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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
22/195

22.11人いる!

どこも人手不足のようです。

射沢翔太視点

  二人で黙って歩くのも変だと思ったのだろう。

 関西弁で明るく話す子と歩く。

 「お姉さんてどんな人?」と聞いて来るので一人っ子だと答えると

 「?」になった。ああ礼華ちゃんの友達だったから何か聞いてるな。

 「お姉ちゃんと呼んでるけど父の妹、叔母なんだ。おばさんって呼ぶと怒るから。」

  と言うと納得していた。

 「お姉ちゃん、って呼んでんの?」

 「うん、子供みたいでしょ?」

 「そんな事はないけど。」

  何故だろう、ほぼ初対面なのに全然吃音が出ない。

 「この前はありがとう。」

  ああ、入学式の後の変な男の事か。

 「全然役に立たなくて・・・、かえって迷惑だったんじゃない?」

  いきなり手を出してしまった。馬鹿だ。冷静に対応する五十嵐先輩が眩しかった。

 「ううん、知らん顔する人が多いのに有難う。」

  前、母の患者にクレーマーがいて、この前の男みたいだった。

  理屈も何にもなく喚き散らし、暴力をふるう・・・。大嫌いだった。

  咄嗟にあれを思い出した。 彼女に言う必要はないだろうけど。


  部室には一人だけ人がいた。

  中村礼司さん、礼華さんのお兄さんだ。

  驚いた事に野球部主将で唯一の3年生らしい。

  野球を実際にやった事はないけど内申が良くなるから、と笑っている。

  入部届やら用具の説明やらしてくれる。そして、

  「よし、11名だ。」と言った。大丈夫かこの野球部?


 

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