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新しい靴……く、つ?

思ったより早く仕上げられたので投稿します。

いえ、いつもより遅れてしまってるんですが(目線逸らし


(※5/21 後書に抜けていた【掴み】を追加)

 ふ、ふふふ、私はこんな事ではへこたれないのだぁー!



 ——と、さて。ゲーム内時間では既に日の出。新しい朝ですよー。


 結局、昨夜はあーでもないこーでもない、と喧々囂々(けんけんごうごう)の議論を交わしてました。寝たの、多分深夜3時過ぎくらいなんじゃないかと。

 正直、精神的にはまだ寝ていたい。しかし日課である朝のトレーニングやら何やらで、朝の6時までには身体がばっちり目覚めてしまう体質になっている為、起きるしかない。

 この辺、仮眠でなければ、きっちり10時間もグースカ寝れるリボるんが羨ましいと思わなくもなかったり。


 まあ、トレーニングと言っても、裏庭で簡単なストレッチと演舞の型を軽く流す程度。結局は気分でしかない……あ、いや、素振りでスキルを覚えたりするんだ。意味がない訳でもないか。

 一通り終え、『紅蓮堂』の中に戻る。



 よし、今日こそは図書館へ行こう。

 職業の巫女(メイデン)に、【巫術】と【細工】の情報。——あとは、各地の素材とかも調べておきたいかな。


 っと、思い出した。

 こないだどっさり作ったアクセサリーも売りに行っとかないと。たしか商業ギルドに、無駄に作ってしまったような生産品を買い取ってくれる受付があるんですよね。

 フルフルさんたちが「『紅蓮堂』で売りましょうか?」って訊いてくれたけど、防御効果すらないホントの飾りだからプレイヤーショップで売るような品じゃありません。

 みんなに一つずつプレゼントして、残りは処分する事にしました。



「あ、おはよーございます。マルキューさん」

 今起きたらしいマルキューさんが自室のある2階から降りてきた。

「あ、おはょー。……そだ、トウちゃん。頼まれてた靴できてるよー」

 え! 本当ですか! やったー!

「ありがとうございます!」


「ほい、これ」

 道具袋から出された靴を受け取ります。


 見た目はジャンピングラビットの(なめ)した毛皮をベースにしてる為か、全体的に白く、底は緑の鮮やかな色合い。

「底にスピアーフロッグのぶよぶよしてる柔らかい皮を使って、衝撃を吸収しやすくしてあるんだよー」

 ほうほう。確かに底を触ってみるとふよふよと少し柔らかい。


 足を入れる所はふくらはぎまで覆うようになっており、骨を削ったらしい小さな爪状の突起、小鉤(こはぜ)で留めるようになっている。

 爪先が親指と人差し指の辺りで分かれており、これは地面を掴むように走ったり、物を摘み上げたり、器用な動きもしやすいだろう。

 ……ただ、これ。

 とりあえず【鑑定】してみる。


〈跳ね兎の革足袋〉

 作成者:マルキュー

 品質:C+

 DEF:+1

 DEX:+2

 耐久値:5000

 ジャンピングラビットの毛皮を使用した革製の屋外用足袋。底にスピアーフロッグの皮を貼り付け、衝撃を緩和しやすくなっている。

 二又に分かれた爪先により、精密な動作をしやすくなっている。



「って、これ地か——革足袋じゃないですか!」

 靴じゃないじゃないですか!


「ん? そだよ? にしし、今までで一番良いのが出来たよ!」

 確かに、品質C+というのはお店や露店で見た限り、現在トップクラスの品質ですけど!


