黄金に輝くもの
どうぞ。
ちょっと足りない気がしたので、増量しました。
※後書きのステータスについて。【舞踊】のレベルアップに伴うAGI、DEX補正上昇を忘れていたので追加
(※5/21 後書に抜けていた【掴み】を追加)
いやー、やっぱりスキルレベルとかステータス上がると楽だなー。
東門を出て、真っ直ぐ東。丘の方へ向かう。
そして、以前と同様に飛び掛かってくるジャンピングラビットたち。
「はいはい、こんにちはでさようなら」
それをロッドで叩き落としては、ボッコボコに叩いたり、踏み付けまくったり、とコンスタントに蹴散らしていく。
今、【巫術】で使っているのは【ハラエノミソギ】でブーストした【ツクモツキ】だけ。
【ナギノミカガミ】は状態異常付与攻撃持ちがいないこのフィールドでは必要ない。【コンパクカッセイ】のステータス強化は魅力だけど、MPの消費重いしクールタイムも長いんだよね。
【ツクモツキ】も似たようなものだけど、『耐久値消費無効』が非常にありがたい。使わない、という選択肢はない。
あ、あと、〈ハラエノミソギ〉の結界の範囲が直径15メートルに広がってた。レベルが2に上がってるから、レベル+1=5メートル?
と、丘を越えて、下りに入ると今度はスピアーフロッグが顔を出しはじめる。
対ジャンピングラビットでは迎撃に徹していたけど、ここからは足を使って攻めの姿勢にスタイル変更だ。
おお!? 新しい足袋はやっぱり動きやすいや!
突き出される槍のような舌を、躱して近付いてはぶちのめし、叩き落として駆け寄っては踏み潰す。
兎10匹、蛙7匹ほど狩った所でアナウンスが入りました。
ピコーン!
《【棒術】のレベルが上がりました!》
ピコーン!
《【舞踊】のレベルが上がりました! 【舞踊】アーツ〈ターンステップ〉を習得しました!》
ピコーン!
《【震脚】のレベルが上がりました!》
うむうむ、順調だ。
ただ、種族レベルはいまだ上がる気配がないけど。
さて、ここから真っ直ぐ行けば別のフィールドである林に行ける。手前付近なら、あのそれなりに強かった?エテこ……パームモンキーがいる筈。
が、今回の私の獲物は猿ではなく、鹿である。
ローランさんに教えてもらった、鹿がよく見かけられるというポイント——北方面へと向かう。
そして、いました。鹿。
なんと見事に全身真っ黄色な。
大きさは成人男性と同じくらい?
〔イエローディアー〕Lv. 1
魔物
うーん、動きは速そうだ。
とりあえず、鹿が戦闘態勢に入る前に近寄って首の辺りをロッドで突いてみる。
堅っ!?
なんか、ガキン!とか突いた感触が毛皮の動物じゃないよ!?
というか、所々に鱗らしきものが見えるんですが?
……あ、思い出した!
こいつ、前に東門の門番さんが『強い堅い速い』とか言ってたヤツじゃん!
あれ?
でも聞いてたほどには強くないような……?
確かにパワーはあるし、鱗とか硬くて攻撃弾くし、動きも速いけど。
なんというか、ジャンピングラビット並みに動きが単調だから、あしらいやすい。
突進してきた所を横から脚を払って転がしたら、終了。脚を潰して、首を捻り折ったら、死にました。
でも、かなりタフだから滅多打ちだとなかなか死なないかな?
なんかめんどくさそう。首をへし折るのが一番手っ取り早いかも。
さて、依頼品である素材の〈黄色鹿の角〉は回収できたけど、アクセサリーの素材に欲しいし、もうちょっと集めてみようかなー?
門番さんはたまにいる、みたいな事言ってたけど、結構ちらほら見かけますよ?
近付き、先手で角を叩く。角を強く叩くと、そこそこの確率で状態異常の〈スタン〉になるようだ。脳震盪?
フラフラになった所を脚を払って転がし、首の辺りに全身で抱き付いて捻り折る。
この戦い方だと毛皮のダメージが少ないからか、割と良い品質の毛皮が剥げている。
さーて、次行きましょー。
よし、発——見……?
あれ、ちょっと変だなぁ……?
なんか縮尺がおかしいような?
20メートル程先に鹿がいるのだけど。
でけぇ? それに妙にキラキラしてるような?
黄色というより黄金色に見えるような……
よし、ここは困った時の【解析】だ!
〔ゴールディアース〕Lv. 3
魔物
名前が違うんですが!?
しかも、レベルもやけに高いですよ?
今私の目の前にいるのは、黄金色の毛皮と角を持つ巨大な鹿だ。
その体長は2メートルを優に超えており、まるでどこぞの世紀末覇者の愛馬のような巨体。毛並みはまるで金糸のように美しく風に揺れ、額や関節を覆う鱗はまるで本物の金板のようだ。
そして、頭部から伸びた二本の黄金の角は天にそびえ枝葉を広げたその姿、優美であり雄大でもある。
こいつ、いや、どう見てもボスクラスなんですが。
黄金の巨大な鹿がこちらを向いた。
エメラルドのような透き通った緑の瞳。
「っ——————ゃばいっ!? 」
背筋に寒気が走り。
刹那にその場を飛び退く。
いつの間にか、ゴールディアースは私の背後に立っている。
いや、違う。
突進して、『一瞬で駆け抜けたのだ』。
その進路上だった芝生は抉れ、轍のようにめくれ上がっている。
恐ろしいまでの脚力と速度。
背筋がゾクゾクしてきた。
こいつは、
笑顔を浮かべてしまう程の、
強敵だ……!
名前 : 饕餮 / TOUTETU
種族 : 鬼人Lv.1
職業 : メイデンLv. 3
称号:
『虎狩り』[特殊]
『危難を凌ぎし者』[特殊]
『ウェンディコの問題児 』[特殊]
『戦神の承認者』[特殊]
『戦鬼』[種族]
ステータス
ATK:+3
DEF:+4
MBS:+1
RES:+2
STR:8
VIT:6
AGI:9 →10
DEX:10 →11[+2]
INT:12
MND:22
ボーナスポイント:0
装備アイテム
・〈木のロッド〉
・〈白の襲〉
・〈緋袴〉
・〈重金の髪留め〉
・〈跳ね兎の革足袋〉
・〈異界の道具袋〉
イベントアイテム
・〈宝冠の欠片〉
習得魔法
【巫術】Lv. 3
〈ハラエノミソギ〉Lv. 2
〈ナギノミカガミ〉Lv. 1
〈ミノカミ〉Lv. 0
〈ツクモツキ〉Lv. 1
〈コンパクカッセイ〉Lv. 1
オリジナルアーツ
〈雀撃ち〉Lv.1
〈竜尾の一振り〉Lv. 1
所持スキル
【棒術】Lv. 8 →Lv. 9
【震脚】Lv. 7 →Lv. 8
【舞踊】Lv. 4 → Lv.5
【暗器術】 Lv.2
【掴み】Lv.1
【恐怖と魅惑の微笑】 Lv. 1
【細工】Lv. 3
【鑑定】Lv. 2
【解析】Lv. 2
【言語理解】Lv. 1
【鬼人語】Lv. 1
【神幻語】Lv. 1
【古代魔法言語】Lv. 1
【精霊語】Lv. 1
【魔導言語】Lv. 1
スキルポイント: 0 →3




