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薄暮  作者: 私茶(S.Odiums)
3/5

File:003   言

イケメン新人アナ!


なんてもてはやされたのは

いくつの時だっただろうか?


最近は世間も世代交代だなんて騒ぎやがって。


時計を何気なく見る。

午後3時半。


いつもならスタジオ入りだ。

少し遅れても問題ないだろう。


どうせ今日もどっか爆発してんだろ。

なんて事を考えながら立ち上がる。


スタジオ入り。

異質な空気を感じた。


俺が遅れるなんてそんな珍しいか?

内心、苦笑する。


さあ、本番だ。

原稿に改めて向かう。


ある1つのニュースに

目線が釘付けられていた。


『都市、大爆発。』

予想していた通りだ。


しかし、何かが違う。

心の奥がざわめく。


『本番、始まりまーす』


異質な空気は続いていた。

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