第四十三話 ミッション3:友軍支援【6】
青軍AQAによる転送が終わり、辺りを見渡す。
「ここは・・・前線基地か、よし、再び俺は戻ってきたぞ。」
空を見上げ、両手を掲げて喜びのポーズを決める。
・・・。
暫くすればミッションクリアのガイド音が流れてくるかと、決めポーズのまま待っているのだが、未だだろうか?
ふと、第一モニターに視線を送れば、トウマは何かの敵機と戦っている様で、味方機を示すマークと、敵機マークが重なり合っている。
慌てて通信を送ると、中ボスのアオナグナルを倒していなかった為に再びボスが現れたらしく、トウマは二隻目のカニ戦艦を相手にしているそうだ。
俺が転送されている間は制限時間は停止していたので、残り時間は変わらず三十分弱、今から全速力で戦場に向かったとしても十五分、いや、機械装甲が無いのだから機動力は格段に落ちている。
着いた頃にはタイムオーバー、なんて洒落にならないぞ。
いやいや、頭抱えて考え込むより、まず行動だ。
ドタバタと走りながら前線基地を突っ切り、遥か遠くに豆粒の様に見えているカニ戦艦を目指す。
果たして間に合うだろうか?
・・・俺の心配は無用だった。
なぜなら、機体スキル【瞬歩】で一瞬にしてカニ戦艦の前に到着したからだ。
機体スキル【瞬歩】は障害物が無ければ、どんな距離でも一瞬で移動できる。ただ、スキル回復時間は、【瞬歩】発動場所から目的地へ、AQA本来の機動力で移動した場合に掛かる時間分になるので、今回のミッションでは【瞬歩】の再使用は無理だろう。
間に合って本当に良かった。新しい力でトウマと協力すれば、例えボスが相手でも倒せるはずだ。
まあ、協力しなくても既に倒せそうな状態なんだけど・・・。
「流石はトウマだ。カニ戦艦撃沈まで、あと少しじゃないか。」
カニ戦艦のハサミ砲は両方共破壊済み、口元も破壊されておりスランスランの泡は出せず、八本足の内、右側の四本が失くなっている。
これではカニ戦艦は進むことが出来ず、左足を動かしグルグルと旋回するのみだ。
リヴァイア・サクトゥはカニ戦艦の背中に乗り煙突砲台を破壊し終え、鋼殻を斬り砕いている最中だった。
「カニ戦艦、背中に乗ってしまえば成す術なし、だったのか・・・。」
折角だからと、トドメのご相伴に預かり、穴のあいた鋼殻からカニ戦艦の中に入り、トウマ機と仲良くカニ身を頂きました。
素体レベルが37にまで上がり、機体スキル【大食】を得ました。とっても美味しかったです。
お土産にとカニパーツを持ち帰る事になり、ホクホク笑顔でミッションクリアとなりました。
― 達成条件を満たしました。ミッションクリアです。 ―
・・・
・・・
・・・リミットブレイク改編作業開始
ピッ、ピピッ、ピー。
『ミッション3裏面クリア』
ピピ。
『黒軍の勢力が2増加しました。』
ピピピッ。
『青軍の勢力が1減少しました。』
ピピーピッ。
『各勢力再計算、白軍41、赤軍36、青軍32、緑軍34、黄軍44、黒軍31』
ピッピッピ。
『鬼の力の取得により黒軍のエクストラミッションが改変されました。』
ピピピピピピ。
『パイロットネーム:トウマ、外部からグラカキンを撃破してミッションクリア、リミットブレイクを達成しました。』
『隠しスキル17、【記録接続】を入手しました。』
ピピピッピ。
『パイロットネーム:トウマ、エース待遇を受けてミッションクリア、リミットブレイクを達成しました。』
『隠しスキル18、【戦艦建造】を入手しました。』
ピピピッピ。
『パイロットネーム:トウマ、ボスを連続撃破してミッションクリア、リミットブレイクを達成しました。』
『隠しスキル19、【三段跳躍】を入手しました。』
― リミットブレイク ―
今回の報酬も満足のいくものであった。獲得ポイントは1534ポイント、トータルで3519ポイント、操縦レベルは7にアップ。
獲得給金は4634ガルマ、トータルで9669ガルマ、RANK5AQAの修理費は高額なので、もっと稼いでおきたいところである。
獲得ソウルは1636ソウル、トータル2514ソウルになった。約七年分の寿命量だ。
サクラたちに分けてやれるならそうしたいのだが、彼女達はあれからどのくらい稼げたのだろう、☆ミッションは余り稼げないと聞くが、プラスにはなっているのだろうか、再開が楽しみである。
― リミーット ブレ~イクッ ―
前回同様、自室に入ってすぐ、俺の情報を【助手の電子辞書】に記録しておく。
まだ、サーシャ小隊、カミラ小隊以外は登録されていない、電子辞書によると五名~十名の編成で小隊、二個小隊で中隊、二個中隊で大隊とされる。一年六組は四十人だから、あと二~四個小隊は登録されてもおかしくないんだがな。
各軍の勢力値は、白軍41、赤軍36、青軍32、緑軍34、黄軍44、黒軍31になっている。
赤軍は魔法系、青軍は戦国系、黒軍は怪物系、各軍によってAQAにも特徴がある事が分かった。この情報はAQA一覧で確認できる。
カミラ小隊はミッション5に十名で挑戦中、サーシャ小隊はミッション4に八名で挑戦中、俺とトウマ以外で先のミッションを進めている様だ。
カミラ小隊は全員RANK2AQA、サーシャ小隊はトウマがRANK5、サーシャ隊長とナック副長がRANK4、他はRANK3AQAに搭乗している。
因みに、俺はRANK表記がされていない、ミッション3で機械装甲を紛失してしまったからだ。
俺だけRANK表記がされていないのは恥ずかしいので、RANK5AQAが製造できるか確かめに格納庫へ行く事にした。
次回の投稿は3月4日からの予定です。
今後とも宜しくお願いします。




