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Limit Break Online  作者: 円連
第三章:出撃、サーシャ小隊
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第五十三話 エクストラミッション:四海覇王戦【1】

 転移門を抜けると、そこは水の中、陽の光が微かに差し込むが辺りは仄暗く、機体スキル【暗視】で周囲を見渡す。

 小魚の群れやタコの様な軟体生物が泳いでいるところを見ると、ここは海中の様だ。

 海底は見えない、おそらく相当な深さがあるのだろう。


 以前、オヅヌは転移門を抜け、他勢力と戦ったと聞いたが、今回もそうなのだろうか?

 それとも虫型・・・海だから魚型のロボットが出てくるのか、或いは半魚人みたいなBFAが相手なのかもしれない。

 操縦席中央第一モニターのステージマップには赤のマーカーが一つと青のマーカーが一つ、ほぼ同位置に表示されている。

 敵と味方機が戦闘しているのだろうか?

 味方がいるとしたらオヅヌの可能性が高い、オヅヌは水中での適応スキルを持っていないはずだ。

 早く駆けつけないとペナルティを受けながらの戦闘はかなり厳しいだろう。


 水中での戦闘条件を確認しながら、俺は急ぎマップ上に示されている機体反応地点へと向かう。


機体スキル【暗視】、【潜水】、【水中移動】、【加速】、【均衡】発動。

水中適正あり、エネルギー消費量減少により、戦闘可能時間120%にアップ。

水中戦闘においてのステータス減少率は攻撃力20%、回避力30%、命中力30%、機動力40%、その他には影響なし。

戦闘スキル【ドラゴンクエイク】は海底、機体、構造物に対して使用可能。水中で使用した場合、【ローズレイ】の威力は半減。

龍属性武器の性能アップ。【青龍飛腕】の性能大幅ダウン。


 エネルギーバイトが通用する限り、可動時間は気にしなくて良いが、ステータス減少は痛いな、回避よりも防御に徹するよう意識しておこう。



 目標地点へと向かう途中、タイやヒラメが踊り狂うようにして逃げて来た。中にはサメの様な大型の魚まで脇目もふらず逃げ惑う姿が見える。

 やはり、この先では戦闘が行われているのだろう。更に機体を加速させ、全速力で戦場へと向かった。



 やがて視認できる位置まで到達した俺は激しくぶつかり合う二機の機影を捉えた。

「ドラゴン同士が戦っているのか?」


 二機ともに長龍型の機龍で、一方は茶色がかった艶無し紫色の機龍、もう一方はテンザクチバクリュウを大きくしたようなブルーメタリックの機龍だ。火花散らし戦い合う両機へと近づくにつれ、その巨大さが伺える。


 目測ではあるが三百メートルは超えているだろうか、テンザクチバクリュウの三倍はありそうだ。戦艦級の巨大な機龍が動くたびに目に見えぬ水流が、天の方向、地の方向、四方八方へと不規則にリヴァイア・サクトゥを押し流そうとする。

 だが、水中適性のおかげか何とか姿勢を保ち、その場に留まる事が出来たけど、迂闊に近づき過ぎると痛い目にあいそうだ。


ピキィィィン


 突然、項の逆鱗が明滅を繰り返し始めた。それと同時に青機龍の逆鱗も青い光を放ち始める。

 どういうことだ?共鳴しているのか?


 青いマーカーは青機龍の方を示していた。

 もう一方の機龍と相対しながらも青機龍の眼がこちらを一瞥する。

「久方ぶりだな、邪気を纏いし好敵手よ。」



 ん?その口調はもしかしてテンザクチバクリュウなのか?再戦を宣言され別れて(あれ)から三日しか経っていないぞ、それにしては随分とデカくなってるじゃないか、全てが立派に成長していて迫力も増している。

