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■第24話:管理者
光が収束する。
今度は、はっきりと形を持つ。
人に近い。
だが、人ではない。
輪郭は滑らかで、表情が存在しない。
「……お前が」
レイが睨む。
それは応える。
——管理者ユニット。
声ではない。
だが意味は明確だった。
「ここは何だ」
——選別領域外部層。
「俺たちは何だ」
一瞬の間。
——逸脱個体。
カナが叫ぶ。
「ふざけないで!人間だよ!」
沈黙。
そして、わずかな変化。
——感情反応、確認。
——誤差範囲外。
レイは一歩前に出る。
「全部壊せばいいのか」
空気が張り詰める。
管理者は動かない。
——排除も可能。
——だが、観測継続を優先。
「……なに?」
——逸脱は価値となる可能性。
つまり——
「俺たちを“利用する”ってことか」
肯定も否定もない。
だが、それが答えだった。




