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2ー2 そのコンビニは「ボンスト」

少し長めです。

 呪いの絨毯じゅうたんで空を移動して、その日の夕方、ようやく目的のコンビニに到着した。

 飛びながら、あちこちで人助けをしたので遅くなってしまった。

 コンビニの裏手には大きなお寺が隣接しているのが遠目に見える。


『ドッキ、ドッキ……』

「やっと着いたな。いろいろあったけど、無事に着いて良かったよ」

「何や? コンビニの前に人がぎょうさん集まってるようやけど」

 隆二の指摘に皆んな目を凝らすと、確かに大勢の人が集まってるのが見えた。

 俺たちは、集まってる人々に見つからないよう、近くの林の陰に着陸して、恐る恐るコンビニに歩いて行く。


「あっ、来た来た。みんな来たよー」

 小学生らしき男の子が真っ先に俺たちを見つけると、集まった人達に声を掛ける。

 見ると、ほとんどが老人で子供が数人いるようだが、大勢の人が俺たちに手を振り出迎えているようだった。


「おー、よう来たよう来た」

「長旅お疲れさん」

「遠かったやろ〜」

 老人たちが口々に声をかけてきて、子供たちが珍しそうに遠目に見ている。

 おそらく歓迎されているようだ。でも、俺たちはコンビニのバイトであり、歓迎される要素はこれっぽっちも無いのだが。


「あの〜、誰かと間違えてません? 俺たちはコンビニのバイトなんですが……」

「ガーッハッハッ! 間違えてなんぞおりゃせん。うちの寺の檀家集だんかしゅうみんなで歓迎しとるんじゃ!」

 ジイさん達をかき分けて、布袋ほていさんの様なやや小太りで、頭は禿げ上がった元気な和服のオヤジが前へ出てきた。


「ワシがコンビニを経営しとる白虎寺びゃっこでらの住職じゃ。コンビニではオーナーじゃが、ややこしいから和尚さんと呼んでくれ」

 まさかの寺の坊さんがオーナーと聞き、俺たちはあわてて横一列になって自己紹介をした。

 なぜか、和尚さんの周りに白虎寺の檀家集も集まって、俺たちはその場の全員にあいさつする形になった。


「それじゃあ挨拶も終わった事だし、仕事場になるコンビニを案内しようかの。まぁ見てのとおりこの店がワシが経営しておるコンビニで、店名は『煩悩ぼんのうストップ』じゃ。檀家集は略して『ボンスト』と呼んどる」

 コンビニには「ボンスト」の看板しか付いておらず、むしろ正式名称が「煩悩ストップ」であった事が驚きである。


「ここで貯めたお金を遣って、煩悩の最も強い金銭欲を無くすという、ありがたい考えなんじゃ。どうだ素晴らしかろう? ガーッハッハッ!」

 周りの檀家集からブーイングやら、金返せの声が上がっているのは気にしないでおこう。


 ちなみに、コンビニはごく普通のコンビニだが、店の前には運動会でよく見る白いテントが張ってあり、野菜や果物などが並べてある。

「これは、檀家集が畑で採れた野菜などを並べて売っててな、コンビニの店番も交代でやってくれるので楽できるぞ」

「えっ? それじゃあ僕らは何をすれば?」

「もちろん、コンビニの清掃やら品出しなんぞあるんじゃが、詳しくは明日からで良かろう」

 和尚さんのやや引っかかる物言いではあるが、楽な仕事である分には何も不満はない。


 仕事場の一通りの説明の後、皆んなでゾロゾロと白虎寺へ向かい、大広間で盛大な歓迎会が開かれた。

 もちろん檀家集が持ち寄った、煮物とか田舎料理のオンパレードなんだが、どうしてこんなに歓迎されるのか不思議であった。

 ただ、この辺りは、かなり田舎で若い人は都会に就職するため、年寄りばっかりの村になってしまったとのこと。

 俺たちみたいな若い人が珍しくなってしまったらしい。

 少し、異世界での勇者を歓迎する村人を思い出した。


………


 翌朝、和尚さんの家の食堂で朝ごはんを食べる。

 夕べはバタバタしてて、あまり話も出来なかったが、優しげな若い奥さんと、中学生の息子さんが一緒である。

 和尚の奥さんにしては若すぎると思っていたら、実は和尚の娘さんで、何やら事情があって実家のこの白虎寺に戻ってきたとのこと。和尚の奥さんはすでにお亡くなりになったそうである。