 『男子三日会わざれば刮目して見よ。』って言うけど、これは『機龍三日会わざれば瞠目して見た。』だな。


「次に会うときは成龍だって言ってたが、本当に成龍になって現れたんだな。」

「ふんっ、成龍になるのはこれからよ、この星を我がものにした暁には、晴れて成龍となるのだ。」


 うへぇ~、このデカさでまだ大人になってないのか・・・。


「少しばかり再開が早すぎたな。お主との約束を違える形となったが、まあ良い、我が星龍王となる姿をそこで見ておるがよい。」

 約束した覚えはないし、戦いたくもないんだが・・・。


 睨み合っていた二機の機龍が戦闘を再開、激しく角をぶつけ合う。

 長大な胴体をうねらせ海中を自在に動き回り、互いに相手を締め上げ潰そうと試みているのか、激しいポジショニング争いが行われている。絡み合いそうで絡み合わず、金属質の龍鱗が擦れ合い、ぶつかり合う、その度にバチチバチバチと火花が衝撃波とともに走った。


 ぶつかる度に紫機龍の龍鱗の隙間から紫色の液体が滲み出てくる。

「毒蛇風情が我の星を汚すでない。」

 それはテンザクチバクリュウの体へと纏わりつく紫の毒液だったが、怒りの咆哮を上げた青機龍の龍鱗が青白く発光すると、光を浴びた毒液は金色の泡へと変化し、浮き上がり、やがて消えていった。


「無礼者め、蛇などではないわ!俺様は毒神龍ゲッサーブラグ様の下僕にして、この海を統べる由緒正しき紫海龍だぞ。俺を呼ぶときはコウトジャジャ様と呼べ!そして、ひれ伏すがよい。」

 紫の機龍コウトジャジャはテンザクチバクリュウへ向け紫色のブレスを吐き出した。

 ブレスを受け、再びテンザクチバクリュウの全身は毒液に浸されるが、またも龍鱗が発光し、毒液を泡へと変える。


「ふん、弱い奴ほど強き者の名を口にし、自分を崇めさせようとするものよ。」

 三日前にも似たセリフを吐く機龍を見た記憶があるのだが、俺の気のせいだろうか・・・。


 テンザクチバクリュウの反撃、龍眼から赤い光線を発射、二本の赤色光線はコウトジャジャの背中を走るが、煙が少し上がり僅かに体表を焦がしただけで、然したるダメージを与えた様子はない。


「その程度で俺様を倒せると思ったか!見よ、これが強者の龍眼だ!!」

 コウトジャジャの龍眼が紫色に光ったかと思うと、その周囲に同色の閃光が迸る。

 紫の閃光は俺の方にもダメージを与えた。


ビー、ビー、ビー


 操縦席に鳴り響く警告音、第三モニターの機体表示が真っ赤に染まる。

 全身の部位が装甲破壊危険域(レッドゾーン)へと突入するダメージを受けたのだ。

 閃光波の効果なのか計器類に異常が発生し、必死に操縦桿を動かすがピクリとも反応しない、AQAが行動不能になってしまう。


「な、何だその弱さは!好敵手よ、あの程度の攻撃で瀕死だなどとは情けない、それでも我の好敵手か!」


 テンザクチバクリュウが俺の前に鼻先を突きつけ叱咤してくるが、今の俺ではどうしようもない。

「見学すら出来ないとは、どうにも面目ないな。」


「仕方のない奴よ、お主が真の好敵手となるまで守護者として契約してやろう。暫くは我が宝玉の中で力を蓄えるが良い。」

 

