逃走
またも遅く、申し訳ありません。
※文章がおかしい所などを修正しました
やばいやばいやばいやばい!
「おまる! 逃げて!」
おまるを急かし、全速力で走らせる。
ちょ、マジでやばいって!
「う熱ちっ!?」
背中が、背中に、火が、あちちち!
「ギュァアッ!?」
ぐっ、背後から噴き出される焔で、LPが削られる。
離れていて、僅かに触れただけなのに、ダメージが痛い!
一気に、LPが4割も吹っ飛ばされた!?
「おまる!」
同じようにLPが減っているおまるに即効ポーションを掛ける。
飲むより効果は落ちるけど、ダメージで脚が停まってしまう方がマズい!
「〈コンパクカッセイ〉!」
おまるに〈コンパクカッセイ〉を掛け、ステータスを一気に上昇させる。
「ギキュゥイィー!」
おまるが更に走る速度を上げる。
これなら……
後ろを振り返ると、棘モヒカンの人型サボテン、モヒカクタスの姿が見える。
だけど、その姿は前に見た虹色のソレじゃない。
全身は青く、虹色サボテンにはあった肩の棘はない。が、銀色の蔦のようなものが背中から伸びて、腕?の先まで這っている。
頭部?のモヒカンのような棘だけが真っ赤で、異様な存在感を放っている。
両腕を『前にならえ』をするように突き出し、その先から時折火炎を放射しながら、追い掛けてきていた。
【解析】で見えた情報は、あまりにもヤバすぎる。
〔レッド・モヒカクタス・ブロイラー〕Lv.8
魔物 アクティブ アッパー
地上 ??? ???
アレ、駄目じゃね?
絶対にまだ戦っちゃダメな相手じゃね?
種族レベルもちょっと突き抜けてて、格が違いすぎるし。
両腕から噴く火炎放射がちょっと掠っただけで4割持ってかれたのに、まともに戦える訳もない。
唯一の救いは、ヤツの移動速度自体はそんなに速くない事だろう。
なんとか、少しずつではあるけど、距離を離しつつある。
だけど、走り続けているおまるのスタミナだって限界はある。
どこかで振り切らないと!
「キュィっ!」
おまるの注意を促す声。
振り返り、正面を見る。
——地面が途中で消えてる?
「崖!?」
避けて——曲が——いや、チャンスだ!
「おまる! 一気に飛び出して!」
「キュ!? ——キュァッ!」
おまるが崖を突っ走って、空中へと飛び出し、そのまま重力に囚われて落ちていく。
私も、飛び出したさいにおまるの背中から跳躍し、宙返りで一回転してから落ちていく。
「【防御態勢】!」
くるん、と丸まってしまうおまる。
私はボールのように丸くなり、切り立った崖を転がり落ちていくおまるの上に乗り移った。
「よっ! ほっ! はっ! とっ!」
玉乗りをするように崖の下へ下へ、と転がり落ちていく。
ふと振り仰いで見ると、赤モヒカンの青サボテン、『レッド・モヒカクタス・ブロイラー』はこちらを見下ろしており、追い掛けてくる様子はない。
「なんとか……振り切れるか」
ひとまずは、この曲芸が出来ている間までに地面に下りられるといいな。
ぐへぇ、やっと着いた。
うう、地面がゆらゆらする。
あ、……私が揺れてるのか。
ようやく、地の底まで辿り着けた。
見上げてみると、飛び出した筈の崖がとても高く見えている。
「あんな所から落ちてきたのか……」
二度目はごめん。無理ですね。
「キュィィィ……」
「あ、ごめん」
流石にあのアトラクションはキツいかー。
おまるを〈夢見る揺籠〉に戻す。
にしても、本当に危なかった。
もう少しで、また死にもどりの憂き目に遭っていたかもしれない。
「まあ、それはさておいて。ここはどこだろう」
周囲を見回してみるけども、見えるのは先程と変わらない、赤茶けた乾いた大地だ。
そこに、頭が異様にデカい野牛とか先程のと同じようなモヒカンサボテン——あれは全身緑色をしている。見た目も細っこい感じで、量産型といった言葉が似合いそうだ。
……とりあえず、私も少し休んでから、行動を再開しよう。
さーて、行っきますよー。
まずは、鬱憤晴らしのため量産型のサボテンを。
〔グリーン・モヒカクタス〕Lv.1
魔物 パッシブ ハイテンション
地上 ???