 ちなみに、和尚は夕べ飲み過ぎてまだ寝ている。

 奥さんが朝食の準備をしながら「よく眠れた? 夕べは遅くまで歓迎会してて疲れたでしょう?」と声をかけてくれる。


「いえいえ、まだ何もしてないのに、あんなに歓迎してくれて、ありがたいです」

「そうそう、料理もあまり食べた事ない物ばかりで、美味しかったよね」

 皆で口々に夕べの歓迎ぶりを話していると、中学生の息子が「はぁ〜」とため息を漏らした。


「こら、ユウキ! 朝からため息をついて。ダメじゃない」

 中学生の息子、祐希は悪びれる様子もなく「みんなおめでたいね。それにあんな料理、ここにずっといれば飽きるに決まってる」と言ってプイと食堂を出て行った。


 奥さんは「ゴメンなさいね」と謝り、祐希君はまともに中学校に登校できてない事などを説明して、俺たちは気にしないでくださいと応えた。

 何やら祐希君からは、ヒッキーと同じ匂いがした。


………


 朝食の後、俺たちはボンストのシャッターを開けると、コンビニの内外の清掃を始めた。

 ちなみにこのボンストは24時間営業ではなく、朝7時から夜9時までの営業となっている。


 そして朝清掃が終わった頃に、和尚さんがボンストにやって来た。

「ファ〜おはよう、皆ちゃんとやっとるな。感心、感心」

「おはようございます、和尚さん。清掃が終わりました。このまま店番で良いですか?」

「ああ、今はそれでエエ。そのうち仕事が舞い込んでくるからな」

「そのうち?」

 和尚の言葉に不穏なものを感じつついると、夕べ見かけたジイさんやらバァさんらが、一人また一人とやってきた。

 手には大きなビニール袋に入った野菜をぶら下げている。


「ニンジン持ってきたぞ」

「こっちはピーマンじゃ。たくさん採れたから持ってきた」


 ジィさんバァさんらの持ってくる野菜が、コンビニ前のテントにある平台の上に山のように積み上げられていく。

「ほら、女性陣は野菜を洗って袋詰めするのを手伝ってくれ。もうじき、近くのキャンプ場から食材を買いにくる連中が押し寄せるからな」

 和尚の指示で、京子とヒッキーが野菜を抱えてお寺の方へ向かっていく。


 俺たちが京子達を見送っていると、先ほど人参を持ってきたジィさんが和尚に呼びかけた。

「和尚〜、ゴロウどんがカボチャ運ぶの手伝ってくれ言うとったで」

「そうか、それじゃあ男性陣はカボチャを取りに行ってくれ。マタやん、この子らをゴロウどんどこまで連れてってくれ」

 人参を持参したジイさんがマタやんらしい。


 俺たち三人はマタやんに連れられて、田舎の農道を歩いていく。

 20分も行くと、大きなカボチャがゴロゴロ転がっている畑に到着して、俺たちはゴロウどんとご対面した。


「おーう、よう来た。どれでもエエから、自分で持てるやつをボンストに持って行ってくれや」

 ゴロウどんに言われて畑を見わたすと、直径30センチくらいの小さなやつから、大人が一抱えする程のとても一人では持てないような大きなカボチャもあった。

「あまり大きいのを選ぶと後で難儀なんぎするからな。これぐらいなら大丈夫ってものより、もう少し軽いものを選ぶんやぞ」

 ゴロウどんのご指導のもと、それぞれが適当なカボチャを選んでいく。

 正直なところ、俺たちの実力なら一番大きなカボチャでも指先だけで持てるのだが、この世界では悪目立ちするだろうから、直径40センチくらいのカボチャにしておく。


「どれ、ワシはこのカボチャにしとくかな」

 マタやんはそう言うと、直径50センチはあろうかという大きさのカボチャに手をかけた。

 思わず俺が「マタやんさん、さすがにその大きさは無理なんじゃないっすか?」と言うと、マタやんは「フン!」と気合一発でカボチャを持ち上げた。

 俺たちから「おお〜!」という声が上がると、マタやんは得意げに「どうじゃ、まだまだ若い者には負けはせんわい!」と鼻息も荒く言い放つ。


 すると今度は、ゴロウどんが同じく直径50センチはあろうカボチャに手をかける。

「いやいや、今度はゴロウどんさん何を張り合って大きいカボチャを選んでるんですか? もうお歳なんだからやめましょうよ」

 しかし、俺たちが止めるのも聞かずゴロウどんも大きなカボチャを持ち上げる。

「わ、ワシも、まだまだ負けはせんぞ!」


「だから、勝ちとか負けとかありませんから。もう分かりましたから」

 俺たちが、そう言って止めようとするが、マタやんとゴロウどんは、ヨロヨロと危なっかしい様子でカボチャを運んでいく。

 この二人、絶対にボンストまでは辿り着かないだろう、と思う。


 そして案の定、ボンストへ向かって10分も歩いた頃には、マタやんとゴロウどんは真っ赤な顔でプルプルと震えながら、一歩も先へ進めなくなった。


「も、もうダメじゃあー!」

「わ、ワシもムリじゃあー!」

 マタやんとゴロウどんがカボチャを農道に放り出した。


「だから言ったじゃないですか。カボチャは後で僕らで運んどきますから、ゆっくり休んでください」

 俺がマタやんとゴロウどんにそう言うが、二人は首を横に振る。

「か、カボチャをここに放り出す訳にはいかん。ここの農道は、じきに耕運機こううんきが通る。こんな大きなカボチャを放り出してたら、耕運機が通れんで大変な事になるわい」


