第十八話 ミッション2:哨戒任務【2】
倒せども倒せども、我が戦い楽にならざり、じっと手のひらを・・・見る暇もない。
大猿どもに戦闘スキル【ドラゴンロア】、つまり龍の咆哮を浴びせ萎縮させる。効果は回避力、機動力の低下、怯んだところへ再度【ローズレイ】を発射。このスキルで一度にロックオンできる数は十個まで、それ以上は攻撃対象には入らない、さらに不便なのは破壊光線を出している間は回避行動が取れず隙だらけになってしまう。なので、敵の機動力を下げて直ぐには攻撃されない状況を作ってから赤色破壊光線を撃つのが望ましい。
【14ソウル獲得】
【15ソウル獲得】
【16ソウル獲得】
【17ソウル獲得】
【18ソウル獲得】
【19ソウル獲得】
【20ソウル獲得】
【20ソウル獲得】
【20ソウル獲得】
【20ソウル獲得】
どうやら20ソウル以上は加算されはしない様だ。もう結構な数を倒したはずなのだが、あまり減った感じはしない、次から次へと休みなく襲いかかってくるからだ。
右側面から唸り声をあげて飛びかかってくる大猿を天裂刀で撫斬りにし、左前方から棍棒を振り回してきた大猿は地爆刀で棍棒を跳ね返し、そのまま左拳を大猿の顔面にぶち当てる。殴られた大猿は後に続く大猿どもを巻き込みながら吹っ飛ぶ。以前は死角となっていた背後から大猿が遠慮なしに襲いかかってくる。だが、棍棒で殴りつけられる前にAW青龍玉の電撃弾が大猿の右脇腹を抉る。このAWは使いこなせれば有効な攻撃手段の一つとなるだろうが、イマイチ扱いきれなくて持て余しているのが現状で、AWからの映像が脳に直接飛び込んでくるような感覚と視覚からの映像とが相まって機体の操縦に集中できないのだ。AW操作を上達させるにはコツコツと経験を積み、徐々に感覚を慣らしていくしかないと思う。
【20ソウル獲得】
【???パーツ入手】
基本的にアイテム収拾は仲間に任せ、俺は戦闘に専念している。今回の敵は誰が残骸を漁っても一個しか入手できないらしく、余裕があったら拾うで良しとした。
左右の敵を双刀で切り伏せ、目の前の敵をかかと落としの要領で足を振り上げ重力を倍増させながら大猿の頭部へと踵を落とし蹴り潰す。踏みつぶした大猿の体を踏んでいる足で掴み上げると更に前方の大猿へと投げ飛ばす。双刀を逆鱗へと戻し、【太刀】天裂地爆刀に持ち替える。太刀を抜き放ち様に水平斬りにて一回転、周囲の大猿を上下に分断する。
【20ソウル獲得】×9
尚も大猿は俺を取り囲み棍棒を振りかざし、奇声を上げながら怒涛のごとく襲いかかってくる。
太刀で大猿の群れを薙ぎ払いながら背部装置【帯電放雷】を起動させ、電気エネルギーを練り上げる。起動中はAQAの残りエネルギーが勢いよく減っていく。帯電許容量の半分ぐらいを溜めたところで戦闘スキル【千柱天雷】を発動させた。
ヒューン、ズササササ。
天空より何十本もの鉄柱が降り注ぎ大地に突き刺さる。
「放雷!」
背部装置から雷が迸り、鉄柱から鉄柱へと雷エネルギーが伝わっていく。その間にいた大猿達は感電し、焼け焦げて、体から煙を出しながら炭と化す。
【20ソウル獲得】×23
続いて、天裂地爆刀を地面に突き刺し、両手を前方に突き出す。そして戦闘スキル:【螺旋飛龍】を発動させた。
「ドラゴンロケットパンチ、くらいやがれ!」
放たれた両腕は勢いよく回転しながら其々に大猿のどてっ腹へと食い込んだ。ぶち当たっても飛龍腕の勢いは止まらず大猿の体が宙に浮き回転を始める。両腕は後方の大猿を次々に巻き込み螺旋を描きながら森の中へと消えていく。
【20ソウル獲得】×8
「・・・あれ?俺の両腕は戻ってこないのか?」
冗談じゃないぞ、また紛失しましたなんて事になったら、いくらの損害になるってんだ。あれはR5の腕なんだぞ。
素体の腕で太刀を引き抜き、立ち塞がる大猿どもを斬り捨てて駆け出す。
「なんてこったい。」
俺は大事な腕を見つけ出すため、暗い森の中へと踏み込む事になった。




