらそう伝えた
「本当!?あの子も助けるのね!?よかったー、あんなかわいい子を助けないって言ったらラルフをここから蹴落としてやろうかと思ってたから」
ものすごい速度で俺の目の前に来て、エルフの象徴である長い耳をピクピクさせ目をキラキラとさせながら話していた
「宿屋のボリスから依頼されたから助けるだけだ、それと蹴落とされる前に気づくぞ?」
落ち着かせるようにそう言った
「なーんだ、依頼されたからか。まぁ、あんたってそういうタイプよね。いいわ、私はここで騒ぎが広まらないように見張っててあげるから。あんたは屋敷の中よろしく。サントス、サンドイッチ」
つまらなそうに答えながらも仕事はきっちりやってくれるようだ。少しすると兵士が一人屋敷を出て行った
「グレック、ゴッズ、あの兵士を捕獲するぞ。付いてきてくれ」
そう告げながら行動すると二人は何も言わずに付いてきてくれた
俺たち3人は兵士以外のものがいない瞬間に捕まえることに成功した。そしてロープで縛り、ゴッズにリブソン達がいる所まで運んでもらった。みんながいる所でロープで縛られた状態の兵士は気がつくと真っ先に命乞いをした
「た、頼む!!命だけ取らないでくれ!なんでも話すから!」
話しを聞くともう一人の兵士が、あの旅人を奴隷にしようとしたらしい。それとこの兵士はここの料理屋の息子だったらしく、悪巧みに関与したことがバレたら母親にボコボコにされるとかなんとか言っていた
ついでに顔が険しくなるのは、不安になったり緊張したりすると勝手に険しくなるらしい。これが悪人顔というやつなのか?…
とりあえず、中の様子を色々聞いてもう二度とこういったことをしないようにと注意してから開放した。あの兵士の話しを聞くと屋敷全体に障壁があり矢も人も魔法も通さないようになっているようだ。それはカロルも同意見なので本当のようだ
ただ、それほど強力じゃないから簡単に壊せるがすぐに気づかれてしまうとの事。そして、出入り口は屋敷の前にある門だけのようだ
屋敷は5mくらいの塀で囲まれていて、かなり分厚いようだ。話しを聞くとかなり面倒くさい屋敷だが、それは一般的な盗賊団の場合だ
「それじゃ、久しぶりにゴッズのおもちゃに頼るとしようか」
俺はニヤリと笑いながらゴッズのほうを見た
「ほう、あれの出番じゃな。待っておれ、すぐに準備しよう。それと、おもちゃじゃなくて機械じゃ!」
ゴッズはすぐに何のことか理解して準備にとりかかってくれた
今回の作戦は、ゴッズの機械で穴を掘りながら屋敷に侵入する。ゴッズは穴の近くで待機。俺、グレック、リブソン、サントスが屋敷内部に入る。グレック、リブソン、サントスがスレーブの所まで行き奴隷登録証をすべて燃やすかスレーブを殺害。俺が牢屋まで行き救出にいく。カロルは崖上で偵察
あとは、依頼された人の所まで送る
仲間に作戦を伝えると了承を得たので早速行動開始だ
最後まで読んで頂きありがとうございました