私のエッセイ~第二十一弾:「松田聖子」の世界
こんばんは!ご機嫌いかがですか・・・?
今宵は、私の大大大・・・大好きな「松田聖子」さんに関するエッセイです。
さて、松田聖子さんの魅力って、何でしょうかね・・・?
とても、一言では言えませんが・・・なんたって、そのバツグンの「歌唱力」と、ルックスでしょう。
今もすごく魅力的ですが・・・特に1980年代の彼女は、神がかった美しさ、かわいさでした。
でもですね・・・デビューした1980年からしばらくたつとですね、「正統ファン」だけでなく、「アンチファン」も目立つようになりました。
すっごくかわいいしぐさが、「ぶりっこ」なんて揶揄されましてね・・・特に当時の女性の中には、そんな彼女のしぐさがいちいち癪に障ったらしく・・・
「かわいこぶってんじゃねぇええ!」って感じで、たけり狂う女子もおられたようでして・・・そこから「ぶりっこ」などと批判されました。この「ぶりっこ」は、彼女に影響を受けた、当時の若い女性がそのかわいいしぐさをマネしようものなら、「この、ぶりっこが!」などと攻撃されたものでした。
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聖子さんがグンバツ(←死語??)な歌唱力なのは、われわれリアルタイムで彼女の全盛時代を知る者たちはもちろんのこと、YouTubeなどで聖子さんを知った若い世代の新規ファンの方からも、その実力は絶賛されてきました。
聖子さんのすごさって、いろいろあるんですが・・・まず、「アカペラ」でもうまいこと。そして、ライブでの歌唱レベルが、レコーディング時とほぼ常に同じ水準であること・・・このあたりですかね。
ふつう、ライブでの歌って、どの歌手も、ほとんど例外なく、レコーディング時より、「へたっぴい」になっちゃうじゃないですか・・・?程度に個人差はあれど。
ところが聖子さんの場合、「ブレの幅」ってヤツが、ほとんどないんですヨ。
まぁ・・・ここまで、もんのすごく「熱く」語っちゃってる、恥ずかしい自分がおるわけですが・・・正直、まだまだこんなんじゃ、語り尽くせておらんのですわ(笑)。
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聖子さんの歌って・・・とっても季節感があって、素敵なんですよね。
特に初期の頃って、歌詞に必ずと言っていいほど、「季語」がちりばめられていましてね。
「カトレア」「スイートピー」といった季節の花の名前、「レモネード」などの夏を思わせる「季語」・・・。
それと、「たまに」ですが・・・下にリストアップさせていただきました「不思議な少年」みたいに、宇宙人っぽい話も出てきますね。
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(※)
私が一番好きなのは、やっぱり「レンガの小径」ですね。
・・・この歌ですね・・・とっても「切ない」内容なんです。そして・・・「さびしい」。
この「レンガの小径」という歌ですが・・・実は、この歌の「前場面」となる歌が、下記のリスト中にあります。
これは、実は「聖子マニア」も、あまり知らない情報なんですヨ。
「モッキンバード」をよくお聴きくださると分かると思いますが・・・歌詞中の二人がまだ仲良かった頃の「蜜月」ともいうべき幸せな時期の歌が、実はこの「モッキンバード」なんです。
この歌詞中に、はっきりと「レンガの小径」という単語が明記されています!
ただし、『レンガの小径』(=ここでは題名ではなく、「レンガが敷かれた小道)」)の先にある家は・・・「モッキンバード」では彼女の家・・・そして、「レンガの小径」の歌詞中に出てくる家は・・・彼の家になっています。
そして、二人が別れるに至った「いきさつ」や、「その後のなりゆき」の部分が、「レンガの小径」の世界なんですね。
言ってみれば、「パラレルワールド」のようなものなんでしょうけど・・・間違いなく、二つの歌は、連続していますね。
この二つの歌が世に出た時期には「タイムラグ」があり・・・約2年あまりの間隔があったために、マニアたちもどうやら気づかなかったようですね・・・。
こんな「仕掛け」をこっそりと施すとは・・・これも、「ファンサービス」の一環なんでしょうか・・・?
