5 条件
5
あきらかに耳元に何かを感じる…
「お話しできますか?」
また、問いかけると…
耳元がパッと明るくなり
光玉が一つ、あらわれた!!
「きれいだねー」
……………
「こわくない?」
「全然、こわくないよ」
「姿をみせるには、いくつか条件があったから
存在を隠してたんだ」
「そうなんだ…で、
その条件は全部クリアできたの?」
「姿をみせるまでの条件はクリアしたよ」
「次は何?」
「さっき、クリアした!」
「え!?」
「姿をみて、怖がらない
これが、条件」
「なるほどー」
「これをクリアしたから、話ができる
ようになったんだよ」
「やったーー!」
「ありがとう、私も嬉しいよ」
「ちなみに、次の条件は決まってるの?」
「もちろん!次は私に名前をつけること」
「え!?責任重大!!
苗字と名前、両方とも?」
「ぷっ…」
「もしかして?今、笑った?」
「ごめんごめん、こんな質問はじめて
だったから…」
「名前だけで大丈夫、もちろんセットでも
いいけど…苗字って発想はなかったよ」
「命名は、明日の夜までこれが条件だよ」
「たとえば、こういうのが人気とか
主流?みたいな名前を教えてもらえない?」
「うーん…そうだねー
仲間の名前、これだけなら教えてあげる」
「万が一、同じになったら面倒だからね」
「ですね!!是非、お願いします」
「ピープ」
「ピープ?
可愛い名前!!何か、意味があるのかな?」
「うーん、たしかドアの、のぞき穴?から
ひらめいたっていってたかな…」
「へぇー」
「じゃ!そういうことで明日の夜まで
だから!よろしくね」
「ちなみにチャンスは3回だから」
「どういうこと?」
「受け入れられるチャンスだよ」
「もし、名前を呼んで受け入れなければ
失敗とみなされるってこと」
「え!!」
「これは、私にもよくわからない条件
なんだ…
いいなって思っても、ダメな場合も
あるらしいから…
よーく考えてね!!
その為に、テスト終了まで待ってたんだから
よらしくお願いしますよーー」
そう言い残すと、パッと消えてしまった。