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現代版羅生門

作者: ハルハル
掲載日:2017/01/12

羅生門を現代風に書いてみました!

明らかにおかしいところがあったり

付けたしすぎてる所もありますが

評価して頂けたら幸いです!

ある日の暮方のこと、1人の男が門の下で雨が止むのを待っていた、、、



「はぁあぁぁぁぁ、、」

唐突だがリストラされた

俺の名は下人 郎 (しもびと ひろし)

なんか知らんが社の都合でリストラされた独身の29歳

わけがわかんない、何故俺が首に?

挙句の果てに社宅まで追い出された

まぁ、当たり前だが、

行くあてがなく途方に彷徨うかわいそうな俺


「はぁあぁぁぁぁ、、、」


手元にあるのはケータイとケータイの充電器、それとちょっとのお金だ、

側からみたらスーツ姿で唯ボーっとしている

イケメンにしかみえないだろう!

、、、

うん、なんか悲しくなった


「これからどうしよ、、、、」


思わず頭に浮かんだ疑問を口に出してしまう

てか、雨降ってるから雨が止むまではこの門の下から移動できないんだけどねトホホ、


「ゴホッゴホッッ!」

そんな事を考えていたら俺の目の前を爺さんが横ぎった

爺さんはやせ細っていてとても腹を空かせているようだった、

俺の良心が囁いた

爺さんに俺の金を渡すか、自分の事だけ考えてこのまま見過ごすか、

俺の思考は短時間の間に何回もグルグルと回った

そして十五秒しっかりと考え爺さんに恵んでやることにした


「おい、爺さん」

「ゴホッゴホッ、なんじゃワシのことか?」

「そうだよ、ホラ」

「こ、これは?」

「腹空かせてんだろ、ずっと真っ直ぐ歩いた先のコンビニでなんか買って食えよ」


俺の言葉を聞いて爺さんは感動したように体を震わせて


「ありがとう」


その一言をいって去って行った

ふぅ~!俺かっけぇ!バカじゃねぇの!

うっわぁ、どうしようどうしようどうしよう

かっこつけてマジで財布の中身全部渡しちゃったよ!!!

そんな事を思いながら地団駄をふんでいると

バサバサッっとカラスが沢山集まってきた

特に俺に害はないが何となく不吉な感じがする、

そういえば最近ここら辺の治安が悪化してるとかテレビで見たな

社宅を出る前にみた最後のテレビで、ね、

あぁぁ!考えれば考えるほど何つータイミングにリストラしやがるんだ

あのクソ上司!

だがそんな事をズルズルと引きづらない俺マジ大人

すぐさま俺の思考は『明日以降の暮らしをどうするか』、に変わった


..............................................................................................





三十分が経った、

結論としては『生き残るには手段を選んでいられない!』ということになったが

ならば犯罪を犯すかと言われると捕まるのは嫌だ、

ていうか人としてやっちゃいけないことだろう

だけどこのまま餓死するのもいやだし

いや、でも手段選んでられないし、、

考えすぎて頭が痛くなってきた、


「疲れた、寝よう」


疲れて頭が回らない時は寝るに限る

さっきよりは雨も勢いが弱まったし動くなら今だろう

どこかいい場所は無いかと辺りを見渡してみると

修繕作業の途中かなんかで放置されたのだろうか

門の上の楼に登るはしごが見つかった

「ラッキー!」

そう思ってはしごを登り楼の目前まで登ると

苔ではない臭いがした

レンジで納豆をチンした臭いに近いような気もする

怖くてそれ以上登りたくないという自分もいるが

怖いもの見たさで登りたいという自分もいる

今回は後者が勝った

意を決してはしごを登りきるとそこにはにわかに信じがたい光景が待っていた


人の死体が置いてあったのだ


突如胃の中から最後に食べた幕内弁当が逆流してくる

必死にそれを押し留めなんとか深呼吸をする

そして、改めて視線を死体の山に向けるとそこで俺は

人がいることに気づいた

髪が長く体つきが細いことから女だと分かった

そして、女は暗闇のなかでLEDライトをつけ何か作業をしているようだ

何をしているのか気になって覗こうとした矢先

「あわわわっ!また失敗しちゃったよ~」

とてもこのグロテスクな空間に似合わない

のほほんとした声が楼に響く


「えーと、なにしてんの?」

つい気になって声を掛けてみるこの時には

もう女ののほほんとした声でグロテスクへの

嫌悪感はどっかにいってしまっていた

「はうわっ!人!?なんでここに?!」

「いや、寝る場所がなくて楼の上とかいい感じかなぁ、、、と?」

俺の言葉が最後意味不明に疑問形になってしまったのは

その女の愛らしさに暫時心を奪われたからだ

え、なに?こんな可愛い子がここでなにを?

