28.夏の予選開始。(魔球は冴える)
少しとばして野球の事を書きます。
この試合までいろいろあった事は登場人物に回想してもらいます。
射沢翔太視点
さあ、予選開始だ。
春季大会?出れる状況じゃなかったよ。
元から夏の大会スタートの予定だったよ。
監督(祖父)は「ヤケクソ」。中村主将は「今のチームでデーターなど取れない」と気になる事を
言っていたが、気にしない事にした。
ボーイズリーグでは、ルール上の小学生の時だけでなく、
腕の状態を理由に中学になっても変化球を制限されていたけど、
高校になって解禁してもらった。
他校との練習試合すらした事がないから今日が対外初披露だな。
思いっきりやるぞー。
対戦相手相手立飛ガ高校監督、佐藤の視点。
一回戦の相手が多摩近でくじ引きした選手がエヘンプイしていた。
そんな事で喜ぶなよと思うが一回戦は楽勝だとおもった。
気になる事といえば”東中のワンダー3”が加入している事だが、実質3カ月程度で
硬球に完全対応はできないだろう。
シード校と対戦できるベスト16を目標にチームを鍛えてきた。シード校を破る、
ベスト8に食い込む可能性はある位のチームのはずだった。
目の前に信じられない光景がある。
確かに良い投手だ。我が校でも間違いなく主戦投手を争うだろう。
しかし、自信のあった打線が”手も足も出ない”という程ではない。
ベンチでみるとそれ程でもないが打席に入ると恐ろしく速く見えるという報告がくる。
良い質のストレートだがそこまでか?
見ているとコントロールもアバウトだ。
変化球はワンバウンドが多く捕手が何球か後ろにそらしている。
対策を考え、チーム一体の攻撃を仕掛ける。
多摩近相手に作戦を考えるとは思わなかった。
バットを短く持たせ、目線をしっかり保つよう指示し、ベルトより上の球を捨てさせる。
それでも”腕が見えない””ボールがホームベースの手前に突然出て来る”
などと馬鹿な事を言う選手が増えて来た。マンガの見過ぎだ。
やれやれ何年かぶりの1回戦負けか。
しかも振り逃げと四球除けば走者すらなし。ノーヒットノーランを覚悟したが
セーフティバントが決まって免れた。
バットに当たった回数が片手で数えらる位で当てた選手もまぐれ当たりみたいな有様だった。
しかも三振15だと? 惨敗も良いとこだ。
立飛ガ丘 000 000 000|0
多摩近場 100 001 00×|2




