第一章 事件編 人物紹介
・ バートン・テイラー
刑事らしくない、刑事。
三十代
いつもダルそうにしているが、やるときにはやる男。
字が汚く、キクマからは宇宙人の文字だと馬鹿にされている。
妻と二人の子供が何よりも大切。
・ キクマ・ランドーズ
バートンの上司(警部)。
五十代半場。
日系三世。
バートンからはマフィアのボスのような顔だと思われている。
口は悪いが、礼儀は守る。
・ ドンク・ラッセル
妻と子供がいる。
人当たりがよく、村人たちからは慕われている。
次期村長候補。
・ モーガン
死体の発見者。
デモンというシェパードを我が子のように可愛がっている。
歳のころは七十代後半くらいに思われる。
背筋はバートンよりもしっかりしている。
・ カニバ・トローキン
タバコを吸っている。
元猟師をしていたが、二十年前に起きた事件で心を病む。
・ キプス・リトス
五十代半場くらいの男。
猟の達人。
自分が狩った動物の骨を模型にして、飾っている。
・ キスカ
ドンク・ラッセルの妻。
ラッセルが殺されたことで、精神不安定となる。
・ イスカ
キスカとラッセルの子供。
家事の手伝いを進んでやっているのか、手際がいい。
村に同じ年頃の、遊び相手がいないから、いつも退屈している。
・ ジンバ・ビルマ
ランゴー村の村長。
洞察力と不思議な落ち着きを持っている。
葉巻を愛用。
かつてジェヴォーダン周辺を、恐怖に陥れた怪物を討伐したという英雄を祖先に持つ。
・ ヴァネッサ
ジンバの妻。
お菓子作りが好きで天然。
とても明るく、蝶々のような煌びやかな夫人。
・ サイ・ハオ
中国系の家具職人。
目尻がきりりと切れていて、クールな印象を受ける。
右目の下に泣きぼくろがあり、さぞ女装が似あう男だ、とバートンに思われる。
・ ビーン
村では有名な乱暴者。
・ ケットー
農家。
死体の発見者。
・ ダミア
三十代半場のキリリとした目元が特徴的な女。
ケットーの妻。
・ サエモン・テン
公安のエリート。
礼儀正しい、インテリジェンス。
キクマとは昔から、仲が悪い。
バートンからは、狐のような顔だと思われている。
・ 銀狼
森に住む銀色になびく毛をもつ、巨狼。
森の守り神として、慕われる。