やっかいごと
外に出た二人は、同時にため息をつく。
「ハアー」
「フッー、やっかいね」
「面倒くさいことに巻き込んで本当にごめん。でも、これ以上顔を突っ込むのはやめよう」
「どういう意味⁈」
「例えば困った明に金を出すとか‥」
「そんなことしないわよ。でも、さっき奢っちゃったけど」
「あいつにかかわったら、抜け出せなくなる。俺たちのことを考えよう」
「あなたって結構、冷たいのね。でも明ちゃんって容姿は可愛いし少し足りないところがあって、そこがまたいい所でもあるんだけど。ズル賢い奴からしたら騙されやすい」
「彩さん、もう本当にあいつのことは切り離して考えないか」
「席を離れても、あの距離じゃ丸聞こえだったんだけど‥区役所や弁護士に相談するのは、どうかしら⁈1回目なら無料で相談に乗ってくれる所あるようし‥」
「役所⁈や弁護士⁈」翔太は、意外な答えに面食らった。どこまで、冷静な考えが出来る人なんだ。
「専門家に聞いて見るっていうのも、一つの手かなって。それには、明ちゃん自身が自分の生活を変えようと思わないとダメなんだけどね」
「無理だろう。あいつは、バカな自分を彼氏が支えてくれると思っているから」
「まあ、いい人ならね。話を聞いた限りではあの修ちゃんって人、貢いでくれる客の一人としか思ってなさそうだし‥」
俺たちは、それから20分ぐらいは話あっただろうか。考えをまとめて明の所へ戻った。




