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02 僕の覚悟
父さんの葬儀代はマルミさんが出してくれた。
住むところなら大丈夫。
うちの馬車は中で三人までなら寝泊まり出来るようになってるし。
問題は知り合いもいない知らない土地で僕とマルミさんがふたりっきりだってこと。
僕の持ってるお金はお小遣いを貯めてた分だけだから旅を続けるなんて無理。
それに僕が一人前になるまでマルミさんに養ってもらうなんて絶対に嫌だ。
僕が何とかしないと。
やっぱり父さんが残してくれたアイテムを売るしかないのかな。
正直、あの大きなアイテムバッグの中身どころか商売のことすら良く分かってないのだけれど。
何とかなるよね、じゃなくて僕が何とかしなきゃ。