『RANK10守護機獣【テンザクチバクリュウ】と契約しますか?YES/NO』


 RANK10もあるのか、ちょっと見ない間に強くなったもんだ。

 感心しながら俺はYESを選択。


『【テンザクチバクリュウ】がパイロット:トウマの【守護機龍】となりました。』

『称号:【契約者】を得ました。』

RANK10守護機龍【テンザクチバクリュウ】を騎龍サイズでの召喚が可能になりました。

リミットブレイクスキル【天裂地爆斬】からリミットブレイクスキル【青龍・天裂地爆斬】の使用が可能になりました。

所持ソウルが共有となりました。

所持アイテムが共有となりました。

獲得ソウルが共有となります。

獲得アイテムが共有となります。

旗艦機能が適用されました。

エクストラミッション内では騎龍機能への変更は不可です。


 ・・・色々と重要なメッセージが流れた気がするぞ、早速、称号について調べてみた。【博士の電子辞書】によると称号【契約者】の効果は『守護機獣等の召喚が可能』になるらしい。

 召喚するにはRANKに応じたソウル量を消費するので、高RANKの機獣や機龍を呼び出すのはリスクが伴うようだ。

 リミットブレイクスキルはリミットブレイク値が一定量貯まると発動可能になるそうだ。自軍が危機に瀕した際にリミットブレイク値は上昇すると載っている・・・俺は結構な頻度で瀕死になっているんだが、未だ発動していないのは何故だろう?

 所持ソウルの共有ってソウルを分け合うって事なのだろうか?


パイロット:トウマ所持の全アイテムが【テンザクチバクリュウ】に吸収され1090ソウルに変換されました。

『共有パーツアイテム』

【テンザクチバクリュウの宝玉枠(R10)】×10を共有

【テンザクチバクリュウの龍燐鋼(R10)】×10を共有

【テンザクチバクリュウの黄金膜(R10)】×10を共有

【テンザクチバクリュウの装鋼殻(R10)】×10を共有

【テンザクチバクリュウの龍砕牙(R10)】×10を共有

【テンザクチバクリュウの耐滅板(R10)】×10を共有


『共有レアパーツアイテム』

【テンザクチバクリュウの真逆鱗(R11)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの龍宝玉(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの灼熱眼(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの竜巻息(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの激震脚(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの龍五爪(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの重魔法(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの海龍波(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの聖光鱗(R10)】×1を共有

【テンザクチバクリュウの放電角(R10)】×1を共有


『共有採取アイテム』

【ムーンストーン(R10)】×10を共有

【ドラゴンアイ(R10)】×10を共有

【ドラゴンダイヤ(R10)】×10を共有

【黄爪玉(R10)】×10を共有

【龍牙石(R10)】×10を共有

【カッパニウム鉱石(R10)】×10を共有


『共有レア採取アイテム』

【レインボームーン(R10)】×2を共有

【ロイヤルブルームーン(R10)】×2を共有

【ブルードラゴンダイヤ(R10)】×1を共有


 全ての持ち物がソウルに変換され、新たに大量の共有アイテムが手に入った。

 このアイテムで新たなAQAを製造して良いのだろうか?アイテム消費でテンザクチバクリュウが弱くなったりしたら気の毒だしなぁ。

 後でテンザクチバクリュウに聞いてみるか・・・。


 俺が状態確認をしている間もテンザクチバクリュウとコウトジャジャとの戦闘は続いていた。


 コウトジャジャのポイズンブレスがテンザクチバクリュウへ向け吐き出される。

 毒息を悠然と避け、逆にトルネードブレスで反撃、白い泡と共に吐き出される竜巻のブレス、コウトジャジャはそれを身を捻って躱す。

 何度も吐き出される紫毒のブレス、同時にコウトジャジャの龍鱗から滲み出る猛毒、それら大量の毒液が戦場に撒き散らされていった。


 当たらずとも毒を周囲に漂わせる事により相手の動きを封じるのが、コウトジャジャの戦闘スタイルなのだろう、だが、テンザクチバクリュウにはそれは通用しない、テンザクチバクリュウの龍鱗から発せられる光が毒を浄化して金の泡へと変えてしまうからだ。