ってくらいには可愛かった

驚いて立ち上がった彼女の身長場所ざっと150センチメートルくらいだろうか

ちっこいなぁ、小動物みたいでナデナデしたくなっちゃうね、グヘヘ

ハッ!いけない!危うく犯罪を犯そうとするところだった!


我にかえった俺は取り敢えずその子に名前を聞いてみた

「君、名前は?」

紅薔薇(べにばら) (あい)、、です」

すごい苗字だった、

「愛ちゃんはここでなにしてたの?」

「あの、ちゃん付けすると子供っぽいのでやめてください、、」

「え?」

「一応成人なので、\\\\\」

「え!」

おいおいマジかよ、こんな小動物が成人してるとか、、

驚愕を隠せないぜ、

「えっとじゃあ愛さんはここでなにを?」

「私、、、鬘職人なの、、」

「は。はぁ!?カツラ!?」

さらに驚愕してしまう俺

「そ、そうなの」

「え、でも、何故ここに?」

「生きてる人の髪は中々採取できないから

死人の髪の毛を抜いてそれを綺麗にしてカツラにしてるの」

「な、なるほど」

だが、カツラ職人だとしても死人に触れそれを抜くという行為は決して許されることではない

死人にだって生きてたころはあり

その魂はなにものにも冒涜されることなく天に還るべきだからだ

彼女もきっとそれは知っているだろう

その俺の思考を読んだかのように

手をワチャワチャさせながら

「い、イケナイことだってことは分かってるの!で、でも!生きてくにはこうするしかないの!しょうがなくなの!」

うーん、そう潤んだ瞳で見つめられると弱っちゃうんだけどなぁ、、、でもここはちゃんとメッ!ってしなきゃダメだろう

「でもそういうことはやっぱりダメですよ愛さん」

「でもでも!」

「ダメです!」

「生きる為には手段を選んでなんかいられないじゃない!」

そこで俺はハッとした愛さんが叫んだその言葉が先ほどまでの俺と全く同じ考えだったからだ、

どうすればいいのかわからず俯いていると

その時自分の中で悪魔が囁いた

《グヘヘ!生きる為ならしょうがないってよ!ならこの女の服を剥いでそのまま売っぱらっちまおうぜ!グヘヘへへ!》

なん、だと!?そんな魅力的な、、イヤイヤそんな犯罪を犯すようなことできるわけないだろ!

その時自分の中で悪魔とは別に天使が現れ俺に囁いてきた

《その女の罪に罰を与えるのです!そのまま服を剥ぐのです!》

くっ!どっちにすれば、、、、、、、、、!、ん?

っておいおい!どっちも、剥ぐ側なのかよ!

天使と悪魔を頭の隅に追いやり改めて考えてみる

うーん、どうしよ、、

取り敢えず俺は顔を上げ愛さんに話しをする為に愛さんの方を向くと此方に背を向け座っている

「愛さん?」

愛さんの肩に手を掛けると服がスルリと落ちた流石に俺もドキッとしてしまい

「い、いや!違うんです!服剥いでそのまま売っぱらっちまおうとかそういうんじゃないんです!!、、、あれ?」

愛さんだと思っていたソレは愛さんお手製のカツラを被った死人だった

「うおっ!!」

思わず仰け反ってしまう

俺が驚いて腰を抜かしていると楼のしたから

声がした

「ごめんなさーい!」

その後その女の行方を知る者はいない








紅薔薇 愛ってじつは

(B)(B) (A)

を無理やり名前にしただけなんですよ笑笑

今後も、短編を出そうかとおもうので

拙い文ですが今後も、よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いですね!しかもちゃんと忠実だと思います! [一言] 楽しみにしています!
2017/01/12 20:44 退会済み
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