表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女T  作者: ねぎ
8/30

第8話『いつもと違う日曜日。』

約束の日曜日。

序美はいつもより1時間早く家を出た。

じっとしていられないからだ。

電車に乗り、待ち合わせの駅へと向かう。


「……」


座席には座らず、立ったまま窓の外遠くを見つめる序美。

このとき、とても険しい顔をしていた。

ふ、と窓に映った自分と目が合い、その表情に驚く。


「なんて顔してんの…あたし…」


そう呟くと、窓に額をコツンと打ちつける。


「しっかりしろ、序美」


何度も何度も額を打ちつけ、何度も何度も自分に言い聞かせる。

額は少し赤くなった。


「ちょっと…やりすぎか…」


そう言いながら苦笑して、額を擦る。

少しだけズキズキ。

そんなうちに待ち合わせの駅に着いた。

電車から降り、ホームで立ち止まる序美。


「……」


いつもなら、嬉しい気持ちで電車を降りてホームを歩く。

愛に早く会いたい。

その一心。

序美は頭を左右にブンブンと振り、ネガティブな気持ちを一掃。

そして。


「自分の気持ちを伝えるのっ!そのために来たのっ!」


そう自分に喝を入れると、序美は改札に向かって歩き出した。

大丈夫、と言い聞かせながら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