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意外な趣味?

すみません。遅れました。

あと、いいサブタイトルが浮かびませんでした。

 さて、無事に街の中に戻れた訳ですが。


「では、宿屋に——むきょっ!?」


 ぐきって言った! 今首がぐきって!?

 首を押さえながら振り向くと、私の三つ編みを掴んだリボるんが。……なにすんの!


「さっきまで寝てたろ?」


 むぅ、確かに少しは寝たけど、地べたで毛布に包まってただけだし、お陰で身体がガタギシゴキメキョ言ってるんですが。


「柔らかいベッドのお布団で眠りたいです」


 ゆっくりぐっすり休みたいですよー。


「いいから、とっと冒険者ギルド行くぞ。納品やら報告やらあるんだからな。——だいたい俺は一度も寝てない」


 ごめんなさい。分かりましたから血走った目で笑いながら凄まないで下さい。



 冒険者ギルドに到着、と。

 ある程度状況が進んだからか、だいぶ行列の人は減ってますね。


 依頼報告の受付へ行き、狩りに出る前に受けた幾つかの依頼の報告と、収集物の納品を行う。

 うーん、まとまった額が手元に入るのはやはり嬉しい。ほくほくしますね!


「まあ、装備の新調とかアイテムの補充で、すぐに羽が生えて飛んでくけどなー」


 ……それは言わないお約束です。



 さて。今回の狩りでは大量の素材が手に入ってたりする。

 王様——クラウンド・スポットウルフとその群れ、夜のトレインで来た50匹以上のMOB。

 これらから得た大量の素材で、リボるんと私、二人の道具袋(インベントリ)はもはや容量がギリギリだ。少し減らさないとマズい。

 なので、二人して使い道がない、肉関係を売却した。


 ちなみに、居たのは人間の受付嬢と鑑定士のドワーフのおっちゃんで、タマさんは居なかった。風邪が感染ったのか、入れ違いにダウンしたらしい。お大事に。



 冒険者ギルドを出て、次は『紅蓮堂』へ向かう。依頼してある私の靴やリボるんの槍は多分まだ出来てないだろうけど、武器と防具の制作をお願いする為と、もう一つ。

 工房の一部を間借りさせてもらい、アクセサリーを制作するためだ。

 そろそろ、何か作りたい。〈跳び兎の丸尻尾〉と〈冠斑狼の大尻尾〉の二つはアクセサリーに出来るので、何か作ってみよう。

 〈跳び兎の丸尻尾〉は御守りになるそうだけど、〈冠斑狼の大尻尾〉は何にしようかな?



 そんな事を考えながら歩き、『紅蓮堂』に到着。笑顔のヤンデレ鉈少女が迎えてくれる。看板の、このセンスは流石にないわー。


「あれ、ルーミス嬢の力作らしいぞ」


「え、マジ?」

 なにそれこわい。



「戻ったぞー」

「ただいま戻りました」


「戦利品はー?」


 マルキューさん……開口一番にそれですか?


「マル。まずはお帰りなさい、でしょ?」

「まったく、この子は……」

 まあ、マルキューさんですしね。もう、気にしたら負けな気も。


 とりあえず、工房の一番大きな作業台まで行き、大量の素材を広げる。こんもり山盛りで、溢れてしまいそうだ。


「おおー! たくさん!」

「これは、また……」

「昨夜はお楽しみだったみたいだね?」


 ……フルフルさん? なんですかそれは。


「掲示板でまた話題になってるよ? 『巫女さん』と『槍無双』がトレイン相手に大活躍した、って」


 またですか。私はもう、掲示板なんて気にしない事にしましたよー。あははは。

ステータスに変化がない為、表記なし。

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