弱い。
細っこい感じから、あまり期待はしていなかったけど、これはひどい。
もやしなサボテンとはこれ如何に。
まあ、パッシブだし、歩きながら踊ってるだけの魔物のようですが。
ただ、数は結構沢山いて密集してるので、密集地帯に突っ込んで暴れられれば、無双プレイは楽しめますね!
ヒャッハー! 楽しくなってきたー!
いやぁ、楽しめた楽しめた。
腕とか足とか頭とかがポキポキ折れるし、火も噴いてこないし。
あと、なんか〈サボテンステーキ〉や〈サボテンの実〉なる食材が剥げたので、料理が楽しみだったり。
虹色のは〈ハッピーカクテル〉とかいう、明らかにヤバげな名前の飲み薬だったので、道具袋の奥に突っ込んどきましたけど。
あ、ゲイルコヨーテからは、〈突風野狼の毛皮〉と〈突風野狼の牙〉が剥げてます。
では次は、あの野牛だけど……
〔ランドバッファロー〕Lv.2
動物 パッシブ 警戒
地上 ???
障害物がない所で戦うのはキツそうだなー。
まあ、いいか。
ステーキください!
《【鉄扇術】のレベルが上がりました!》
《【格闘】のレベルが上がりました!》
《【パリイ】のレベルが上がりました!》
《【アクロバット】のレベルが上がりました!》
《【鑑定】のレベルが上がりました!》
うーん。やはり、タフ!
戦った感じ、『魔獣の森』の猪を更に大きく、重くしたような能力だ。
時間は掛かるけど、戦い甲斐はある相手かな。
あ、お肉戴きました。御馳走になります。
なかなか、レベル上げにも良さげなMOBが多いし、しばらくこの周辺で狩りをしましょうか。
名前 : 饕餮 / TOUTETU
種族 : 鬼人Lv. 3
職業 : メイデンLv. 6
称号:
『虎狩り』[特殊]
『危難を凌ぎし者』[特殊]
『戦神の承認者』[特殊]
『戦鬼』[種族]
ステータス
ATK:+5
DEF:+16
MBS:+0
RES:+10
STR:16
VIT:12[+5]
AGI:13
DEX:13 [+2]
INT:23
MND:27
ボーナスポイント:0
使役契約:御丸(種族:ロリポリ)
装備アイテム
・〈紅鋼樹の六尺棒〉[装備解除中]
・〈古鉄扇〉(右手)
・〈古鉄扇〉(左手)
・〈網蚕糸の袖無し服(巫女装束風)〉
・〈網蚕糸の袴ズボン(巫女装束風)〉
・〈ファーコートドレス『ルプス・コローナ』〉
・〈重金の髪留め〉
・〈跳ね兎の革足袋〉
・〈異界の道具袋〉
イベントアイテム
・〈宝冠の欠片〉×2
種族アビリティ
・【怪力乱神】
習得魔法
【巫術】Lv. 6
〈ハラエノミソギ〉Lv. 2
〈ナギノミカガミ〉Lv. 2
〈ミノカミ〉Lv. 1
〈ツクモツキ〉Lv. 3
〈コンパクカッセイ〉Lv. 2
〈トラノカミ〉Lv. 1
〈セイキテンペン〉Lv.1
〈シンキジュンカン〉Lv. 1
〈イノカミ〉
オリジナルアーツ
〈雀撃ち〉Lv. 1
〈竜尾の一振り〉Lv. 1
所持スキル
【棒術】Lv. 12
【震脚】Lv. 11
【舞踊】Lv. 7
【暗器術】 Lv. 5
【掴み】Lv. 5
【恐怖と魅惑の微笑】 Lv. 2
【細工】Lv. 3
【鑑定】Lv. 2 → 3
【解析】Lv. 4
【暗視】Lv. 2
【言語理解】Lv. 1
【鬼人語】Lv. 1
【神幻語】Lv. 1
【古代魔法言語】Lv. 1
【精霊語】Lv. 1
【魔導言語】Lv. 1
【ダッシュ】Lv. 3
【テイム】Lv. 1
【鉄扇術】Lv. 7 → 8
【パリイ】Lv. 2 → 3
【二刀流】Lv. 2
【アクロバット】Lv. 3 → 4
【格闘】Lv. 4 → 5
【料理】Lv.1
【食材への眼力】Lv.1
スキルポイント: 6 → 11




