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Last Resort  作者: 当廟
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E2 祈還の鉱墓


街でありフィールドでもあった。

かつては活気もあり栄えていたであろう街も、今や崩れ風化していく最中の石家の虚街。

一歩足を踏み入れただけのここからでも視界に入る大きな屋敷。

おそらくはかつて街を治めていたであろう貴族の屋敷。


なんというか、街としての形はギリギリ留めているが機能は完全に停止している感じだな。

いや、形も留めているとは言い難いね。

家の形をした瓦礫の集合体、石畳を覆い隠すほどの隙間から生え茂った植物達。

それがそう思わせるだけだろう。


アレだ、昔…昔?まぁなんでもいいや、テレビでやってたような密林の中に突如現れる古代遺跡みたいな。

そこまで極端に年代を感じさせるわけではないけどね。


「いいね、楽しくなってきた」


取り合え探索しましょっか。







「何もねえな?」


ちょろちょろと見て回ったが何もない。物がないわけではない。ただゲーム的にそれらしきものがないというだけ。

まだ3割も見れたわけじゃないからね。やっぱあの大きな屋敷行かないとダメかな?


そんなことを思いながら一歩踏み出したところで倒れた。体に力が入らず受けもとれず倒れた。

そして死んだ。










「ってことがあったわけよ」


不意にぶっ倒れてここにリスポーンしてきたことだけを掻い摘んで話す。


「脳梗塞か?生活習慣病じゃん、規則正しい生活しなよ」


「リアルの肉体とか今じゃ世界有数の規則正しい生活してそうだけじゃん」


「確かに、何かもう健康になってそう」


「あ、そうそう。これ渡しとく」


トレード申請してそのままジャックさんとそこまでの素材を全部押し付けていく。


「東ボス暗殺かよ、自治厨発狂しそうだな」


「特殊湧き条件でもないのに言われたら敵わねえよ、めんどくさい」


「まああの辺の奴らってさ、限られた小さな界隈が全てだと思ってるからねえ、思考が尖鋭化してるの気が付いてないような奴らばっかりだから。モブ湧かしの前に頭が沸いてるわな」


「ヒューッ、言うねエ」


「たまにはね?そらまあ何も理解してないのが集まったって仕方がないけどさ、だからって集まった奴らが偉いわけでもないし、全部を決める権利持ってるわけでもないだろ?」


「違いない」


苦笑いしか出ねえな、この手の話は何処行っても付きまとうめんどくさい話だ。


「そういや出荷っていつやんの?決まった?」


「メール送ったじゃん、だから来たんじゃないのかよ」


「あ、まじじゃん?メール来てるわ」


「今気が付くとかお持ちの目は正常ですか?いい眼科紹介しようか?」


「なんもかんも運営が悪い、俺は悪くねえ」


「工場に戻ります、ここにいると馬鹿な発言になんかあれ」


「覚えてないのに乗るなよ」


「いや何か乗る流れだったじゃん」


「乗るのは義務、当たり前だろ」


「掌高速回転し過ぎて千切れてない?まだくっついてる?」


「ブーメランなんだよなぁ、戻ってこないほうの」


「ただの投擲武器じゃん」


「そんで何時なのよ、メールは今廃棄した見てない」


「今日の昼一だよ、あと4時間ちょっとだね、一回武器と防具全部出しなよ。修理するからさ」


レイズに言われていそいそと装備を外して送り付ける。


初期インナーのこのぺらぺら感。


「チェーンソーなんだけどさ、時間かかるし工業都市行ってから感じだったじゃん。この前のと今回のでさ武器と防具って更新できない?」


どうせなら、周回するならば少しでも火力が上がるほうが結果的には早く終わるかなと。

何と言ってもやっぱりボスだからね。

ハクスラでもMMOでも繋ぎの装備を用意するのなんてよくあることだし。


「別に凝った機能とかは必要なくて、単純に斧槍を上位素材で作ってほしい、あと殴れる籠手?ガントレット?と蹴り飛ばせるブーツというかグリーブ的なの」


せっかくだからボス素材を使ってしばらく使えそうな装備を作れればなって。


「あーそういうことなら武器だけ作る?たぶん工業都市でレシピやら製作範囲広がったうえで弄るほうが強いと思うけど」


「んじゃそれでお願い、こういう時って強化でいくの?新規で作る?」


「今回はとりあえずバラして刃と穂先とヘッドの更新か、要するに柄だけそのままってことね。あとこれハンマーヘッドだから厳密に言うとハルバードじゃなくてポールアックスって言うらしい」


