3話 奴隷の手続き
本当は、奴隷商人の所で兵士に傷めつけられるシーンを書こうと
思ったのですが、だらだらと書いた割には
内容が最悪だなと思いバッサリカットしました。
人権迫害はダメ絶対
宿屋を元気に走りだしていた。怖いおじさんだったけど、以外にやさしい所があるんだね。なんて思いながら人の行き交う所を走り抜けていく。突然、目の前に人が現れて行く手を阻まれた
「止まれー!」
大声を出されてびくっとしながらも止まることが出来た
「おい、お前なんでそんなに急いでいる?」
声をかけた人を見ると鉄で出来た鎧と槍を持っている。周りにいる人達は不安な表情で少し離れて僕らを見ていた
「…いや、これから外に出ようと思って…」
なんか嫌な視線を向けてくるので、とっさに嘘をついた
「この時間に外に出る?もうそろそろ日が暮れるのに危険な外に出るのか?」
僕はこの人の顔つきが険しくなったのを感じた
「僕は足が速いので、この時間なら暮れる前に近くの村につけます」
アルフォンスが足が速い獣人にしたって言っていたのを思い出していた
「ほう、ではお前はそこの村人なのだな?」
探るように聞かれたが、僕はすぐに答えた
「はい、そうです。なので道を開けてください」
「おい、どうした?何かあったのか?」
同じ鉄の鎧をした人が現れて、二人でコソコソと話している。おそらく、この世界の兵士?なのかなーと思う
「お前は村人らしいな、ジョブの確認をするがいいか?」
後から現れた人はいやらしい目で僕を見ながらそういった
「はい、いいです」
そう答えたはいいけど、どうやってジョブを確認するのか知らない…どうするんだろうと少しソワソワする
「では、この魔導水晶に手をかざせ」
そうやって、いやらしい兵士が布袋から水晶を取り出した。僕は恐る恐る水晶に手をかざしてみた。すると、水晶の上に文字が表示された
小村雪兎 17歳
種族 :兎族
レベル:1
ジョブ:村人
よかった、村人だったと思って安心した瞬間に
小村雪兎 17歳
種族 :兎族
レベル:1
ジョブ:盗賊
ジョブが盗賊に変わっていた。おかしいと思って水晶を見ると、水晶の下に模様のついた紙切れがあった
「やはりお前は盗賊だったんだな!?この場で捕まえる!」
険しい顔していた兵士に腕を捕まれた。その強い力で僕の体を抑えこんで地面に叩きつけられた
「う!違う。僕は盗賊じゃない!」
そうやって抗議するが、思い切り頭を殴られた
「ぐう」
頭が割れるくらいの衝撃で脳震盪が起きていた
「この魔導水晶で盗賊で出たんだ。だからお前は盗賊だ。新盗賊奴隷法に従い、罰金金貨2枚支払うか、奴隷になるかを選択させてやろう」
いやらしい兵士が周りに聞こえるように言った
「お金なんてない…」
小さく消えそうな声で答えるのがやっとだった
「払えないようだ、奴隷するために奴隷商人の所にいこう」
そうやって険しい顔の兵士が言った
二人の兵士に腕を掴まれながら、奴隷商人の所に連れて行かれた。奴隷商人の屋敷はとても広くて豪華だった。奴隷商人と兵士が話しをしている間に屈強な男二人がやってきて僕に手枷、足枷をつけていた。手続きが終わったのか、険しい顔の兵士は屋敷を出て行った。なぜか、いやらしい兵士はその場に残った。
そして、地下に連れて行かれたときにいやらしい兵士が声をかけてきた
「これから、お前に奴隷の烙印を押す。これでお前を好きに出来る」
耳元でそうささやいて来て、血の気が引いた。そして、奴隷の烙印なるものを理解した。鉄で出来た長い棒状の先に模様が書かれている。それを火で炙り、模様が書かれた先が真っ赤になっている状態で僕の体に押し当てるみたいだ
「嫌だ!ここから出して!お願い!!」
二人の屈強な男に体を押さえつけられているため、そこから逃れることが出来ない。必死に抵抗するが、僕の左腕に激痛が走った
「ああああああああああああああーーーーー!!」
あまりの熱さに、無意識に体が痙攣した。
奴隷の烙印が押し終わり、僕は屈強な男に連れられて小さな牢屋に入れられた。元の世界では死んで異世界では奴隷にされた。そして、あのいやらしい兵士に買われてひどいことをされるのだろうと思うと涙がボロボロとこぼれ落ちていった
最後まで読んで頂きありがとうございました