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少女T  作者: ねぎ
11/30

第11話『ついにこの瞬間が。』

店に入り、席に着くと、いつも通りドリンクとサラダを頼んだ。


「……」


「……」


お互いに黙り込む二人。

時間だけが過ぎる。

そんな沈黙を破ったのは序美だった。


「…ご、ごめんね!き、今日突然、あ、会えるってきいたりして!」


噛み噛みの序美。

動揺を隠しきれていない。


「あ…だ、大丈夫!ちょうど空いてたから」


愛もまた同じだった。

そして再び沈黙。

騒がしい周りに比べ、二人だけを静寂が包む。

すると、序美がまた沈黙を破った。


「…愛」


意を決した序美の声と表情に、愛はビクッと反応し、とてつもない緊張感に襲われる。


「大切な話があるって…言ったでしょ?」


静かに頷く愛。

序美は話を続ける。


「何の話かは…大体わかっていると思う」


そう言うと、序美は自分の素直な気持ちを書いた、あのノートを取り出す。

愛は今にも逃げ出したくなったが、唇を噛み締め、耐えていた。


「あたしの気持ち、きいて」


序美はゆっくりとノートを読みはじめた。


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