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ロミオに恋してっ‼  作者: 裕熊 月
1/1

ジュリエットのわがまま

はぁ~。


新高校一年生ともなるのに似合わないため息がもれる。


「なぁにその顔?今日から高校生なんだからもっとやる気ださないと」


そいやぁと思いっきり背中をたたかれる。


一体だれのせいでこんなため息がでてると思ってんだよ!


あ~これから俺の人生ど~なるんだろ~ってかなりやつれてきてんな俺。


そうだまずこいつが普通の人間じゃなくて幽霊だということだけだったらここまで悩まないだろう。


しかしこいつは普通の幽霊じゃない。


あの有名なロミオとジュリエットのジュリエットらしい。


おまけに俺はそのジュリエットの生まれかわりらしいくジュリエットの面倒事にまきこまれまくって春休み最悪だった。


面倒事ってのはエッタ(もうジュリエットって呼ぶの面倒だ)は自分がロミオと幸せになれなかったから俺とどっかにいるロミオの生まれかわりとくっつけようとしていること。


もしロミオの生まれかわりが男だったらどうなるんだ。


で最悪な春休みをえて今日から高校生。


行く前から学校行きたくない気持ちになっているがな。


「よし、今度こそ私の愛の力で必ずロミオの生まれかわりを見つけて見せるわよ」


「いい加減にしてくれ‼」


「なによぉ~そんなに怒らなくったっていいじゃない」


エッタが少し逆ギレぎみで言い返したきたのに俺の中のなにかのスイッチが入ってしまったようで俺はエッタに叫んだ。


「お前自分がどれだけ迷惑かけてんのかわかってるのか!そのせいで俺春休み潰れたんだぞ‼」


「うるさぁい‼あんたが私にちゃんと協力しないからでしょう‼」


「勝手にやってきて、わけのわかんねぇのに恋しろとか言われ協力もクソもあるかよ‼」


気がつけば周りの人が白い目をしていたがそんなのもう関係なねぇ。


こいつに対する怒りはとどまることは無い。


お互いに言いあっていると突然エッタがいなくなり急に目の前が真っ暗になった。


「おーい起きなさいよ。まぁ樹里が起きたところで結果は変わんないと思うけど。」


真っ暗い空間のなかでエッタに呼ばれ俺は目を覚ました。ここどこだ……。


「樹里。立ちなさい。」


「なんだよエッタ。ここどこだよ‼」


辺りを見渡してみたがどこまでも真っ暗だ。


「ここはね樹里の心の中みたいなところよ。」


意味がさっぱりわからん。


するといきなり起き上がろうとした俺に技をかけてきた。


「ちょ、なにすんだっっあぁぁぁ痛てぇやめろっっってギ、ギブ‼ギブギブギブ」


あまりの痛さに思わず涙目になってしまった。


「ちょと今日はしぶといわね。早く気絶してくれないかしら」


「はぁ?エッタお前なに言ってっっっっっそこはやめろっっっっっ」


「樹里が気絶してくれないと樹里の体のっとれないのよ!ほら、これでどうだっと‼」


えいっと声をかけてさらに技を強める。


「エッタ俺の体を使ってなにするっっう‼」


そこで俺はエッタの思惑どうり気絶してしまった。


目が覚めたのは昼過ぎ。


入学式も終わり帰る途中で覚めたらしい。


夕方になっていて公園のベンチで寝かされていた。


しかし場所が場所なうえに思いっきりうなされてたので、小学生にジロジロ見られしまった。


それで恥ずかしさのあまり逃げるように帰っんだった。


ちなみにそのときは気づいていなかったがエッタはそばにいなかった。








次の日俺は普通に登校した。


うん……普通に登校しているはずだ……たぶん。


そう思っていないと視線の多さに倒れてしまいそうなくらい注目されていた。


この場ですぐエッタに文句を言ってやりたかったが、エッタはまだ帰ってきていない。


「よぉ!佐藤‼」


いきなり知らない同じ一年生の男子に声をかけられた。


きっとエッタのしわざだろう。


まぁ友達ができたことはいいことだし、とり

あえずあいさつはしておかないと印象が悪くなるよな。


「よぉお、おはようっえっと~」


「なんだ名前忘れたのか?清水だよ‼清水 拓斗!」


「あー拓斗か!ごめん名前忘れてて」


「いいよ。まだ知り合ったばかりだしさ!

ところで呼び捨てにしたのか?」


えっまずいエッタのやつ呼び捨てじゃなかったのか!


