96 満員電車の何倍!!
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「まもなくだ」
「もう、目を開けていい?」
「開けてもよいが、前方のみだぞ!」
「わかった…」
そっと目をあけると、白狐の首元…
少しまぶしいけど
フワフワできもちいいーー
そして、ふわっと…
茉莉花の香り!おもわずクッションに
顔をうずめるように、沈めると…
「こら!あまり強く首をしめるな!」
「ごめんなさい!!!」
(おこられちゃった…)
ん!?
耳元で、かすかに囁き声がきこえるような…
「まだ、惑わしはいる?」
「一体…おるな
結界をはったが、まとわりついておる」
ひぇーーーまだ、油断できない!!
「まもなく抜けるぞ!、1、2、3の
合図で頭を下げ、体を小さくしなさい!」
「はい!」
前方に、小さな光の穴がみえる
「…少し、時間がかかったな」
「少々、圧があるぞ!!」
「1、2、3!!」
うっ!!!
ぐぃーーーんと何かを伸ばして突き破るような
感覚の後、体が上下左右から同時に押され
満員電車の何倍もの圧を感じ…
スポン!!!!
まぶしい光…
「到着だ…」
「心希ーーーー!!!!」
「おかえり!!!」
バリーとピープの声!!
「遅かったから、心配したよ!!」
「失礼を申すな!私の先導だぞ!
…ん?おい!!こら!
いつまでしがみついておる!」
「ご、ごめん!!」
あわてて、白狐の背からおりると
足がガクガク震え、その場に座り込んで
しまった…
「私は、主祭神に報告がある
今日は、そのまま戻るが良い」
そう言うと、白狐はあっさりと消えて
しまった。
「心希、少し休んでから戻ろう…」
「うん、そうだね…」
水盤に流れ落ちる水音が響く…
元にもどったと、実感が増した。
………………




