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女の勘は恐ろしい。

一部修正してます。

 サンダーバードとの戦闘を終えた僕は、家から顔だけ覗かせてるカルラに声をかけた。


 《カルラ。もう出てきて大丈夫だよ》


「うん。見てたから分かってるけど」


 戦闘は終わったが、回りを警戒しながら出てくる。



 地面に伸びたサンダーバードと巨大芋虫を見たカルラが、


「なんというか……あれだけのサンダーバードをまるで虫を退治するようにやっちゃうのね。トレントさん、やっぱりおかしい」


 《そう?普通じゃないの?》


「貴方が普通なわけないじゃない。貴方が普通なら私はどうなるのよ」


「全く」とかなり呆れた様子で言ってくる。


 まあ、サンダーバードを叩き落としたのはあまりよくなかったかな。確かにハエ叩く感じでやってしまったもんな。


 それにしてもあのサンダーバード達、電気を纏ってたけど結局見掛け倒しだったな。


 あれだけ警戒したのに大袈裟だったかもしれないな。


「それで、このサンダーバードはどうするの?」


 そう。どうしようか、このサンダーバード達。


 あと巨大な白芋虫も。


 どいつもこいつも死んではいないからな。


 とりあえず、


 《こいつらは全部僕が頂くよ。『プレデター』》


 地面に落ちたサンダーバードと巨大白芋虫を根で包み、狼達の時と同じように捕食する。


 すると僕の中に入ってくる。死んでなくてもプレデターは効果があるようだ。


 僕の中にストックされていく魔獣はどうしようか。


 先は長いし今後どうするかは後でゆっくり決めるとしよう。


 やってみたいこともあるし、ちょうどいいだろう。



 あっという間にサンダーバードが消えたのを見たカルラは、「今の何?」と僕を見てくる。


 やっぱり聞いてくるか。そうじゃないかと思ったんだ。


 《今のは僕のスキルでサンダーバードと巨大白芋虫を捕食したんだ》


 と簡単に『プレデター』の説明をした。


「トレントさんって食虫植物なの?貴方と出会ってから驚かされてばっかり。もうこれ以上トレントさんに驚かないようにするわ。だからこれ以上私が驚くようなことをしないでね」


 とカルラは言ってくるが僕はカルラを驚かすつもりは全くないんだけどな。


 《分かってるよ》


 いつもカルラが勝手に驚いてるだけだ、僕に非はないぞ、とは言えないからな。


 そんなこと言ったら、また小言言われるだけだ。と内心思ってたら、


「トレントさん。何か変なこと考えてる?」


 なんで分かったんだよ!怖っ!




 少し落ち着いてから、


「ところでトレントさん。あれはどうするの?」


 とドラゴンツリーに指を差して言うカルラ。


 そこにはドラゴンツリーに突っ込んだせいで、いまだに頭が嵌って抜け出せず。じたばたし過ぎて疲れたのか動きが鈍くなり、次第にピクピク痙攣し出す大きな大きなサンダーバード。


 《どうしようかね、あれ》


 伝説の魔獣サンダーバード。木に激突し、頭が抜けない間抜けな魔獣。確かにこの光景は伝説になりそうだ。別の意味で、だけど。


『目撃者は僕とカルラの二人。この件が後世に語り継がれるかは、まだ誰にも分からないのであった』完。


 とまぁ冗談はこのくらいにして、こいつも捕食しとこう。


 根を長く出して大きいサンダーバードに絡め、ドラゴンツリーから引っぺがす。


 そして根で包み『プレデター』で捕食する。



【ピコーン】


 という音が鳴り、ステータスウィンドウが表示される。


 この感じ、狼魔獣を倒した時以来だな。


 でも狼の時と違って殺してないんだけどな。今回は気絶させて捕食しただけだ。


 まあいいや。


 レベルとかスキルが増えてるといいな。


 でどれどれ?


 とステータスウィンドウを確認する。



【ステータス】


 種族:トレント(魔樹)


 名前:神桜大樹かみざくらだいき


 称号:転生者、不幸な人生を乗り越えた者、世界初のトレントに転生した者、耐え忍ぶ者


 レベル:95


 スキル:光合成…光を蓄え成長促進する。回復力の向上


 :ハードニング&ソフトニング…体を固くしたり、柔らかく自由に変えることができる。


 :アブソーブ…あらゆる物を吸収する。


 :マナ感知&制御…マナの感知能力、制御力が向上


 :オド操作…オドの操作力向上


 :プレデター…体に触れたものを捕食する。


 :眷属召喚…プレデターで捕食したものを眷属として召喚することができる。


 :アースチェンジ…土の状態、地形を意のままに変えることが可能


 :植物創造…周囲に望む植物を自由に生み出す。


 :念話…近くにいるものとテレパシーで会話ができる。


 :フォルムチェンジ…形を自由に変えることができる。


 :エンチャント…イメージした能力を付与する。最大三つまで。


 :巨大化/縮小化…自身の大きさを自由に変える




 ストック


 フレイムウルフ×1


 アイシクルウルフ×1


 ライトニングウルフ×1


 ストームウルフ×1


 ツインホーンウルフ×26


 サンダーフェニックス×1


 サンダーバード×9


 シルキーワーム×10



 となっていた。


 結構レベルが上がるな。


 それにありがたいスキルが増えてる。


『巨大化/縮小化』か。僕大きくなり過ぎてるからこまってたんだ。これで小さくなれたら目立たなくて済む。


『フォルムチェンジ』もなんだか面白そうなスキルだし。


 よし!スキルの検証は明日行うことにしよう。





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