表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Silver Ring  作者: 紫花
13/37

四章-end-

聖母の嘲り

遠く、近く、靴音が響く。

それはかつて聞いた優しい音には遠く。

冷たい氷がぶつかり合う音に近かった。

長いスカートに、中には薄く線が引かれたワイシャツ。

提灯袖が、彼女を少し、高貴なものへと見せている。

普段、重力に引かれたままにしている髪は、きつく詰められていた。

髪に引かれて釣り上った目元が、彼女のいつもの雰囲気を、全く違うものにしていた。

さながら、優しい天使から冷徹な鬼になったかのような。

そのくらい、彼女の印象は変わっていた。


「驚くべき事が、起きてしまいました…」


―どうしました?―


頭に直接響く声の持ち主、神に語りかける女は、血のように紅い眼を光らせ、淡々と事実を述べる。


「衛多・バンクスから生命力を取りましたところ…、神様、あなた様が与えた分より多くの生命力が取れてしまったのです。」


―彼は、大丈夫なのですか?―


あまり、感情を読み取れない声。

両者の声はそれほどに冷たいものがどこかにあった。


「大丈夫どころか…、連れて来る前と何ら変わりがないのです」


数秒の間の後、嘆息が響く。


―…それは、大変な事になりましたね。

もう少し、詳しく調べなくては…。―


その言葉に、女は素早く応対する。


「分かりました。では、蒼良の力を使いますか?」


女の応対に満足した調子を、少し声に乗せながら、神は快く了承する。


―…そうした方が良いでしょう。あれは役立ちますから。―


神の了承に、下げていた視線を上げ、女は真っ直ぐ目の前の空間を見つめる。


「分かりました…フフ…。」


不敵に笑う女、静歌・キャロルは首のロザリオに触れた。




「あなたの仰せのままに…神様…」

更新遅れてしまい申し訳ありません。

なんだか前書きと内容がかみあってませんが、ご容赦ください。


閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