53 マーブル模様
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「歪みとは
時間を止めることで起きる現象だよ」
「時間を止める?」
「そう…この世界だけ」
「時間は、全ての世界に存在し
進むスピードは様々だか、必ず進んでいる」
「狭間の世界は、全ての世界に合わせて
動き、バランスを保っているんだ」
「だから、時間が止まるとバランスが崩れて
歪みがでる」
「その歪みが強くなると
元にもどりにくくなり…最悪の場合
永遠に止まったまま…」
「…そんな…」
「怖がらなくて大丈夫!」
「私たちにまかせて!」
「心希は、サインをすることだけに
集中するんだ!」
「うん…」
「では、はじめるよ…」
そう言うと…
ドン!!
激しくドアを閉めたよう音
そして
何も聞こえない、無音の世界になり
白黒のマーブル模様のように周りが
歪みはじめた。
墨流しみたい…
マーブル模様に吸い込まれそう…
「心希!」
「ペンをとって!!!」
バリーの声で、はっと我にかえり
目の前に浮かぶペンをつかむと
白く輝く紙があらわれ
「どこでもいいの?」
「場所は、どこでもいい!
友達の顔をイメージしてサイン
すれば、なお効果的だ!!」
「わかった!」
日菜子ちゃん…日菜子ちゃん…日菜子ちゃん…
ぐっとペンを握りしめ
力をこめて、サインをした。
ドン!!!!
また、同じ音?
あ!これは
聞き慣れた、時計の音がきこえる…
そして、ぐにゃりとした
歪みがゆっくりと伸びるように動き
「心希、大成功だよ!」
すっかり、元の状態に戻っていた。




