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答えは誰が持っている?

作者: 鏡の都

頭が痛い


昨日のことが思い出せない


私は何処にいたのだろうか


家を出たのは覚えているが


なんの為に出たかは覚えていない


自室で寝ていることからどこかへ出かけ


しっかり帰ってきたのだろう


だが、私は外へ何をしに行ったんだ?


思い出そうとすると頭が痛む


部屋を見回すと

見慣れた机に赤い手紙が置かれていた


こんなものに見覚えはない


なんだこれは?


男はそろりそろりと手を伸ばし

紙に触れた



何も起こらない



ふぅ…


手紙の封を開け

書かれている内容を読ん


…え?


男は倒れた

何かショックな内容だったのかもしれない


例えば妻子が殺されたとか、殺すぞという脅迫か…



いや、待て。


彼は手紙を読んでいない


読む直後に気を失ったのだ


では、何を見て…


そういえば一瞬だけ私と目があった気が


ダンッ!!!


男が起き上がる

床に拳を叩きつけながらゆっくり立つ


ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!


床にヒビが入った


何が起こっている!?

クソッすぐに催眠ガスを!

目の前のボタンをおそうとした瞬間




目の前にいたはずの男が消えた


…え?


なぜ、


ここにいる?


何も動かない

辺りは沈黙が包んでいる

いや、動かないのではないか

動けないのだ


背後から足音が近づいてくる



ヒタ…ヒタ…



くるな…くるなやめてくれ…


歯がガチガチと音を鳴らす


はぁ…


首筋に吐息がかかった


ヒッ


腰が抜けたのか尻もちをついてしまった


その拍子に


後ろが見えた
























みぃ〜つけた







男が目を覚ます


ここは…


あぁ!ここは私の自室だ!


しかし、昨日はどこへ行っていたのかなぁ?

おかしいなぁ覚えてないぞ?


…まぁ、いいか!


あはははははははははははははははは!




その男の足元には真っ赤な液体が広がっていた。

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