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81 11月29日 ホルモン注射

また、ホルモン注射と草野優佳先生の経過観察の日がやってきました。


例によって、注射をしてもらったあと、全身を草野先生にチェックしてもらいます。


「うーん、まだAカップだけど、おっぱいらしくなってきたわね。バージスラインがはっきりしてきた。

まだ成長していると思う。もうすぐBカップになるんじゃない?」


「バージスラインって何ですか?」


「おっぱいの下のラインよ。胸が小さいと、おっぱいの下のライン、ここからがおっぱいですよというラインがはっきりしないの。おっぱいが成長して、柔らかくなってくると明確になっていくかな?」


「よかった。成長してるんですね。揺れるから、ちょっと面倒だなって思うんですけど、でもできれば

Cカップくらい欲しいかな。」


「ふふふ、欲がでてきたわね。

私の勘では、そのくらいは楽勝の気がするけど。

Dカップくらいになってほしいな。

ところで、2月に予約した睾丸摘出手術、通称玉抜き手術について説明しておくわね。」


「先生、女性が玉抜きっていうなんて、ちょっと・・・はしたなくないですか?」


「あら、いいじゃないっ?私も普通の男性の前では言わないわよ。

わかりやすい言い方だし。」


「うーん、先生みたいな美人はことばに気をつけた方がいいような気がします。」


「ふふふ、心配してくれてるのね。気をつけます。

ところで、睾丸摘出手術は、文字通り、玉袋に入っている梅干しみたいな玉を二つを抜きとる手術です。

袋の方は性転換手術で使うから、残しておきます。」


先生、言ってるそばから、すごい説明。


「女性ホルモン摂取し続けていると、睾丸の機能がなくなるし、別に取る必要はないという人もいるの。

どうせ、性転換手術の時に取っちゃうから、その時にまとめてやった方がいいっていうことね。

でも、性転換手術まではずっと、股間がスッキリしない感じになるしね。それに、早く睾丸をとって、

女性ホルモンの効きをよくして、効率的に女性化した方がいいかなというのは私の考え。

性転換手術の反転法を重視する人は、睾丸はとらないで、なるべく残しておいた方がいいというけど、

そこは、人それぞれの考えがあるから。」


「私も、勉強しました。

いろいろ考えましたけど、一刻も早く睾丸を取って、早く女性化する道を選びます。

男性ホルモンの分泌を早く無くしたい。

手術は反転法じゃなくて、大腸法でもいいと思ってるし・・・。

私、このゴロゴロしたものがここにあるのはもう嫌なんです。

オチンチンも嫌で、今すぐ性転換手術をしたいと思うくらいです。

睾丸がなくなると、だいぶ股間の感じが変わるんでしょう?」


「よかった。翻意はないようね。

そうね、私は生まれつきの女性だから、はっきりは言えないけど、

患者さんの話を聴くと、かなりすっきりするそうよ。

睾丸と陰嚢はかなり、股間で容積を取っているようだから、女性のショーツを履くと、どうしても、

変な感じになるけど、睾丸摘出により、履いた時の感覚がかなりいいみたい。」


先生のお話は私の決意を揺るがないものにしてくれました。

毎日、ショーツ・・・女性用のパンツを履くときに、すごく不自然なんです。

少しでもすっきりしたいと思っていました。


「そうですね。股間の違和感については毎日感じてました。

それに、万一他人に、スカートの中の下着を見られたら、超恥ずかしいです。

本物の女性とは違った意味で・・・。

だって、やっぱり、変な膨らみがあると思うから。

うん、股間を少しでもすっきりできるし、睾丸摘出でいいです。」

私は言い切ります。


先生はにっこり笑ってくれました。




草野先生のクリニックを出た後は、皮膚科です。

定例のレーザー脱毛をやって、肌に磨きをかけるんです。

うーん、ツルツルが楽しみ。

肌は大事だ。

肌は女性の武器っていうし。



そして夜・・・

私は、睾丸摘出を決心したことを、板谷君に電話で説明することにしました。

やはり、この話は男性の誰かに話がしたくて・・・

話ができるのはやっぱり板谷君なんです。


「2月に手術するのか?性転換手術の前に、玉をとる手術か?

そんな手術もあるんだな。

すげーな。

想像するだけでも、痛そうだ。

そうだよな。精子とかつくっているところだし、あったら、やっぱり女性化に支障きたすよな。

考えてみると、すごい決心だよ。

尊敬するよ。」


「まあ、手術自体はすぐ終わっちゃうみたい。

でも、身体の構造に影響をすごく与えるからね。

大事な手術だと思う。」


「でも、いいのか?

男の証がなくなっちゃうけど。」


「女性ホルモンを体に注入した段階で、もう健全な男性じゃないの。

もう、後戻りはできないの。

一直線に、いい女めざすから。

応援してね。」


「お、おう。

わかった。」


「それから、私のおっぱい、まだ成長しているみたい。

どのくらい大きくなると思う?」


「そんなこと、俺に聴くなよ。

俺は男だぞ。」


「ごめん、ごめん。

なんか家族以外の誰かに言いたくって。

じゃあね。お休みなさい。」


「おお、お休み。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


板谷翔です。

葵からの電話には参った。

玉抜き手術なんて・・・

そんなものあるなんて、初めて知ったよ。

想像もしたくないような手術だ。


それから、おっぱいが大きくなってる報告を俺にしやがった。

俺はそれを聴いてどうするんだ。

そんなこと言われたら、学校にいる時、胸見ちゃうじゃないか?

それに・・・ちょっと触りたくなっちゃう気がする。

もう、困ったやつだ。


でも、怒るわけにはいかないよな。

あいつはあいつで真剣なんだろうし。

より、本物の女性になるために、努力してるんだろうしな。


そう考えると、あいつの報告は聴いてやるしかないか?


俺は、ブロック大会で頭がいっぱいだけど、

あいつのケアもしなきゃいけない。

あいつの役も結構大事だ。

乗り掛かった舟からは逃げちゃだめだな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



葵です。

寝る前にトイレに行ってきました。

おしっこをするためです。

もちろん座ってしてます。

春に女形になるって、決心して以来、立っておしっこなんて、全くしてません。

立っておしっこすることはもう二度とないでしょう。

女性で立っておしっこする人なんていないんですから。


でも、座りながらおしっこをするとき、やっぱり違和感があります。

だって、オチンチンと玉が目の前にあるんですからね。


玉は抜いて、少し違和感は消えるかもですけど、オチンチンがなくなるまで違和感は消えそうにありません。うーん、早く性転換手術をしたいなあ。



あやせひなたです。

最近、登場人物をいっぱい思いついて、収拾がつかなくなってきました。

登場人物を増やすと、整理しないとわからなくなるんですよね。

どうしよう?

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