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Limit Break Online  作者: 円連
第一章:不幸との戦い
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第十話 ミッション1:輸送車護衛【6】

 ここは帝国軍本部一階の図書室である。サーシャには自室の電子机で勉強するように言われていたが、詳しく学ぶには図書室の方が良いかなと思って寄ってみた。こことは別に騎士専用の資料室もあるのだが、基本的な部分(LBOについて)を学ぶには一般人も閲覧可能な図書室で事足りるのだ。AQAについての資料や地質学、鉱物学、応用力学などの専門的な分野の本が沢山あるのだけど、LBOについて書かれた本が一番目立つ場所に積まれており、LBOのゲームを知るなら、これ一冊で充分な知識が得られるみたいで、『携帯に便利な電子書籍です。ご自由にお使いください。』と帯に書かれているので、貰って帰っても良いそうだ。この電子本は食パン一枚を二つ折にしたような厚さと形で、開くと起動しタッチパネルで操作する仕組みになっている。


 知らないゲーム用語があったとしても、その単語に触れると、詳しく説明をしてくれるのだ。これは大変ありがたい。

「ふむふむ、俺でも分かるくらい詳しく丁寧に解説されているな。」

 へー、自室の電子机とリンクさせれば俺専用の携帯辞書として使える機能もあるのか。

 これは便利だな、俺はこの電子本を皆の分も含めて五冊持ち帰ることにした。


【助手の電子辞書】×5を入手。


 実は不死鳥学園入学前にLBOについての資料が配られていたのだが、読んでも理解できないと思って放ったらかしにしていたのだ。

 それがこの有様なので、やはり予習は必要なのだと痛感する。


 図書室から自室前の談話スペースに移動し、読書しながら皆の戻りを待つ事にした。

 そしてLBO世界の歴史を読み終えた頃、サーシャ達が戻ってきた。

「随分と早かったな。まだ一時間も経っていないんじゃないか?」

 ★×5だと三時間も掛かっていたのに、☆×1だと三分の一にも満たない時間で終わるのか・・・。

「チュートリアル付きだったわ。敵の位置も採取場所も輸送車の乗組員(クルー)が教えてくれるのよ。」

 サーシャが拍子抜けしたような感じで説明してくれる。どうやら難易度☆×1はゲームの進め方を教えてくれて、本来なら俺の様な初心者の為に用意されたミッションだったのだろう。

 ★×5をクリアした後だと拍子抜けするのも無理はない。

 皆に☆と★との違いや採取について説明してもらった。

・敵は半獣半機ではなく、黄色を基調としたAQAで、しっかりと輸送車を狙ってきた。

・出てきた敵の数は全部で六機、数が少ない上に非常に弱い。機械装甲を破壊した箇所が弱点で、そこを狙うと直ぐに撃破出来る。

・噛み付きスキルが無くても頭部機械装甲を外せば、敵に噛み付き栄養を摂取可能。

・敵AQAの機械装甲部位を破壊してから、噛み付いて栄養を摂取すると素体レベルが上げられる。最初は撃破してから捕食しようとしたらしく、残骸からは栄養が摂れず失敗。武器を破壊してからの方が安全に捕食出来る事が解る。

・栄養を摂取してもスキルは得られず仕舞い。全員が素体レベル2になった。

・敵AQAの攻撃力は低く、銃撃による損傷は軽微だが輸送車も含めノーダメージだった者はいなかった。

・中ボス(ドラゴンカッター)、ボス(テンザクチバクリュウ)は出現せず。

・鉄球は大岩になっており、大岩の数は二個だった。

・採取ポイントは森と湖に宝石採取ポイント。

・岩場と渓谷の壁面に鉱石採取ポイント。

・一箇所の採取ポイントにつき各々で五個まで採取可能。

・宝石や鉱石を含め、取得アイテムは全てR1だった。

・サーシャのミッションクリア報酬は6ポイント、8ガルマ、3ソウル。(敵撃破で1ソウル、クリア報酬で2ソウル。)

 ☆と★では報酬に差がありすぎる感じがするな。


「どうやろ?ソウル獲得効率を考えると今後はトウマと一緒にミッションクリアを目指した方がええんとちゃうか?」

「暫くは☆の方を先に進めてから★をクリアするようにしないか?ミッションの構成は同じだろうし攻略作戦も立て易くなるだろ。」

 ナックの提案に皆が頷く。

「そうね、それなら★ミッションはトウマが標的にされるのだから、トウマを優先的に強化していきましょう。」


 ・・・優先的強化を喜ぶべきか嘆くべきか複雑なところだが、とりあえず装備を整えるため、俺達は格納庫へと移動した。



― L・B・O リミット ブレ~ィク♪ ―


「なんとなく分かってはいたが、やはりそうだったか・・・。」

 ナックの嘆きも最もだ。☆×1で得たアイテムでは大した装備は作成できなかった。

 だが、何も無いよりはマシだろうと皆が俺用に機械装甲を造ってくれたのだ。


機械装甲

【頭】リザヘッド:攻撃力+1 防御力+3 脳波力+3 耐久力15

【体】リザアーマー:防御力+6 脳波力+1 耐久力20

【腰】リザフォールド:防御力+3 回避力+3 機動力+5 耐久力10 セット効果:追加装備 リザテイル攻撃力+10

【腕】リザアーム:攻撃力+1 防御力+3 命中力+3 耐久力10

【脚】リザグリーブ:攻撃力+2 防御力+3 機動力+10 回避力+5 耐久力15

【背】リザバック:防御力+3 機動力+10 回避力+10 耐久力15

追加スキル:【テイルスイング】

装備武器

【槍】ドリルスピア:攻撃力+30(貫通力10)

