第11話 神代の炎神2
へぇ、この人が炎帝さんか...
彼は赤黒いロングコートの下に白いシャツと黒い長ズボンという、ちょっと訳のわからない服装をしていた。
「この人が炎帝さん...あの、ひとつ良いですか?」
「ん、なんだ?」
「ワールドリフラクト・改って、ネーミングセンス悪くないですか?」
笑いをこらえきれず、クスクスと笑っていると炎帝さんが
「いいじゃん、なんかかっこよくてさ...」
と、拗ねてしまった。
「改めまして。神代炎帝だ。俺のことはピエロと呼んでくれ。何か質問は?」
簡潔に自己紹介を終えた俺たちは、炎帝改めピエロに質問する。
「なぜ、ピエロなんですか?」
ほぼ空気と化していた佑奈が右手を挙げる。
「道化師ってなんかかっこよくてさ。それに俺の能力も、なんかそんな感じだし、いっそピエロって名乗ってみようかって訳さ」
ピエロがお手玉を何もないところから取りだし4つの玉を投げて操る。
「それで、ピエロ...。やっぱり、ネーミングセンス無いですね!」
佑奈の発言に、ピエロはグサッという効果音が聞こえてきそうな感じにその場にうずくまってしまった。
「いいよいいよ。俺にはどうせネーミングセンス皆無ですよーだ!」
「いい年したおっさんが...はぁ」
拗ねてしまった炎帝にため息をつく巳沙が、彼を肩に担いで
「それじゃ、私は炎帝さんを送っていくけど、カナメにぃと佑奈さんはどうする?」
と言ってこちらに向き直る。
どうしようか。いく宛もないしな...
「佑奈はどうする?」
「カナメに任せるよ」
...そう、だな...
俺は少し考えるそぶりを見せた後、こう答えた。
「いく宛もないしな。俺たちも一緒に行くことにするよ」




