表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

足を壊したお客様と浮遊しているウェイトレス

作者: ぷるとにうむとホットオレンジジュース

2作品目です。

前回がかなり暗かったので今回は温かいお話です。

「あら、いらっしゃいませ」

「どうも」

「また貴方ですか」

「駄目か?」

「いいえ、私の店に最近は貴方以外来客はありませんよ。嬉しい限りです。」

「...」

ドスン

「あぁ、お客様また床に鉄球を...床が割れてしまいました」

「済まない、これが仕事なんだ。掃除は僕がする。」

「では、よろしくお願い致しますね。」


「そういえば、前回いらっしゃったときから今までどこへ行かれたんですか?」

「...僕も判らない。動く気力がなくてそこらじゅうを漂っていた。」

「そうですか。...もう足は大丈夫なんですか?」

「少し機動力は落ちたけどまぁ、親に最初で最後の手紙カプセルを届けることは出来そうだ。」

「そう。それは良かったです。...お仕事は完了しましたか?」

「あぁ。そろそろ失礼する。」

「ご武運を。さようなら、HAYABUSA様。」

「じゃあ。また僕の息子が貴方の近くを通るかもしれない。その時はよろしく言ってくれ、イトカワ。」


HAYABUSAは淡く光る羽をたなびかせながら、地球(親)の元へ最期の任務へ旅立った。

今回は小惑星イトカワへサンプルを取りにいった、人工衛星はやぶさの話です。

はやぶさはイトカワへ2回着地しています。

その2回目を書いてみました。

もしかしたらこんな会話があったかもしれないなと。


 あらすじですが、最期、はやぶさは大気圏で燃えてしまいます。

その一部が宇宙ゴミとなって地球の周りを漂っているはずです。

 イトカワのサンプルの採取方法は、イトカワの地面に鉄球を落として、その時に出てきた小さなカケラを集めるというものです。それを小説の中で表現してみました。

 また、文中、ウェイトレス[イトカワ]が、最近のお客様は~と話していますが、イトカワにはかなり昔の生物の情報があると言われています。

 ちなみに、はやぶさの息子とは、はやぶさ2の事です。

はやぶさは、息子の姿を見ることは出来るのでしょうか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