「まぁ清水君よりやっぱ呼び捨ての方が言いやすいよな」


拓斗はのんきそうに笑った。


いや清水君はないだろ‼


どこのぶりっ子だよ‼


だいたいそのままのあいつだったら絶対言わなさそうなのに


泣きてぇ~


「じゃあ俺も樹里ってよんでいいか?」


うーんそれは悩む。


正直この樹里って名前は女子っぽくてあまり気に入っていない。


かと言って今まで呼び捨てしあえるような友達を持ったことがなかったから少し嬉しい気もする。


ほんの数十秒悩んだあげく承諾した。


「そう、じゃあよろしくな樹里」


爽やかな笑顔向けて言ってくるのでなぜだか少し眩しいような気がした。


「それにしても昨日は樹里すごかったよな」


やばいなんか悪い予感が………。


「新入生代表のあいさつかみまくりで」


ううううううエッタめ~


「しかもそれがかなりかわいくてさ~」


拓斗は言いながら笑っているが俺は笑える状況じゃないてかむしろ危ない。


いろんな意味で……。


そして気づいた。


おおおお俺のしっかりバッチリ計画的高校生活エンジョイプログラムが音をたててくずれていくことに。


「そういえばそのあまりの可愛いさに樹里にファンクラブができたとか」


なんだとやばいもうかなりやばい状況じゃないか。


そんなことを考えているともう目の前は学校の校門が見えていた。


拓斗に連れられて教室に入ろうとすると、いきなりなにかにひかかってこけてしまった。


ドアをみると床から少し高い位置にひもが結んである。


くそなんて古典的な罠にひかかったんだ。


床でうった足を抱えるようにその場に座り込むと上から女の子が俺を見下ろしていた。


「ちょっと、なんでかしら‼なんでころんだのにそんな表情をするのかしら⁉」


はぁ~とまぬけ声しか言えなかった。


なんのことかさっぱりわからない。


「そんなことより少し見えるんで話があるならかがんでもらえるとありがたいんですけど……。」


俺の今までにない勇気をだした一言に女の子は言い放った。


「あら、そんなこと大丈夫よ。したはいてるもの」


「????いやパンツははいてないとまずいかと……。」


女の子は周りのギャラリーを見渡しニヤリと笑って俺に言った。


「もちろんパンツも履いてるけどその上に短パンも履いてるのよ」


「「「くそ~」」」


その瞬間周りの男子たちから今までに聞いたことがないくらいのうめき声が聞こえた。


どうやらパンチラを期待していたらしい。


そんな漫画みたいなことないだろと思いつつ

女の子の顔を見るととても嬉しいそうな顔をしている。


ヤバイこの子ヤバイ体がそう叫んでいるようなのにこの場から逃げることができない。


あの嬉しいそうな顔が俺に威圧をかけている気がする。


いや、気じゃない。


絶対に威圧してるんだ。


そうとしか思えん。


「ところで樹里君どうして昨日のように今にも泣き出しそうな顔をしないのかしら‼」


そんなこと言われても昨日は俺じゃなくてエッタでした~なんて言えるか‼


そもそもジュリエットが俺の体を乗っとてたなんて誰が信じるんだ。


「でもその悔しそうな顔もそそるわね」


うぁ変態だ。


ドSの変態少女だ。


初めて見たよこんな漫画っぽいキャラ。


人のこと言えないけど………。


「そういえば名前まだ言ってなかったわ。宗園絵里那よ。中学の時はエスナって呼ばれてたから、そう呼んでくれると嬉しいわ。じゃあ樹里君これからたくさんいじめてあげるからよろしくね」


よろしくじゃねぇし、こんな知り合い欲しくない。


とりあえずいじめられるのは勘弁だから丁重にお断りしようじゃないか。


「仲良くしてもらえるのは嬉しいんだけどいじるのは……」


「却下」


はやっ。断るの早過ぎだろっ‼


「あああその顔もそそるわ。だって私樹里君いじり隊の隊長だものやめられるわけないじゃない」


嬉しいそうにエスナは言う。


なんだそれ‼そんな隊いつできたんだよ‼


「あ~樹里のファンクラブの一つか」


拓斗が納得したようにつぶやくが一つかだって‼まだあるのかファンクラブ‼


この先俺はどうなるんだ。


そして放課後にさらに大変なことに巻き込まれることになるんだよな。


そいで誰か俺のしっかりバッチリ計画的高校生活エンジョイプログラムが復活できるように祈っといてくれ。


















読んでいただいてありがとうございますorz


ちなみにロミオとジュリエットを題材にしていますが、作者は全く読んだことありません\(^o^)/オワタ


あとエッタ後半全く出番なくてすまん。


じゃあこれからの話を予告的に。


えっと樹里君はやくも女装します\(^o^)/

それとキャラが増えますね‼

じゃあ続きもお楽しみに







定期的に次を投稿できるように頑張ります。


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