第二章 過去編 人物紹介
・ ニック
記憶を失くした少年。
本人にもわからない、不思議な力を宿している。
街の隅っこで、野垂れ死に寸前のところを、ある男からパンを恵んでもらい生きる気力を得る。
・ チャップ
街でスリを生業として生きるストリートチルドレンのリーダ。
家族思いで、とても頼りになる。
ニックの名付け親。
・ セレナ
褐色の肌の少女。
仲間の世話を一身に焼く。
お姉さん的存在。
・ カノン
わんぱくで、お調子者。ムードメーカー。
スリの腕前は仲間内で一番と評判だが、調子に乗ることで仲間を危険な眼に遭わせることがしばしば。
・ アノン
カノンの弟。
靴磨きが得意で、街一番とも自負している。
セレナを姉のように慕う。
・ ミロル
無口で滅多にしゃべらない。
みんなから頼りにされており、陰の大黒柱的存在。
・ ノッソン
街で派閥を利かせる、ストリートチルドレン。
チャップたちからは嫌われており、裏社会と繋がってるという噂。
・ ジョン・ドゥ
名前のない殺人鬼。
冷静沈着で強靭的な身体能力を持つ。
幼いころ、父親を殺し、母親が身代わりとなって刑務所に入り、自身は教会兼孤児院に預けられたが、「獣」と表する少年を殺して、逃げ出し、森で育った過去を持つ。
悪い奴しか殺さない、というポリシーを持っている。
・ キクナ・ランドーズ
ある事件がきっかけで、ジョンの恋人となる。
日系三世でキクマの妹。
正義感が強く、困っている人や子供をほっておけない。
・ レムレース
銀色の長い髪、人形のように白い整った顔をもつ。
人を小馬鹿にしたような、態度をいつもとっている。
歳に沿わないことでも平気で言う、ませた謎多き少女。
・ ラッキー・ルチアーノ
ジェノベーゼファミリーのボス。
黄金色の髪をもつ、キザ男。
・ 男
ジョン・ドゥの雇人。
ジョンからは「彼」「男」「あなた」と呼ばれている。
謎多き男。
葉巻のヘビースモーカー。
・ キクマ
眼つきが悪い日系三世。
言葉遣いが悪い。
ジャック・ザ・リッパーの再来と、巷で騒がれている殺人鬼ジョン・ドゥを追う。
・ ウイック・ドロント
キクマの上司(警部)
キクマ以上に口が悪く、一般人にでも平気で噛み付く。
二つの世界大戦の経験者。
・ ハシト
鑑識官。
キクマたちが行く事件現場で、たまに遭遇する。
上司には礼儀正しいが、それ以外の人物には軽いノリで接する。
・ サエモン・テン
とても礼儀正しく、キクマとは仲が悪い。
ある大国が極秘裏に進めている、人体実験を追っていくなかで、UB計画のことを突き止める。
・ プヴィール
サエモンの部下。
サエモンを慕っている。
・ ピエール議員
汚職に手を染めて、裏社会ともつながっているという噂。
カエルのような顔だと、作中で例えられている。
・ アレック
がたいのいい『アレック』という酒場のマスター。
・ ビック
運送の仕事をしている黒人男。
町外で騒がれている、ズタズタ事件の目撃者。
・ タダイ神父
ルベニア教会の神父。
色々な理由で親を失った子供たちを育てている。
・ カリーラ
ルベニア教会のシスター。
子供たちに勉強を教える。
・ スカラ
ルベニア教会で育てられている少年。
チャップたちを何故か目の敵にする。
・ ユシエラ
スカラといつも行動を共にしている少女。
・ チト
口が悪い女の子。
一人称は「おれ」
・ ローリー
チトの妹。
ストリートチルドレンから追われているところを、ある人物に助けられる。
・ ベタニア
マリリア教会のシスター。
ハーブに詳しく、一度話し出すとなかなか終わらない。
・ ヨハンナ
マリリア教会のシスター。
初老の優しそうな女性。
・ スザンナ
マリリア教会のシスター。
四十代くらいのたれ眼が優しそうな印象を見る者にあたえる女性。
・ ユア
マリリア教会の子供。
気が強く、男勝り。
一人ぼっちの子はほっておけない性格。
赤みがかった黒髪の綺麗な少女。
・ リリー
マリリア教会の子供。
クールで、怒らせると怖いタイプ。
柔らかい色の金髪を三つ編みにした十二、三歳くらいの女の子。
・ ファニー
マリリア教会の子供。
みんなの妹的存在。
・ ムニラ
マリリア教会の子供。
・ アリーテ
マリリア教会の子供。