「了解、んじゃそれで。出荷までに間に合う?」


「黒妖鉱で作るだけだしね、試し打ちはやったから加工は問題ない。ほい、防具は修理終わりね」


トレードで受け取ってそのまま装着っと。


「時間まで植物魔法でも試し打ちしてくるわ」


「まーた爆弾持ってきたよ、いってらー」


久々に手斧とメイス二刀流しながら試し打ちと行きましょっか。

東なら人目に付きにくいでしょ。





「グロウプラント」


指定地点から勢いよく天に伸びる木、2m程度の高さで成長は止まり枝も少なく幹も細い。

レベル依存かな?それともMPか。何にせよ今のままだと薪生産魔法である。

ちなみに、元から存在する植物を指定すれば成長を加速させられる。

それ以上は魔法のレベルも上がらないので特に調べることなしっと。


ついでに各魔法のLv6も試し打ちして確認しておく。

VSジャックさんで酷使した結果上がってたんだよな。

どれもレジスト系、対象への耐性付与だな。それ以外はわからん。


色々とメイスと手斧でホームランしながら感触を確かめたところで街へ引き返しましょうか。

この辺の敵いじめたってEXPゲージは動きませんことよ。










黒妖鉱のポールアックス/品質C/重量32

斬19/打18/突14/耐久440

特殊効果 闇属性 

カスタム 

黒妖鉱で作られた斧刃を連結している

黒妖鉱で作られたスパイクの強調された金鎚頭を連結している

黒妖鉱で作られた左右非対称の両刃短剣状の穂先を連結している

黒妖鉱で作られた石突の重量を増しバランスを調整している



「新しいマップで急に倒れて死んだって言ってたじゃん?あれもしかしたら毒ガス的な奴かもよ?」


「あー、そうかその可能性もあるか、言われて初めてその選択肢が出てきたわ」


集合時間前、武器を受け取りながら死因を考える。


「装備全般が結構耐久減ってたからね、タンクじゃないんだからボスと正面から殴り合いなんかしないでしょ?ならここまで減るのおかしくねって」


「やっぱ斧槍がひどかった?」


「そうそう、チェーンソーとかち合ったのは聞いてたしずっとぶん殴ってたのも知ってるけどさ、表面の曇りとか色々ね。リアルすぎてそんなとこからもわかっちゃったり」


「防毒マスクって作れる?もしくは無効か装備とか」


「ジャックさんのお土産に使えそうなのはあったよ、でも多分制限付き使い捨てが限界だと思う。」


「なるほど、まあ工業都市付いたらその辺とさっき言ってた手足装備よろしく」


「ほいよ、承った。んじゃまいこうか」


既に協力会、CU、アーカイブ、朱界の皆さん揃ってますねえ。

えっとあれだ、そう、RZ。あの人らのPTだけいないけどね。


「あぁ、ヤギリさんお久しぶりです。調子のほうはかなりよろしいみたいで」


横でペコリと会釈している秘書みたいな八重さんを連れた会長がニコニコとやってくる。

軽く会話を交わした後他の面々とも挨拶程度に声を掛けられる。


今回は試験的にメイン2PTで行くらしい。ついでにRZのLoFはW1を鋭意攻略中だとか。


そんな感じで頑張りましょうかね。




モーサ・ドゥーク1週目、光源数5での挑戦。雑魚の増殖速度が依然と比べ段違いに落ちている。光源数と光と火魔法縛り効果出てるね。

20分と少しで討伐、余力ありあり。通常報酬以外なし、あまりおいしくはない?



モーサ・ドゥーク2週目、光源数4に減少。雑魚処理を一人で行う。シャドウフィールドを生成しておくとある程度発生地点を誘導可能っぽい。

17分ちょい、まだまだいける。次は上手くやれそうだ。



モーサ・ドゥーク3週目、光源数は変わらず4。雑魚処理が余裕過ぎるのでボスにもちょっかいを出す。左足破壊確認、これだけ戦っていると筋肉の盛り上がりでパターンが読めてくる。骨は、関節は曲がる角度に限界がある。

14分弱、とりあえず次ラストらしい。



モーサ・ドゥーク4週目、光源数は変わらず。壊し方のコツがつかめてきた。開幕で集中的に狙い右後ろ脚を壊す。合間を見て左後ろ脚も破壊、武器の重さが、反動による手のしびれが心地よい。

13分。



一回目で上手くいけたので出荷枠を増やした結果4回で終われたらしい。


まぁ何というか、とりあえず?ようこそ工業都市へ。


しばらく戦闘ないです

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