表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女T  作者: ねぎ
12/30

第12話『出会えて、よかった。』

「愛。

愛に、恋人ができたって言われたとき、寂しかったけど、でも、それ以上にすごく嬉しかった。

愛のことを心からわかってくれて、支えてくれる人が現れたんだ。

あぁ、よかったって。

だから、女の子とつき合っているって知ったときは、正直、止めようかと思った。

だって、この先、愛を待っているのはつらいことしかないと思ったから。

愛が傷つく姿は、もう見たくない。

その思いで溢れていたの。

……でもね、今は違う。

自分が傷つくことを恐れていたら、人を愛することなんてできないよね。

やっと生まれた愛の想いを無くさせる権利、あたしにはない。

愛には、すべてを受け止める覚悟があるんだね。

だから、あたしは止めないよ。

むしろ、応援する。

愛が恋人さんてずっとずっと一緒にいられるように、あたしは祈り続けるよ。

愛、あたしなんかに話してくれて、本当にありがとう。

忘れないで。

愛のしあわせがあたしのしあわせだから。

大好きだよ」


そう言い終えると、序美は泣いていた。

涙が次々と溢れて止まらない。

そんな序美を見た愛は、序美の手を握り、優しく微笑んでこう言った。


「ありがとう、序美。

序美と出会えて、よかった」


すると序美も、愛の手を握り返して言った。


「あたしも…っ愛に出会えて…よかった…っ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