「おのれ、おのれ!俺様の海を清める不届き者め!お前だけは絶対にぶっ殺してやるからな。」

「随分と陳腐な言葉を吐くのだな、毒蛇は毒蛇らしく、もう少し毒の効いた物言いは出来ないものか?それでは名が廃るぞ。」

「うるさい、うるさい!絶対にぶっ殺す!!」


 激昂したコウトジャジャが口を大きく開き、無数の牙を突き立てながら突進してくる。

 テンザクチバクリュウもコウトジャジャに向けて突っ込んで行くが、激突寸前に身をくねらせ攻撃を回避し、コウトジャジャとの擦れ違いざまに雷を纏った角から雷電撃を放った。

 雷電撃を受け感電したコウトジャジャの体に青白い光りが何度も迸る。

 帯電による継続ダメージを受け続けるコウトジャジャ、雷が己が身体を走りまわる度に身を捩らせ、怒りを含んだ苦悶の表情を浮かべる。


 グオオオオオオオオオオオオ!!


 テンザクチバクリュウの噛み付きによる反撃はコウトジャジャの龍鱗を噛み砕き、機肉を食い破る。怒り心頭のコウトジャジャ、

 欠損部分からドバドバと溢れ漏れる紫色の機血油、体内の機肉や竜骨が顕になり、もう一噛みしたなら胴体は分断されるだろう。

 攻撃を受けたコウトジャジャは激痛を感じたのか、悲鳴を上げながら淡い光が僅かに差し込む方向へと逃げていく。


『コウトジャジャの肉を大量摂取しました。素体への栄養としますか?YES/NO』

 おお、テンザクチバクリュウが喰っても栄養になるのか、これは有難いな。

 何の苦労もせずに力を得ることに心苦しさを感じるが、ここは勿論YESだ。


【素体レベルアップ】:レベルが40になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが41になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが42になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが43になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが44になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが45になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが46になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが47になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが48になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが49になりました。

【素体レベルアップ】:レベルが50になりました。

素体レベルの成長限界です。


『コウトジャジャの栄養を全て摂取しました。』

『機体スキル【補足】を入手しました。』補足情報が得られます。

『機体スキル【洞察】を入手しました。』対象の情報が得られます。

『機体スキル【大食】を入手しました。』食した栄養の大量摂取が可能になります。

『機体スキル【受身】を入手しました。』受身を取り、落下、衝撃の追加ダメージを軽減します。

『機体スキル【猛毒耐性】を入手しました。』強力な毒属性の耐性を持ちます。

『機体スキル【炎熱耐性】を入手しました。』強力な炎属性の耐性を持ちます。

『機体スキル【水中適応】を入手しました。』水属性エリアでの能力が上昇します。

『機体スキル【水中適合】を入手しました。』水属性エリアでの能力が上昇します。

『機体スキル【先陣適性】を入手しました。』先制攻撃時に能力が上昇します。

機体スキルの所持限界です。機体スキル所持量限界突破時に最大所持量が増加します。


『称号:【アクアマスター】を得ました。』水中戦闘においてのステータス減少がなくなり、ステータスが120%増加します。


 限界突破ってどうすれば良いんだ?

「限界を迎えた者が強敵を倒した際に得られるアイテム、【己の殻】で自分自身に打ち勝てば良いのだ。」

 流石は旗艦機能発揮中のテンザクチバクリュウ、超高性能電子頭脳【TOMI】は攻略に関する情報は教えてくれなかったが、テンザクチバクリュウならなんでも教えてくれそうだ。


 つい、気になるテンザクチバクリュウのステータスを調べてみたら・・・


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

守護龍:テンザクチバクリュウ 騎龍レベル:10

青機龍レベル:100(限界) 機体レベル(RANK):10

攻撃力:1000(限界)+????

防御力:1000(限界)+????

回避力:1000(限界)+????

命中力:1000(限界)+????

脳波力:1000(限界)+????

耐久力:1000(限界)+????

精神力:1000(限界)+????

幸運力:1000(限界)+????

機動力:1000(限界)+????

※制限により最大値は閲覧できません。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


 ・・・詳細はわからないが強いことは確かだな。


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