【剣】チェーンソード:攻撃力+30(切断力10)

【拳】パイルナックル:攻撃力+30(貫通力10)


 鉱石の種類が違ってゴブ装備が造れなかった。代わりに防御重視のAQAリザの機械装甲を作成。防御重視を選んだというよりも、追加装備のリザテイルが範囲攻撃に適しているので選んだのだ。武器は宝石の種類の関係でドリルガンが作れず、代わりに投擲も可能なドリルスピアを作成。盾もハンマーナックルではなくパイルナックルになっている。


 機械装甲や、装備武器を無料で譲渡することは出来ない。適正価格での取引をしなければならないのだ。

 とは言え、R1の装備なんて一装備品につき2ガルマなので、全部合わせても18ガルマで済んでしまう。

 因みにR3のパーツは一個10ガルマで、R5のパーツだと一個で250ガルマ必要である。



― リミッブレィクッ! ―


「予定より大幅に早くミッションを終えたので、今日はもう一ミッションこなしてから休息を取るようにします。」

 司令室で★×5のミッション1:輸送車護衛を選択し、本日二度目の(皆にとってはある意味三度目の)ミッション1攻略に挑む。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ミッション1 輸送車護衛 

 参加可能人数:1~5名 

 作戦内容:輸送車の護衛

 勝利条件:目標地点に輸送車が到達。

 敗北条件:AQAの全滅、輸送車の撃墜。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑



― L~B~Oー♪ ―


「では、作戦会議を始めます。」

 卓上型巨大モニターに戦場の地図が表示され、皆が作戦について意見を交わし合う。纏めとしてサーシャが各々のAQA(コマ)を動かし、布陣を決め、基本方針、作戦行動、敵別の攻略法を説明する。

 俺たちが話し合って出した今回の戦略は、おおよそ次の通り。


作戦名『漁夫の利作戦』Ver.1:輸送車護衛

【基本方針】

1:先行するトウマに敵が群がる。

2:群がる敵の側面から攻撃、隙あらば噛み付く。

3:トウマが敵を倒す。

4:トウマ以外が敵の残骸を漁る。

5:トウマ以外が採取ポイントでアイテム採取。

【敵別攻略】

対マンティビートル:噛み付き場所、両腕の鎌、背中の甲殻

対ローラークルーラー:衝撃弾で足止め、噛み付き場所、頭部

対プレスタン:舌を剣で切断、噛み付き場所、舌、両足

対スタッグバード:羽を銃撃、噛み付き場所、大顎、羽

対アイアンドロップ:トウマ以外で攻撃、噛み付き場所、後ろ足

対ドラゴンカッター:対テンザクチバクリュウ用に残す。罠看破、噛み付き場所、腹部

対バッファルド:側面から攻撃、トウマは円を描く様に逃走。噛み付き場所、背中、尻尾

対テンザクチバクリュウ:出現条件を調査、罠に誘い込む。噛み付き場所、口内、体内


ステータス確認

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

パイロット:トウマ 操縦レベル:3

AQA:リザ 素体レベル:31 装甲レベル:1

最大攻撃力:185(80)

最大防御力:125(33)

最大回避力:111(22)

最大命中力:145(71)

最大脳波力:94(19)

最大耐久力:128(37)

最大精神力:106(35)

最大幸運力:-48(-119)

最大機動力:96

※括弧内の数字はパイロット能力


戦闘スキル:戦闘レベル:1【クラッシュバイト】、【スラッシュバイト】、【エネルギーバイト】、【テイルスイング】

機体スキル:機体レベル:1【暗視】、【無音】、【低空飛行】、【水中移動】、【潜水】

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


 現時点でのステータスを確認し合うと、皆のステは最初に見た時と然程変わっていないが、俺のステは群を抜いて高くなっているのが分かる。

 うん、囮役にはもってこいだな。これだけ高ステータスだと今度は足を引っ張らずに済むかもな。

 やる気を漲らせ俺は二度目のミッション1に臨んだ。


― ミッションスタート10秒前・・・8・7・6・5・4・3・2・1・ミッションスタートです。 ―



 俺が降り立ったのは前回とは違って森の中ではなく街道のど真ん中だ。囮だから目立つ場所に居なければならないのだ。

 前回の教訓を踏まえての作戦なのだが、開始早々、前回には無かったイベントが発生した。


 ・・・目の前にはAQAが見上げるほど巨大な物体が浮いている。青い機械の鱗を持つ龍、そう、いきなりテンザクチバクリュウが眼前に現れたのだ。

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