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「Please Don't Go」も、ドラマ性があって、すごくロマンティックでいいです。
「水色の朝」は、後述します「キャンディボイス」が、フルに発揮されている作品ですね。聖子さん、この日のレコーディングは、まさに「絶好調」だったと思いますよ。
「真冬の恋人たち」「電話でデート」「愛されたいの」あたりが、「キャンディボイス全盛」の、代表的なB面の作品ですね。
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ほいじゃ、もう少しだけ語らせてちょーだいまし。
皆さんもよくご存知のように、歌手にも「声変わり」というのがございます。
子供の「変声期」みたいなもんですね。だんだんと、加齢にともなって、特に女性歌手は、一部の例外を除いて、声の高さが低くなっていく傾向があります。
・・・「オクターブ」が下がってくるっていうんですか?専門家じゃないから分かりませんが。
聖子さんの場合も例外ではなく、大ヒット曲である「赤いスイートピー」なんかを最近になってお歌いになられるときには・・・当時にくらべて、かなり低い声になってますね。これはこれで、また別の落ち着いた魅力がありますよ。
あと、聖子さんの「声変わり」って、だいたい、大きく三期間に分けられますね。
デビュー当時の「張りあげ歌唱」などといわれる、かなり高いキーまでカバーできるような、力強く張りのある歌い方。
次に、「キャンディボイス」と聖子ファンから正式に名づけられ、いまだに最も高い評価を受ける、「キャンディのように甘い感じ」、「やわらかさ」そして、「まろやかさ」、あるいは「艶っぽさ」という要素が加わった、独特の声質の時期です。
私個人も、この頃の聖子さんの声が、理屈抜きで一番好きですね。
・・・本当に、聴いてますと、キャンディの甘さでもって、カラダが「とろけちゃう」感じになります。
この「キャンディボイス」時代の歌が、今現在最も人気があり、平成以降の新規のファンの方が付きやすい、とってもキュートな声質なんです。
あとで、この「キャンディボイス時代」の歌を中心に紹介していきますが・・・このリストに上げた歌たちは・・・何度聴いても飽きませんね(笑)。
そして、今現在の聖子さんにつながる「しっとりボイス」。
下のリストにおいては、「続・赤いスイートピー」や、「Angel Tears」が、それにあたりますね。
やはり、「水色の朝」、「モッキンバード」、「真冬の恋人たち」あたりの、「キャンディボイス全盛」のころの声質・歌い方とは、かなり違ってますよ。
「キャンディボイス」と「しっとりボイス」のちょうど境目あたりが、「白い夜」とか、「チェルシー・ホテルのコーヒー・ハウス」あたりかと思われます。
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もうひとつ、聖子さんの「変声期」についてのエピソードがあります。
最初の「張りあげ歌唱」から「キャンディボイス」に移るきっかけとなった、ある出来事がありました。
ちょうどその日の聖子さんは、「North Wind」というアルバムの歌をレコーディング中だったんですが、その中の「冬のアルバム」という歌を収録する際、前の晩風邪ひいちゃいましてね・・・高熱の状態なのに、無理して出てきたそうです。
で・・・少々「かすれ声」で歌ったところ・・・なんとも「艶っぽい」歌に仕上がっちゃったんですよ。
これがきっかけで、このあとから「キャンディボイス」に変わってったといわれています。
・・・「歌の幅」を広げたんですね。ピンチを、逆に自らの歌唱法の進化って形に生かしていけたところあたりは、やはりタダモンじゃないなって思いますね。
そんなわけで、このアルバムには、「張りあげ歌唱」の集団の中に、一曲だけ「キャンディボイス」が混じる、という形になっているわけですね。
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あとですね、「聖子の真骨頂は、B面曲にあり!」なんて、よくいわれます。
もちろん、「青い珊瑚礁」や「白いパラソル」、あるいは「赤いスイートピー」あたりの、誰もが知るメジャーな大ヒット曲もいいんですが・・・私個人としましては、やはりB面曲の方が、味わいがあっていいなぁ・・・って思うんですよね。歌詞自体に「深み」がありますし。
やはり、アルバムをわざわざ購入してまで、表のヒット曲以外の細かい「B面曲」を聴くようなファンって、鋭敏な感覚を持った人たちだと思うんですね。
特に聖子さんの歌の場合、そういった、バリバリのファンをも意識した、B面曲にまで妥協・手抜きしない「スキのない作り」に仕上げたんでしょう.
超長くなりましたが・・・以下に、一般の方にとっては「隠れ名曲」である、そのB面曲たちを列挙していきます。
私のおすすめは、「水色の朝」ですね。
動画も、とてもよく仕上がっていて、歌のイメージにピッタリ!
では、「聴いてみようかな・・・」という心ある読者の方・・・!
YouTubeでぜひ、ご視聴を・・・。
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1.『松田聖子 水色の朝』→ UP主様は、「Free Time」様。(ただし、より新しい方の動画です。)
2.『松田聖子 - レンガの小径 (歌詞つき)』→ UP主様は、「nafamenic」様。
3.『松田聖子 Please Don't Go』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。(フルバージョンです。)
4.『마츠다 세이코(松田聖子) - Please Don't go』→ UP主様は、「B P」様。たぶん、韓国国内の方ですね。約3分にも及ぶ、長~い「前奏部分」をきれいにカットしてくれています。カムサハムニダ!
5.『松田聖子 真冬の恋人たち』→ UP主様は、「Free Time」様。
6.『松田聖子 愛されたいの』→ UP主様は、「Free Time」様。
7.『松田聖子 レモネードの夏』→ UP主様は、「Seiko Matsuda」様。
8.『松田聖子 モッキンバード』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
9.『松田聖子 今夜はソフィストケート』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
10.『松田聖子 電話でデート』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
11.『松田聖子 マドラス・チェックの恋人』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
12.『松田聖子 WITH YOU』→ UP主様は、「Free Time」様。
13.『松田聖子 ベルベット・フラワー』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
14.『松田聖子 小さなラブソング』→ UP主様は、「Free Time」様。
15.『松田聖子 MAUI』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
16.『松田聖子 冬のアルバム』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
17.『松田聖子 白い夜』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
18.『松田聖子 チェルシー・ホテルのコーヒー・ハウス』
→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
19.『松田聖子 不思議な少年』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
20.『松田聖子 螢の草原』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
21.『松田聖子 続・赤いスイートピー』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
22.『松田聖子 Angel Tears』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
23.『松田聖子 Mulholland Drive Café』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。
24.『松田聖子 Africa』→ UP主様は、「アイドルの80's年代.」様。