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アクセサリーとは

相変わらずのクオリティに泣けてきます。


ステータスのレイアウトを少しいじりました。:を半角から全角にしただけですが。


※〈重金の髪留め〉の性能の表記ミスを修正

「——って言っても、いきなりは無理だろうからね。アドバイスはするよ」


 慌てた私の様子を見るのが楽しいのか、ニヤニヤというよりニタニタと笑いながらペディさんは言葉を付け加えた。

 くっそぅ、遊ばれた!


「でだ。アクセサリーは用途で大きく4種類に分かれる。


 一つは、ただの見た目だけの品ね。ホントの意味でのアクセサリーだね。

 二つ目は、筋力や敏捷などのステータスを補助する物。効果はあんまり期待できないね。

 三つ目は、魔法の増幅器。特別な素材と加工を施す事で杖の代用に出来る。かなり難しいけどね。

 四つ目は、特殊な効果を付与する物。毒の耐性上げたり、一部のスキルを付与したり、と使いようによっては強力な物だ。こっちが期待される事が多いね」


 なるほど。メニューから取り出したペンとメモ帳(メニューに突っ込めばちゃんと画面で閲覧できる)で、覚え書きしておく。

 ついでに、と付け加えられたのが、さっき挙げられた4つのタイプ(一つはただの装飾品だから三つ?)を複合した物についてだ。ステータスが上がると同時に耐性が付いたり、魔法を増幅しつつスキルが使えたり、といった凄い効果のアクセサリーは現在では作成手段が失伝しており、古代の遺跡やダンジョンからごく僅かに見つかるだけらしい。

 見つかったら一攫千金間違いなしだとか。


「あと、素材によって効果に影響が出たり、効果自体が出なかったりするから注意だね。鉄製で魔法の増幅効果を出すのは難しいし、水の魔物の素材で土属性を出したりとかね」


 ほうほう。素材のチョイスも重要、と。メモメモ。

 ちなみに属性に関する相性は、火が風に、風が土に、土が水に、水が火に、強いという関係性になっている。光と闇はそれぞれ特性は違うが、得手もないが不得手もないといった感じだ。生命系統は不死に強いが、相性は特にない。そもそも属性に属していない、とも言えるが。



「さて、じゃあ、なんか作ってもらおうかね。素材はサービスしよう。——あんまり高いのは駄目だけど」


 なんか作りたい物はあるかい?という言葉に、私は思い付いていたアイデアを口にする。


「——ふむ? 出来なくはないが、……となると——がいるね。……あれをこうして」


「駄目ですかね?」

 なんか不安になってきた。いいアイデアだと思ったんだけどなぁ。


「いや? 面白い事思い付くね。幸い必要そうな素材もそんなに高くないし、技術も要らないから大丈夫だよ。——根気はいるけど」

「やった!」


 ボソリ、と付け加えた後の言葉を私は聞き逃していた。その事を後で身をもって体験し、後悔する事になる。



「ぐ……で、出来た……」

「お疲れ様。うん、いい出来だ」

 作成開始から三時間、ようやく出来ました。

 渡された素材を、ひたすら削って削って削って削って削って削って削って削って削って削って磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて磨いて……

 最後、「かゆ…うま…」って呟きそうな位意識飛んでたよ。


 だけど、その代わり出来た品は満足できる物だった。



〈重金の髪留め〉

 作成者:饕餮

 品質:C

 ATK:+2

 DEF:+1

 耐久値:5000

 鉄より硬く重い金属、重金で作られた髪留め。

 美術品としての価値は殆どないが、暗器としての側面を持つ。


 美術品としての価値はない、かー。まあ、珠にしたのを穴を開けて磨いただけだしなぁ。

 後で彫刻入れたの作ろうかな?

 でも、あの苦行は……


「【細工】のレベルが上がればもう少し加工は楽になるよ」


「ホントですか!?」


「あ、ああ、スキルっていうのは目的に応じて物質や事象に干渉する力だからね。レベルが上がる事で干渉しやすくなるんだよ」


 ……干渉、か。なるほど、攻撃にしろ防御にしろ作成にしろ、何かに影響を与えるイコール干渉している、と言えるのか。

 これがあくまで設定なのか、システムそのものに関わる事なのか、で色々と判断が分かれそうな気がするけど……


 私が気にする事じゃないな!



 〈重金の髪留め〉を膝まである三つ編みの先に留める。

 少し軽く揺らしてみて——うん、問題ない。

「しかし、物騒なアクセサリーを思い付くね」

 面白いからいいけど、とペディさんが浮かべている笑顔は、かなり悪い笑顔ですね!

 まあ、今私が浮かべてる笑顔も似たような物だろうけど。


「それでは、ありがとうございました」

 講習(ほとんど実習だけど)も終わったし、そろそろ戻らないと。

 ルーミスさんやマルキューさんはもう終わって待ってるかもしれない。重金が思った以上に難物だったからなぁ…(涙)


「ああ、いや、面白い物を見せて貰ったよ。まあ、日々是精進だ。頑張ってくれたまえ」

 おお、少し照れ臭そうだ。ペディさん可愛いな!



 さて、商業ギルドに戻ろう。


 再び転送扉をくぐり抜ける。

 名前 : 饕餮 / TOUTETU

 種族 : 鬼人Lv.1

 職業 : メイデンLv.1


ステータス

 ATK(攻撃力):+1 →+3

 DEF(防御力):+2→+3

 MBS(魔力増幅):+1

 RES(魔力抵抗) :+2


 STR(筋力):6

 VIT(体力):5

 AGI(敏捷):8

 DEX(器用):8

 INT(魔力):10

 MND(精神):18


装備アイテム

 ・木のロッド

 ・白の襲

 ・緋袴

 ・重金の髪留め New!

 ・異界の道具袋


 習得魔法

 巫術Lv.1


所持スキル

 棒術Lv. 3

 震脚Lv. 3

 舞踊Lv. 2

 細工Lv.1

 鑑定Lv.1


スキルポイント:5

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