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レベルアップと追加スキル

一部修正しております。

 巨大狼の群れを倒した後、頭の中で


『ピコーン』


 と鳴り響き、目の前にステータスウインドウが表示された。


 種族:トレント(魔樹)


 名前:神桜大樹かみざくらだいき


 称号:転生者、不幸な人生を乗り越えた者、世界初のトレントに転生した者、耐え忍ぶ者


 レベル:80


 スキル:光合成…光を蓄え成長促進する。回復力の向上


 :ハードニング&ソフトニング…体を固くしたり、柔らかく自由に変えることができる。


 :アブソーブ…あらゆる物を吸収する。


 :マナ感知&制御…マナの感知能力、制御力が向上


 :オド操作…オドの操作力向上


 :プレデター…体に触れたものを捕食する。


 :眷属召喚…プレデターで捕食したものを眷属として召喚することができる。


 :アースチェンジ…土の状態、地形を意のままに変えることが可能


 :植物創造…周囲に望む植物を自由に生み出す。


 :念話…近くにいるものとテレパシーで会話ができる。



 ステータスが変わっていた。


 まずレベルが上がり、スキルが増えていた。


 レベルが80まで上がってる。


 このマナとオドって?


 そういえば昔読んだ本になんか書いてたな。確かマナは魔力の事で、オドは気力の事だったか?


 レベルが上がったせいか、体の中で力が湧き上がってくる感覚がある。


 なんだこれ!?これが気力、つまりオドってやつか?


 それに体内を巡る何かも量が増してるような気がする。


 空気中のキラキラしてる物も見やすくなってるな。


 このキラキラしてる物が魔力とすればマナという事だろうか。


 とりあえずそういうことにしよう。


 オドであろう湧き上がる力を自覚し、全身に行き渡らせて体を動かしてみる。


 そうすることで前よりも枝が動かしやすくなっている。根っこはさっきまで感覚がなかったのに今は感覚がある。


 感覚がある、ということは動かせるのではないか?そんな気がしてきた。


 根の方に意識を集中させてみる。少しだが地中で根を動かすことができた。


 動いた!根が動いたよ!


 オドを自覚し意識するだけでこうも変わるのか。



 レベルが上がったことで新たにスキルが増え能力が増した。


 今これだけ体が動くようになってきたんだ。


 ならもっとレベルを上げれば、更に体が動くようになるのではないだろうか。


 楽しみが出てきた!



 さて、そろそろ目の前の問題に目を向けよう。


 僕の回りにはさっきの巨大狼が30頭倒れている。こいつ等をどうにかしないとな。


 そう思い、検証もかねて早速新しいスキル『プレデター』を使って見ることにした。



『プレデター』


 巨大狼達を地中から出した根で包み込んでいく。


 すると僕の体内に入り込んできた感覚があった。


 捕食後、何か変化があったかなと気になり、ステータスを見てみた。


【ステータス】


 種族:トレント(魔樹)


 名前:神桜大樹かみざくらだいき


 称号:転生者、不幸な人生を乗り越えた者、世界初のトレントに転生した者、耐え忍ぶ者


 レベル:80


 スキル:光合成…光を蓄え成長促進する。回復力の向上


 :ハードニング&ソフトニング…体を固くしたり、柔らかく自由に変えることができる。


 :アブソーブ…あらゆる物を吸収する。


 :マナ感知&制御…マナの感知能力、制御力が向上


 :オド操作…オドの操作力向上


 :プレデター…体に触れたものを捕食する。


 :眷属召喚…プレデターで捕食した魔獣を召喚することができる。


 :アースチェンジ…土の状態、地形を意のままに変えることが可能


 :植物創造…周囲に望む植物を自由に生み出す。


 :念話…近くにいるものとテレパシーで会話ができる。


 ストック


 フレイムウルフ×1


 アイシクルウルフ×1


 ライトニングウルフ×1


 ストームウルフ×1


 ツインホーンウルフ×26



 ストックの欄が追加され、捕食した魔獣の名前と数が追加されていた。


 眷属召喚は気になるけど、この検証はまだいいや。


 それより、この荒れた大地をどうにかしたい。


 お水もほしい。


 というわけで、検証する為に



『アースチェンジ』


 を使ってみるとマナであろう体内を巡る心地いい感覚が減り、僕を中心に半径五百メートル程のゴロゴロした岩やひび割れた大地が土へと変わり、均されていく。水分も含んでいるのが根から伝わってくる。


 このスキルはマナを代償とすることも分かった。


 減ったマナをアブソーブで補充する。


 心地よさが回復されていく。




 僕の回りの土が改良されたことで、更に根っこが動きやすくなり、地中で動かしても問題ないようだ。

 なるほど。大地が柔らかくなれば根っこも動きやすくなるんだな。


 後は、好きなところに移動できれば言うことないんだけどな。


 じゃあ、土が良くなったところで、『植物創造』のスキルを使って見よう。


 そういえば、この世界は四季はあるのだろうか。


 僕がこの世界に来てから三ヶ月以上経つけど、一度も雨が降ってないし。


 雨降るのかな?雨が降らなかったら、植物を作っても枯れてしまいそうな気がする。


 まあ物は試しだ。やってみよう。




『植物創造』


 とりあえず、桜、梅、椿、ハナミズキ、アジサイ、楓、杉、クヌギ、松、榊、柳、樫、紅葉、銀杏、檜、リンゴ、柿、梨、オレンジ、栗等々創造してみた。


 すると、また体内のマナがごっそり消費され、辺りに創造した植物が出現し、緑でいっぱいになった。


 『植物創造』はすごい。


 あっという間に植物を生み出したことで殺風景だった風景はもうない。


 緑が広がったことで僕の心は少し満たされた。


 しかしこのスキルもマナを代償とするようだ。しかも『アースチェンジ』よりも消費が激しい。


 かなりの量を一気に創造したからだろうか?


『植物創造』は今後もじっくりと検証しないとな。


 とはいえ消費されたマナは『アブソーブ』ですぐに回復するだろうから問題はないだろう。


 それにしてもマナを代償とするスキルがあり、オドで体を強化することもできるんだな。




 今日の出来事を反芻していると日が暮れて来た。


 今日は巨大狼に襲われ、レベルが上がり、新たなスキルを取得して、とかなり濃い一日になったな。


 今度はまともなお客さんが来てくれるといいな。話し相手がいないのは正直寂しいんだ。


 せっかく『念話』スキルが手に入ったんだし。試してみたい。


 次にお客さんが来るのはいつになるかな?と期待を胸に眠りについたのだった。



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