表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集3

美添沙

作者: 那須茄子

あの日のミモザをまだ覚えているかい?


ちぎれては宙に舞う黄ばんだ砂絵

僕らの終わりはそんなふうに呆気なく

砕け散って春を汚したんだ


ポケットのなかの噛み終えたガム

味がなくなったって吐き出せない

君の言った言葉の意味を

僕は何度も何度も反芻してる内に


あの駅前のロータリー

いつも僕を待っていた

汚れたスニーカーとはにかんだ顔

ふっとそのどちらも掌をすり抜ける


ミモザ

ミモザ

君のささやきが

耳の奥から離れないんだ

君はどうして泣いていたんだろう

僕らはメリーゴーラウンドを降りたけれど

心はまだ覚めない

春はまたミモザを咲かす

僕の目の前で

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