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14 祐希からアドバイス?

祐希は面白がっています。

もうー、困ったなぁ。


男子校の中で男子同志の恋愛があれば、楽しそうって感じ?

やっぱり腐女子の傾向?


「あのさ、葵は自覚ないかもしれないけど、相当可愛いよ。

現在は男子は恋愛対象じゃないけど、ずーっと女の子のカッコしてて、

男子も葵がどんどん女の子っぽくなってたら、恋しちゃうかもしれないじゃない?」


「そんなことないと思うけど。

大体、私、男の子好きにならないと思うけど。」


「わからないよ。さっきドキドキした話したじゃない。」


「それは、家族がからかったから、ちょっと動揺しただけだと思う。」


「女の子になりきってたら、そのうち、おっぱいとかほしくなって、

ホルモン治療して、性転換目指したりすることもあるんじゃない?」


「それは、本格的な性同一性障害の方々のケースでしょ?」


「いや、そうでもないみたいだよ。

趣味で女装してた人が、もっときれいになりたくて、

どうしても、本当の女性の体が欲しくて、

ホルモン治療や性転換手術をしたりするみたい。」


そこで、祐希は声を落とす。


「葵、ブラしてるみたいだけど、胸がないから、ずれちゃうでしょ?

胸があったらいいのにって思わなかった?」


「ええっ、それはっ!・・・ちょっとは思ったけど。」


「あと、男子校の女形制度で姫になった先輩で、性転換した人がいるって聞いたことがあるよ。」


「ええっ?そうなの?

聞いたことない!」


「親戚で男子校出身の人がいて

性転換した人とクラス会であったんだって

戸籍まで女性になってて驚いたみたい。」


「うそみたい!」


「ふふふ、葵もホルモン治療したら

もっと可愛いくなるよ。

さっきも言ったけど、今のままだと

筋肉質の硬い体だけど、ホルモン

投与すると脂肪で覆われて柔らかい

身体になる。

おっぱいあると楽しいよ。

ホルモン治療して、性転換して、

戸籍変えて女の子になったら?

絶対にいいと思う!」


「うわ、変な誘惑しないで、

祐希こそ男性ホルモン治療とか性転換

したくないの?」


「僕は、男にはなりたくない。

女の子の体が大好きだもん。

男役は高校生時代の思い出作りって

割り切ってる。

一応、学校行く時は男装するけど、

家にいる時や休みの日は思い切り

女の子っぽいカッコしてる。」


「そうなんだ!私は24時間女装。

休みの日も。

そうでもしないと女形になりきれない気がして。」


「わー、面白い

じゃあ、今度休みの日に会おうよ。

女の子らしい僕を見せてあげる!」


「え?

うーん、いいけど…

それにしても…

性転換とか詳しいね。」


「僕の両親が医者で、母が精神科医、父が外科医なんだ。

いろいろ聞いてる。

相談したいことがあったら言ってね。」


「そんなこと言われても…

…今のところはないけど。」


「ふーん。

あ、そうだ。

明日から男子校行くけど、不安だな。

ねえ、初登校日、一緒に行ってくれる男子いないかな?紹介して!」


「えーと…、クラスで仲良くしてる二人なら頼めるかな?

さっき名前が出た板谷君と尾崎君。」


「悪いけど、今頼んでくれない?」


「え?今?せっかちだなぁ

…わかった。確かに初日は心細いよね?

スマホからメッセージ送ってみる。」


数分後、二人からオッケーの連絡がありました。朝、いつも降りる駅の近くで待ち合わせということになります。男子校と女子校は最寄りの駅が一緒だから問題ありません。


「ありがとう!

助かった。

これで、緊張がほぐれる。


ふふふ、板谷君に会うのも楽しみ。」


「え、変なこと言わないでよ!」


「うん、わかってるよ。」


それから二人は駅で電車に乗り、

祐希は私が降りる駅の手前の駅で降りました。


そこからは、家に向かいながら祐希の言った言葉が頭でぐるぐる回ります。


ホルモン投与をして、性転換手術して女の子になれば?って言われちゃった。



姫としてより完成度の高い女形になりたいと

決心して、仕草や行動を訓練しようと思っていたけど…

でも、今日祐希と柔軟体操をしたり、

他の女子を観察して気づきました。


女の子の体って柔らかい。男子と違う!

おっぱいはあるし、お尻は大きい!

これって訓練だけじゃどうにもならない。

そういえば、柔軟やストレッチ、ランニング、サーキットトレーニングしてた時、

ブラがずれて、すごく気持ち悪かった。

おっぱいないから、仕方ないんだけど。


自分は幼い頃から女の子みたいで

可愛いと言われてたけど

本物の女性と違うことを

思い知らされた。

悔しい!


だかと言って、ホルモン治療は極端だよなぁ。


それから、男の子を好きになっちゃうかも

って話もありました。


うーん、確かにずっと女の子で過ごしてると

危険かも。

気持ちをしっかり持たないと。


板谷君は友だちだ。

男同士の友だちで間違いない!


あー、これ以上考えるのよそう。


それより、祐希の女の子姿見てみたいなぁ。


早いうちに、会う日決めよう!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


藤原祐希です。

桃花女子高校1年で演劇部に入ってます。

何と、男役制度の「王子」に選ばれました。

演劇部にいる間、ずーっと男装していて、関連男子校の男子制服を着ます。

その間の一人称は僕です。

なんで、男役がやりたかったっていうと、女の子にモテたいから。

別にレズとかじゃないんだけど、女の子にカッコイイと思われるのってちょっと憧れ。

でも、男の人の動きやしゃべり方を覚えなければいけないからけっこう大変。

そして、入部早々、男子校に3週間通学するという「実地訓練」もあります。

男子校に行くのちょっと怖いかなあ。


ところで、男子校には、女形制度というのがありました。

女形に選ばれた男の子は「姫」と呼ばれます。

「王子」と「姫」なんてベタですね。

笑っちゃう。


その「姫」の小出葵さんと、今日会いました。

姫も女子校に訓練に来るんです。

私より1日早く訓練が始まったので

女子校の部活で会えました。


早速仲良くなって、

葵って呼べるようになっちゃった。


葵は驚いたんだけどかなり可愛い。

女の子に見えるし、普通の女の子の

ほとんどが負けちゃう可憐さを持ってます。

あんなに可愛いかったら惚れちゃう

男子がいそう。

男の子同士の恋が始まったりして!

面白そう!

板谷君だっけ?

今日の会話に出てきた男の子。

その子とくっつけちゃおうかな?

葵について不満なのは

あんなに可愛いのに

おっぱいがないこと。

可愛い女の子には小さくてもいいから

胸の膨らみが欲しい!

私だってBカップあるんだから。

ホルモン治療してくれないかな?

もっと可愛いくなるし。

今のままだと、突然男っぽくなる可能性あるもん。第二次性徴が遅れてるだけかもしれないし。

男っぽくなったらもったいない。

なんとか女性化させたい。

性転換させちゃいたい!


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