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46 姉の水着姿

小出葵です。


みんなと遊んだ日の翌日は家にいます。

何もない夏休みの一日かな?


部屋でくつろいでいると、姉の柚がノックして私の部屋に入ってきました。


「じゃーん!葵、どうっ?明日、大学の友達と海に行くんだけど、どっちの水着着るか悩んじゃってさ。

まずはこっち!ビキニだよー。」


「えっ!お姉ちゃん、大胆!こんな水着もってたんだ!」


私は、目の前にいる姉の姿に動揺します。

ビキニってすごい!

胸の谷間がはっきり見えちゃうし、腰のくびれもはっきりしてるし、股間もなんかヤバイ。

限りなく裸に近いよ!

スタイルよくなくちゃ絶対着れないものです。

お姉ちゃんのスタイルすごいなあ。

細いのに胸がある。

Eカップあるっていってたけど、すごくエッチな体型。

こんなの大学生の男友達が見たら、みんな興奮しちゃうよ!


「エッチだよ!」

私は思わずそう言ってしまいました。

「もし、男の友達も一緒に行くなら、みんなジロジロ見るよ。」


「やっぱり?

そっかー?

男4人、女6人で行くんだ。女の方が多いから、大胆なのもいいかな?なんて思ったけど、

確かにエッチだよね。

私も去年勇気を出して買ったけど、裸にかなり近いよね?

うーん、やめとくかな?

私のナイスバディを見せつけるチャンスだとは思ったんだけど。

じゃあ、もう一つの

ワンピースの水着に着替えて来るから見てくれる?」


さすがに姉も、恥ずかしくなったのかな?

でも、ビキニが似合ってて羨ましい!

私にはとっても無理。

女性の体型してないもん。

水着そのものが無理だよ。

胸の大きさもそうだけど、

ウエストのくびれとお尻の丸みがないと、水着は無理なんだ。

それに股間が大いに問題。

タックという技があることを知ってるけど、強引に押し込めるようなことしたくないし。


「お待たせ!やっぱり、こっちが無難だよね。

セクシーさはないけど。」


戻ってきた姉は、お嬢さんっぽい可愛らしいワンピースの水着だった。

それでも、胸の谷間がみえるから、それなりにセクシーだ。

やっぱりウエストのくびれはしっかりわかる。

うーん、本物の女子でも、太っている子や胸がペッちゃんこの子は

水着にはならない方がいいなあ。


「うん、こっちの方が無難で可愛い。

友だちと行くんならこっちだよ。」


「わかった。

相談に乗ってもらってよかった。

私もそうかな?って思ってたけど、せっかく買ったビキニだから、

着てみようかな?って思っちゃった。

ビキニは葵にあげようかな?

そのうち、ナイスバディになるかもしれないし。」


「ええっ?

変な事言わないでよ。

まだ、女性の体型になってないんだよ。

将来、ホルモン治療で、どこまで変化するか全くわからないし。」


「そう?

ネットで調べたら、男性がホルモン治療すると、

母親や女きょうだいのバストサイズのワンサイズ下のサイズになるって

書いてあったよ。私とお母さんEカップだから、Dカップになるんじゃない?」


「そんなのわからないよ。

多くのホルモン治療男性はAカップくらいで成長が止まるって話もあるよ。

だから、シリコン注入で豊胸手術する人も多いって。」


「でもわかんないよ。

私のようなナイスバディになるかもしれない。

そしたら、二人でビキニでプールでも行く?

男の視線を二人で釘付けにしちゃおうよ。」


「ええっ??まさか?」

とは言いながらも、その光景が頭の中で広がり、何かすごく楽しい気分になります。

おっぱいが大きくなって、胸の谷間がばっちり、ウエストのくびれは折れそうなほど細くて、

お尻が触りたくなるくらい大きい自分の姿を想像してしまいました。

うわっ、そうなったら楽しい!


「そ、そうだね。もし、うまい具合に成長したら、プールに連れてってよ。」

私は姉にお願いしちゃいます。

夢の中の世界だとは思いつつも。


「じゃあ、ホルモンだけに頼らず、おっぱいによさそうなこといっぱいしないとね。

ウエスト細くするために、食事の制限やトレーニングも必要だよ。

私のナイスバディもそうやって作ってるんだから。

ふふふ、楽しみ。

まずは、早くホルモン治療しないとね。

じゃ、相談に乗ってもらってありがとう。

友だちには、妹に相談して決めたって言っとくね。」


「えっ、友達には弟がいるって言ってたんじゃないの?」


「もう、妹って言い換えているんだ。

弟って言ってたのは実は妹のことだったんだって

強引に説明してる。

だって、葵と会ったことのない人達ばかりだもん。

その辺は何とでもなるんだ。」


「うそ?強引すぎる。」

私は姉の会話の技に驚くしかない。


「ふふふ、じゃあね。」


姉は自分の部屋に戻っていった。

すごいなあ。姉は私と違って、ポジティブすぎる。


それにしても、水着かあ?


少なくとも、性転換手術が終わらないと着れないなあ。

早く、手術したいなあ。

あ、その前に、ホルモン治療か?


私は、部屋にある姿見の前に立って、自分の前身を写してみる。


髪の毛はボブだし、家の中でもスカートを履いている私は、それなりに女の子に見える。


でも・・・


服を脱いでみる。


下着をとって、裸を見る。


うわーっ、中途半端だあ。

首より上は女の子、でも、体つきはやっぱり男だ。

男性としては、肩幅が狭く、華奢で、腰も足も細いけど、丸い部分が全然ない。

女の子に見えるとしたら、小学校3・4年生くらいの第二次性徴期が来る前の女の子?

でも、股間はあり得ないものがあるし。


私はあわてて、服を着る。

うん、早く女の子の体になりたい。

無理かもしれないけど、姉のような体になって、ビキニの水着とか着たいよ!


そうだよね。今の体だと、女の子の服を着ることはできるけど、いろいろ限界がある。

露出が多い服なんて無理。

今は夏だけど、男っぽいラインが出ない服で工夫してる現状だもん。

体つきが女っぽくなれば、いろんなタイプの服が着れるはず。

早くそうなりたいなあ。


やっぱり、胸の膨らみと、ヒップ周りの拡大がないと女ららしさが出ないよ。

今日の昼間はワイドパンツでヒップ周りを大きくみせたけど、細いパンツを着たら、

男性の下半身になっちゃっただろうなあ。


私はファッションを楽しむためにも、一刻早く治療を開始したいと思うのでした。


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