 だからヤメろって言ったのに。

 俺たちは顔を見合わせて、ため息をついた。

「リュウジ、しょうがないから、あれだして」

「ええ〜? あれって、ここにくる時使ったあれか? あんなん見たら、ジィさんたちビックリするんやないか?」

「う〜ん、たぶん大丈夫だろう。都会の便利な道具だとか言っておけば分かんないって」


 渋る隆二をなだめて、呪いの絨毯じゅうたんを農道に広げた。

『ドッキ、ドッキ……』


「こ、これはなんじゃ?」

「なんかドッキドッキってしゃべっとるように聞こえるが……」

 案の定、ジィさん達は地面から30センチほど浮いている呪いの絨毯を唖然として見ている。


「え〜、これは都会で流行りの携帯運搬具です。エンジン音がドッキドッキって聞こえまして、AI内蔵でたまにしゃべります」

 俺の適当な説明にジィさん達は「ほえー。都会は進んどるのう」などと感心している。ジジィちょろいぜ。


『ドッキ、ドッキ……、カボチャ乗ってる? ジジィも乗ってる……、何で?』

「……あまり深く考えずに運んでくれ」

 そしてカボチャとジジィ達を呪いの絨毯に乗せて、農道をボンストに向かってゆっくり進んでいくと、ボンストの方から和尚が慌てて走ってこちらに向かっているのが見えた。


「おーい、マタやん、大変じゃあー!」

「なんじゃ? 和尚、えらく慌てとるようじゃが?」

 ゴロウどんとマタやんがのんびりと話していると、和尚は「熊が出たー!」と大声で叫んだ。


「何じゃと? まさか、ジュウベイか?」

 和尚はゼーハーゼーハー息を吐きながら「わ、分からん。じゃが、目撃者の話では、かなり大きかったっちゅう話じゃから、ジュウベイかもしれん」


 和尚とマタやんが深刻な顔で話し合っているが、ジュウベイ? 様子からすると熊の話のようだがいったい……。

「あの、さっきから熊とかジュウベイとか、どうしたんですか?」


「おう、実は近くの山にデカい熊が出たんじゃ。この村の近くの山には昔からジュウベイと呼ばれとる片目の熊がおってな、気性が荒くて有名なんじゃ」

 ほうほう、話がつながってきた。

 ん? その熊とジィさんのマタやんと何の関係が?


「それでな、この村の唯一の猟友会りょうゆうかいのマタやんに、熊を鉄砲で仕留めてもらおう思うて、ここまで慌てて走ってきたんじゃ」

「ええ〜! マタやんさん、猟銃りょうじゅう持ってるんですか?」

 俺たちが驚いて呪いの絨毯に座っているマタやんを振り返ると、マタやんが「今度こそ、ジュウベイとの決着をつけてやるで」と言いニヤリと笑った。

 いやいや、腰をさすりながら凄んでも、迫力ありませんから。

 と言うか、そんなんで猟銃撃てるんですか?


