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勢いのあった芸術家、
だから、例えば、一時期メディアで見ない時は、ないような。
その芸術家を僕が知覚で感じ取れなくなった理由は、
その芸術家が、確かに、その時、存在していたわけであったけれど、僕が、ただ‘’アンテナ‘’の張り方がヨロシクなかったとしか言えない…。
僕の知り合いに、年配の男性がいるが、その男性の旧知の友とも、顔見知りになって、何かの時に、
「彼、昔は、凄いワルとして、この辺じゃ、知らない者は、いなかったんだよ。」と聞かせられ、僕は何故か妙に納得したのを覚えている。
僕自身、ある年の夏、楽しくビーチで遊んでいて、
ふと、何かのはずみで、それを思い出し、
(あれ、ホントに、僕、そんなことしてたんだよな…。)と、
首を傾げるも、それは間違いなく事実だったのだから…。