「何故、足袋を?」


「巫女さんといえば足袋じゃん? トウちゃんにゴッツイ革靴とか似合わなさそうだし」

 いや、それはそうかもしれませんが。やっと足袋から離れられるかと思ってたのに……ホロリ。


「……もしかして、受け取った皮素材の量があんなに少なかったのは」

「うん。足袋って割と使用量少ないんだよね。靴だと全部なめし革にしてからだから、時間も素材もあの3倍はいるよ?」

 おぉう、たしかにそれは大変だ。


「それに、革靴は足袋より防御が高くなるけど。代わりに器用値補正が低くなるんだよね」

 なるほど。一長一短なんですね。

「聞いてたトウちゃんの戦い方的に考えたら、防御力より器用値高い方が良いでしょ?」

 確かにそうですね。

「そこまで考えて下さって、ありがとうございます」

 ただ……


 むにり。

「次からはちゃんと何を作るか説明してくださいね?」

 にっこり。


「ひぁっ!? ほめん! つひはらはんとひふから!」

 うむ。頬をつままれて、涙目のちっちゃい妖精さんかわいいなー。

 あ、もちろん軽くで、痛くないようにしてますからね。



 では、〈跳ね兎の革足袋〉をメニューから装備してみる。

 元々履いてた足袋はインナーのボディースーツと同じ扱いなので、新しく装備した際には自動的に消える。仮に、靴装備が耐久ロストしてもアバターアイテムである初期靴が足を覆う為、裸足になる事はないのだ。

 裸プレイ(装備なしの狩りであって、ストリーキングの事ではない。多分)をしたい人たちには若干不満があるそうだけど。


 再び、マルキューさんと共に裏庭へ出る。

「ふむ。……うん、良いですね」

 軽く地面を爪先で叩いてから、歩き、ステップ、ジャンプ。

 全力で一足跳びしてから、バックで走り、更に【震脚】と。

 少しずつ動きの激しさを上げ、限界を試していく。


「うわぁ……すごいすごい! トウちゃんすごいよ!」


「これ、良いですね。前より格段に動きやすいです」

 これは良い品ですよ。


「うん、私の傑作だからね! あ、ただ生産装備は耐久値が減りすぎてると、修理に作ったのと同じ素材がいる場合があるから注意してね? その足袋なら、〈跳ね兎の毛皮〉と〈槍蛙の皮〉が一枚ずつだよ」

「分かりました」

 うーん、生産装備は性能が高いけど、そういうデメリットも代わりにあるんですねー。

 初期装備やNPCの店売り装備の場合は、MP消費と修理費だけで直せるらしいんですが。


「マルキューさん、ありがとうございました。この足袋、大切にしますね」

「うぅん、いいよー。お代に、素材いっぱい貰ってるしね!」



「さて、ではちょっと出かけてきます」

 もう、いい時間だ。

「んに? どこ行くの?」

「図書館に。昨日は結局行けなかったので」

「あー……」

 今からなら、商業ギルドに寄ってアクセサリーを処分してから行けば、ちょうど開館時間の頃に着く筈。



「じゃ、行ってきます」

「行ってらっしゃーい!」


名前 : 饕餮 / TOUTETU

種族 : 鬼人Lv.1

職業 : メイデンLv. 3


称号:

『虎狩り』[特殊]

『危難を凌ぎし者』[特殊]

『ウェンディコの問題児 』[特殊]

『戦神の承認者』[特殊]

『戦鬼』[種族]


ステータス

 ATK:+3

 DEF:+4 (+1↑)

 MBS:+1

 RES:+2


 STR:8

 VIT:6

 AGI:9

 DEX:10 [+2]

 INT:12

 MND:22


ボーナスポイント:0


装備アイテム

・〈木のロッド〉

・〈白の襲〉

・〈緋袴〉

・〈重金の髪留め〉

・〈跳ね兎の革足袋〉 New!

・〈異界の道具袋〉


イベントアイテム

・〈宝冠の欠片〉


習得魔法

【巫術】Lv. 3


〈ハラエノミソギ〉Lv. 2

〈ナギノミカガミ〉Lv. 1

〈ミノカミ〉Lv. 0

〈ツクモツキ〉Lv. 1

〈コンパクカッセイ〉Lv. 1


オリジナルアーツ

〈雀撃ち〉Lv.1

〈竜尾の一振り〉Lv. 1


所持スキル

【棒術】Lv. 8

【震脚】Lv. 7

【舞踊】Lv. 4

【細工】Lv. 3

【鑑定】Lv. 2

【解析】Lv. 2

【暗器術】 Lv.2

【掴み】Lv.1

【恐怖と魅惑の微笑】 Lv.1


スキルポイント:18

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