「よし、それじゃあ作戦を立てねばな。ワシは鉄砲を家から持ってくるから、みんなは寺へ集まってくれ」

 マタやんはそう言うと、呪いの絨毯からヒラリと飛び降りて、家の方に走って行く。


 そして残された俺たちに和尚は、「それじゃあゴロウどんともう一人でカボチャは運んでくれ。残りの二人はワシについて寺へ向かってくれ」と指示を出す。

 仕方ないので、敏夫がゴロウどんとカボチャを呪いの絨毯で運ぶ事にし、俺と隆二は和尚と一緒に寺へ急いだ。


………


 白虎寺には、多くの村人が集まっていたが、見事に年寄りばかりだった。

 そのうちマタやんもライフル片手にやって来て、ジュウベイ討伐の会議が開かれる。

 ジィさんとバァさんが喧々諤々(けんけんがくがく)の大騒ぎである。


「ジュウベイは用心深いから、ワシが鉄砲を構えとるとこにおびき出す必要がある」

「誘き出すちゅうても、そう簡単にいくかよ」

「去年の村の夏祭りに使った仮装行列の格好をすれば、ジュウベイも驚いて出てくるんじゃなかろうか?」

「あー、あんなバカな格好なら、さすがのジュウベイも驚くだろうな」

「それがエエ、それがエエ」


 どうやら妙な方向に話がまとまっていってるような嫌な感じがする。

 もちろん、部外者の俺たちに発言する機会は無く、村人達の輪から外れて黙ってその様子を眺めている。


「それで? 誰がその格好をしてジュウベイを誘き出すんじゃ?」

「そりゃ、オメェ……。若い者じゃなきゃムリだろな」


 そうして、村のジィさんバァさん達が一斉に俺たちの方を見た。


「ようし、皆の意見もまとまったようじゃな。ジュウベイはうちのバイトが誘き出す。それをマタやんが仕留めるという作戦じゃ」

 和尚が話をまとめたが、それバイトの負担が大き過ぎだと思いますけど。

 と言うか、そもそもバイトの学生に熊を誘き出す役をやらすなんて無茶でしょ。

 まぁ……俺たちでなければ、だけど。


 そして俺と隆二は、和尚に有無を言わさず寺の物置部屋に連れてこられた。


「ここに去年の夏祭りに使った仮装行列の道具があるから、これを身に付けてくれ。なあに、たくさん着込んどけば、熊にちょっと引っ掻かれても大丈夫だから。もちろん、上手くいったらボーナス出すからな」

「ボーナスは、全員に出してください。それから、格好は俺たちで適当に選びますので、和尚さんは外で待っててください」

 俺はそう言うと、急いで和尚を物置部屋から追い出した。


「ふぅ〜。怒涛の展開だったな。リュウジどうする」

「ああ、俺らやったら熊なんか大したこと無いけどな。そやけど、熊を銃で撃つのはかわいそうな気もするけどな」

「まあ、この辺りは年寄りばっかりだから、放置しとく訳にはいかないって事だろう。ところで、俺はここにあるガラクタを身につける気にはなれないんだけど」

「そこは同意するな。となれば、あれしかないやろうな」


………


 そして俺たちは、異世界勇者の姿で村の近くの山に来ていた。俺たちが問題の熊を誘き出して、ふもとで待ち構えているマタやんに銃で撃ってもらうという算段だ。

 俺たちの姿に、「あんなの仮装行列の衣装にあったか?」とか「あたしゃあんなバカな格好しとるジィさん見ただ」という声が出たが、うやむやのまま今に至る。


「リュウジ、熊がどの辺にいるかわかるか?」

「探知魔法を使うからちょっと待ってくれ」

 隆二はそう言うと、エルダーリッチのマントをひるがえして骸骨の右手を前に出すと、目の前に魔法陣とその中に光の点が点滅を始めた。


「むっ、かなり近いぞ」

『フゴー、フゴー』

「近いって、どれくらいだよ?」

『フゴー、フゴー』

「いやもう、すぐ横にいるくらい近いんやけど……って、さっきからフゴフゴうるさいな」

『フゴー、フゴー』


 そして俺たちが、ゆっくりと後ろを振り返ると、巨大な片目の熊がそこにいた。

「「でたー!!」」

『グガー!』


 村人の話では、この格好を見て熊が逃げようとするから、うまいことマタやんの待ち構えている所まで追い立ててくれ、という話であった。

 しかし現実は、熊は俺たちに襲いかかってきて、現在追いかけられながらマタやんの所に向かっている。


「おい、このままやとヤバいんとちゃうか?」

「ああ、マタやんの所に俺たちが熊の前を走りながら飛び出すと、先に俺たちが撃たれるかもしれん」


 そして走って逃げながらの作戦会議で、マタやんの射程距離に入ったら、俺たちは熊の横に並ぶように移動して、真ん中の熊を撃ってもらうことにした。

 そうこうしている内に、いよいよ山のふもとにマタやん達が待ち構えているのが見えてくる。


「リュウジいくぞ!」

「了解!」

 俺たちは一瞬で熊の左右に分かれて、熊を挟むように並走する。

「マタやん! 今だー!」


『ダーン! チュイーン!』

「今、俺の聖鎧をかすめたー!」

『ダーン! コキーン』

「俺の骸骨の部分にも当たったで」


「ダメだ、肝心な熊に当たりゃしない。仕方ないから、熊の後ろに回って後ろからケツを押しながら進むぞ!」

 そして俺たちは一瞬で熊の背後に回って、熊のお尻の辺りをガッチリ捕まえて逃げられないようにしながら前へ進んでいく。


 ちなみにその頃マタやん達はというと「ちぇーい、カボチャのせいで腕がプルプルして狙いが定まらん!」と言うマタやんを囲んで、周りの村人達が「しっかりせい!」とか「下手くそめ!」という罵声が渦巻いていた。

 「今度こそ〜、当たれー!」


 そして最後の一発が見事命中して、無事に片目の熊ジュウベエは討伐された。

 長年の村の脅威であったジュウベエが討伐されたとあって、村人達は喜んだが、マタやんは長年のライバルを失ったようだとしんみりしていた。


 もちろん、その夜は白虎寺で盛大なクマ鍋が振る舞われたのは言うまでもない。

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