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月巡り  作者: 藤堂博斗
3/7

水無月の幕間

凪いだ 泣いた それは哭いてた


滲む朱 茜が隠す



嗚咽交じりの懺悔 後悔の音


膝を折って手を組む青年



時は止まらず 少女は歩く



記録と記憶の狭間に残す詩



―――――――――



それは水だった 贄だった 餌だった


それは許さなかった 道を塞いだ



神様を名乗っていた


毒の水を煽って 咆哮を轟かせた



―――――――



永久に 永遠に 針を廻す




刻んで 裂いて 跡形も残らぬように




夢を抱いて 賭ける 貪欲に



悲劇は終わらない


―――――――


夢から現実へ 連れ戻された気がした




深紅の手帳 破られた頁 綴った黒の軌跡


解いて結ぶ 軌跡の在処 足跡はとうに消え



潰えるだろう灯 立つこと叶わず


涙を零し 時を待つ


茜が影を照らした



――――――




蝋燭を継いだ


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