Ⅰ.
ギャルゲーもの書いてみたいなー、と思ってたら乙女ゲー要素もぶちこんでました。
私にしては久しぶりかもしれない、みんながみんな主人公な物語です。
今回はプロローグのようなものです。
みなさまはシミュレーションゲームというゲームのジャンルをご存じだろうか。
世の中にあるゲームの中でも、シミュレーションゲームに分類されるギャルゲーや乙女ゲームと呼ばれるものは一部のファンに根強い人気がある。
まずギャルゲーとは、男性向けに作られた恋愛シミュレーションゲーム、そして乙女ゲームとは、ギャルゲーとは逆に女性向けに作られた恋愛シミュレーションゲームである。
一般に、ギャルゲーは現代モノの中でも学校を舞台としたものが多いが、乙女ゲーの舞台は実に多種多様で、学園モノ、ファンタジーモノ、はたまた時代モノなど様々な舞台背景のものがある。
その両方に受ける必要があるのが、男女兼用の恋愛ゲームだ。
それには大きく分けて2種類ある。
まず一つ目は、単純にギャルゲーと乙女ゲームがセットになっている作品。
男主人公を選択したときには女性キャラ、女主人公を攻略したときには男性キャラと、異性キャラしか攻略できない。
もう一つはどちらを選んでも攻略対象全員を攻略できる作品。
こちらは同性愛要素も含むことがあるため、プレイヤーを選ぶ。
こういったものは男女両視点ゲーム、男女両対応ゲーム、リバーシブルゲーム、通称リバゲーと呼ばれている。
これから紹介することとなる、とある恋愛ゲームも、その一つである。
とはいえ元々はギャルゲーとして発売されたものだが、男キャラの受けが予想外によかったためにファンディスクとして男女兼用の恋愛ゲームになり発売された作品だ。
分類は前者で、男女どちらかを選び、男主人公なら女性キャラを、女主人公なら男性キャラを攻略していくことができる。
男主人公の場合は女主人公が攻略対象、男性キャラが友人として、女主人公の場合は男主人公が攻略対象、女性キャラが友人として登場するのだが、しっかり友好度をあげておかないと、友人が恋のライバルになってしまうこともあり、その後の行動次第では友人が攻略対象と結ばれてしまうという展開となることもある。
つまり、どれだけ友人と友情を築いておくかということも重要視されるのだ。
単純に攻略対象を追いかけていれば良いというものではないという内容に、ゲームのプレイを諦めてしまう者もいた。
しかし、そういった者は「ぬるゲー」などと呼ばれる難易度が割と簡単になった最近の恋愛ゲームを主にプレイしており、ライバルキャラのいるゲームを知らないことが多かった。
さて、話は脱線してしまったが、これから綴る物語は、そんな恋愛ゲームの舞台となった世界の物語である。
みなさまが楽しんでくれることを祈って、私はここで失礼しよう。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
まだ始まったばかりですが、これからゆっくりと書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
また、感想や誤字の指摘、アドバイスなどもお待ちしております。