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84 男子校、女子校の恋愛は不器用

葵です。


さて、純華と文乃にどうやって連絡を取ろうかなって思いながら、部活の帰り、自宅のある駅で下車します。


すると、何と、ホームに降りたとたん、


「あ、いた!葵だ!」

「よかったー。待ったかいがあったよ。」


何と、ホームの上を私に向かって走ってくる二人の女子は、桑島純華と北山文乃でした。

身長153センチの純華と身長167センチの文乃は身長差があって、二人いると凸凹コンビですぐわかります。

二人ともAカップの貧乳で、胸があまり揺れなくてスポーツに向いているかな?

あ、本人たちにはこんなこと決して言えません。


「ふうっ、ふうっ、捕まってよかった。」

「そうだよ。今日はどうしても捕まえたかった。」


「どうしたの?何か用事があれば、SNSで連絡すればいいんじゃない?」


「あのさ、何となく、直接相談したいことがあって・・・」

「うん、直接でないと言いにくいことがあって・・・」


「何か相談事?」

きょうはよく相談をされる一日だなあ。

しかも二人組からばかり。


「うん、その通り。葵じゃないと、相談できないんだ。

だから、葵の降りる駅までわざわざ来たんだよ。」


「うん、たぶん、部活終わって、この時間に着くんじゃないかって予測して。

だいたい読みはあってた。10分くらいしか待たないですんだ。

私の読みってあたるんだよね。」


考えてみたら、二人の最寄りの駅はここから15分くらい電車に乗ったところだ。

わざわざ私に会うために、この駅までやってきたんだ。

いったいどんな相談かな?


私たちはとりあえず、駅からおりて、駅前にあるドーナツショップに入る。


二人とも運動部なので、おなかが空いてたみたい。すぐ甘いドーナツを頬張る。


「この新商品食べたかったんだー。残っててラッキー。」

「もう文乃は食いしん坊なんだから。」

「純華だって、ドーナツ二つ買ってるじゃない。太るよ。」

「私は、太らない体質だから大丈夫。」


私は吹き出しそうになります。この二人は本当に仲がいいなー。


「そして、相談って、何?」


純華が恥ずかしそうに切り出しました。

「あのさ、9月に私たち、男子校の文化祭に遊びに行ったじゃない?」


「うん、あの時はわざわざ男子校に来てくれてありがとう。」


文乃が続けます。

「あの時、葵、忙しくて、私たちの案内できないから、男子に案内させるって言って、佐藤君と山中君を紹介してくれたでしょ?」


「うん、そうだったね。」

あれ、何か、学校で、朝聴いたような会話が繰り返されている。

まさか・・・だよね。


「あのさ、・・・あの二人って彼女いるのかな?」


ええっ?まさかの展開。偶然とは言え、同じ日にこんなことがあるなんて!


どうしよう?


実は男子の方からも、同じ相談あったよ!って言うべきなのか?

でも、ここは慎重に行こう。

文乃たちの目的はまだ分かんないし。


「たぶん、いないよ。彼女がいるって話は聞いたことないから。」


「でも、二人とも・・・その、容姿は普通よりいいと思うから、その・・・ちょっとしたきっかけで

彼女とかできそうだよね。」


「そうかもしれない・・・けど、男子校は機会が少ないからね。

バイトでもやっていれば、なんかきっかけはあるかもしれないけど。

二人とも運動部だから、バイトなんかしてないし。」


「運動部なの?知らなかった。もしかして、私たちと同じ競技だったりして。」


純華と文乃はテニス部。違います。


「違うよ。佐藤君がバスケで、山中君は剣道部。」


「うわっ、似合いそう。」


「そうだったんだ。でも運動部でよかった。話が合いそう。」


「で、あの二人に彼女がいるかどうかを確かめたらどうするの?

もしかしたら仲良くなりたいのかな?」


「ううっ、私たち男の子の友達いないじゃない?

この間、ちょっとした縁で、文化祭案内してもらって、楽しかったから、

友達になってもらうのはどうかなって思ったの。」


「そうそう。男の子の友達つくり!」


「ほーお。それで、どっちがどっちを気に入ったの。

教えてくれないと協力しないよ。」


「えーっ、そんな殺生な。

教える教える。」


「もー、葵がこんな意地悪とは!」


「はいはい、では正直に言ってね。

そうじゃないと、今後うまくいかないから。」


「私は山中君。なんか、凛々しい顔だし、目が涼しいっていうか、あの瞳がいいっていうか・・・」

と純華。


「私は佐藤君、背が高くて、細くて。

割と背の高い私でも見上げることができて、いいなーって思ったの。

なんか、まじめそうで安心できるし。」


うわっ、男性陣と逆じゃない?こりゃまいった。

これは、簡単に男性陣の意思を伝えるわけにはいかない。

うーん、両想いとはいかなかったんだね。

どうしよう?


「うーん、でも、何で今なの?

文化祭から2カ月以上たってるよ。

文化祭のあとなら話がホットだったのに。」


「うーんとね。実は、男性陣から連絡が来るかな?って思ったの。

何か、二人とも私たちを案内してすごく楽しそうだったから。

連絡先を聴いてこなかったけど、そのうち葵を通じて、絶対連絡来ると思ったんだ。」


「うん、私たち割と可愛い方かな?って思ってるの。だから、あの二人、私たちのこと気に入ってるって考えたんだ。

葵に頼んで、絶対連絡してくると思ったの。」


「そしたら、2カ月待っても連絡ないし。」


「私たち、ちょっと頭に来ちゃってさ、こちらから連絡してあげようかってことにしたの。」


二人は自分たちの魅力は十分あるという言い方をしながらも、男子に会いたくてしょうがないっていう欲望が駄々洩れだった。

こりゃ、面白い。

確かに二人は可愛いけどね。

それにしても、男子校の男子も、女子校の女子も不器用だなあ。

直接的に連絡とればいいのに。

私を介さなくても、それこそ、駅とかで見張っていれば、同じ駅の学校に通っているんだから、捕まえられるはずだよ。

やれやれ、骨を折ることとしますか。

でも、両想いじゃないから、どうやって話を進めていくかな?

まずは、4人を会わせるってところかな?


「うん、わかった。とりあえず、4人で会ってみようか!

それも、学校帰りだと時間ないから、休みの日にゆっくりね。」


「え、いきなり?」

「どこで?」

二人の女子はけっこう動揺します。

やっぱり男子と会うというのは緊張するみたいです。

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