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Limit Break Online  作者: 円連
第三章:出撃、サーシャ小隊
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第五十四話 エクストラミッション:四海覇王戦【2】

 怒れるコウトジャジャは、その口から無数の小型毒龍を吐き出す。『洞察』スキルにより、それがRANK5機龍の『ジャジャ』であると分かった。


 解説:『ジャジャ』邪なる蛇龍、『コウトジャジャ』が自身のソウルを消費する事により製造される。手足は無く、龍鱗も無い、一本の龍角以外に龍を表す特徴は見受けられず、その姿は蛇に近しい。

 攻撃方法は毒液のブレスと牙による噛み付き、対象に巻きついての締め上げがある。


 ついでにRANK10『コウトジャジャ』も調べてみる。

 解説:『コウトジャジャ』四海の第一層【紫海】を統べる毒蛇龍、四海竜王の中では最弱、一応、龍族に属するが、他の龍からは蛇呼ばわりされている。毒の中では能力が飛躍的に上がる為、周囲に毒を振り撒き、自身に有利なエリアを形成しようとする。

 攻撃方法は猛毒のブレス、腐敗毒の光線、毒爪、毒牙、ソウルを消費して小型毒龍『ジャジャ』を吐き出すことが可能。


 

 成程、序盤からコウトジャジャは攻撃を加えつつ、毒のエリアを築こうとしていたのか、そうはさせないとテンザクチバクリュウは毒を泡に変え、浄化させていたんだな。


 数多のジャジャが毒液を吐き出し、徐々に周囲を毒の海へと変えていく、数百機はいるだろうジャジャの群れに向けテンザクチバクリュウの水流ブレスが海中を切り裂くように吐き出される。


 一気に半分以上のジャジャを薙ぎ倒したのだが、また新たなジャジャ群がコウトジャジャの口から吐き出されてくる。


 倒しても倒しても、次から次へとジャジャが生み出され、次第に戦闘区域が毒の海へと染まってしまう。


「愚かな襲撃者よ、我が住処が紫海へと染まったからには、もう我に敵う者などおらぬ。猛毒の海に犯され、苦しみにのたうち回りながら我の餌となるがよい。」

 コウトジャジャの勝利宣言が告げられる。

 それは死の宣告にも聞こえたが、テンザクチバクリュウは一笑に付した。


「クックックッ、真に愚かなる毒蛇よ、今の戯言が一番我には効いたぞ、たかだか毒蛇の分際で、青龍である我に敵うと思うたとは笑わせる。片腹痛いとはこの事よ。」


 テンザクチバクリュウの龍鱗が青白く発光し、その青く輝く光をテンザクチバクリュウの右手に持つ龍宝玉(この宝玉の中にリヴァイア・サクトゥが居て、その中に俺が居る。)が吸収し始めると、宝玉の中は不思議な力で満たされていく。


 不穏な空気を察したのか、機体能力を格段に向上させたコウトジャジャは、先程までとは段違いの速度で毒の海を進み、テンザクチバクリュウの周囲をグルリと周り、背後からテンザクチバクリュウの後頭部へと牙を突き立てに襲いかかってきた。


 ギシャーーーーー!!


 奇声を上げながらコウトジャジャが噛み付かんとした時、その動きがピタリと止まる。


「時すでに遅しだ。【重力極世界(グラビティ・ワールド)】」


 ギャシャーーーー!!!


 威嚇音が絶叫へと変わった。


 その原因は龍宝玉から青銀色の重力球がテンザクチバクリュウの頭上へと放たれ、コウトジャジャの体が強引にその球体へと引き込まれたからだ。


 重力球による超重力、それはコウトジャジャの体の自由を奪うどころか、機体はバキバキと音を立てながら折れ曲がり、捻り潰され、捩じ切られながら猛毒の海ごと重力球へと引き寄せられていく。


 やがて破壊音が止むと戦闘エリアは元の清らかな海へと戻り、辺りは静寂に包まれる。


 勝者はテンザクチバクリュウ、彼の一撃により敵対する者共は小さな鉄の塊にされ、パクリと丸呑みされてしまう。

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